「察してほしい」という甘えが、思わぬ夫婦のすれ違いを招くことも。1歳児を連れた帰省中、夫の無神経な振る舞いに憤慨した筆者。そんな私を諭したのは、味方をしてくれると思っていた実父の意外な「正論」でした。
自己チュウ夫
子どもが1歳のころ、家族で私の実家に帰省しました。
夕食を終え、夫は先にお風呂へ。
その後、さっぱりした顔でリビングに戻ってきたと思ったら、
「オレ、もう寝るわ。おやすみー」
と、そのままさっさと寝室へ行ってしまいました。
私はまだお風呂にも入っていません。
当然、夫が子どもを見てくれるものと思っていました。
「子どもは俺が見とくから、ゆっくりお風呂に入っておいで」
━━私が求めていたのはこんなセリフ。
なのに、私の状況には知らん顔で就寝したのです。
なんて人なの!
「ちょっと、信じられない!」
私は母に溜まっていた愚痴をこぼしました。
母は「それはあかんね~」と同調してくれます。
私は一気に夫の“気が利かなさ”を語りました。
共感してもらえるのがうれしくて、ヒートアップしていきます。
そこへ父がやってきました。
味方を増やしたい私は、父にも同じ話をしました。
まさかの両成敗
すると、父が一言。
「お前は、風呂に入りたいから子どもを見ててね、と言ったんか?」
……言っていません。
「素直に“お願いね”と言えば済む話やろう」
さらに父は、母にも一言。
「娘と一緒になって婿の陰口を言うとは何事や。今は娘をたしなめるのが母親の役目やろう」
素直に頼む
確かに私は夫に対して、“言わなくてもわかるはず”“察してよ”と思っていました。
でも、言葉にしなければ相手がどれほど無自覚でも伝わらないのです。
夫の鈍さを責める前に、トラブルを回避する方法はあったのかもしれません。
それ以来、夫には素直に頼むこと。
気づいていなさそうなときは、はっきり言うこと。
それを心がけています。
父の正論は、ちょっと悔しかったですが、「察してちゃん」を卒業して自分が楽になるための、ありがたい学びでした。
【体験者:50代・筆者 回答時期:2026年2月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒヤリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:大下ユウ
歯科衛生士として長年活躍後、一般事務、そして子育てを経て再び歯科衛生士に復帰。その後、自身の経験を活かし、対人関係の仕事とは真逆の在宅ワークであるWebライターに挑戦。現在は、歯科・医療関係、占い、子育て、料理といった幅広いジャンルで、自身の経験や家族・友人へのヒアリングを通して、読者の心に響く記事を執筆中。