ボイスメッセージの続きの話
38作目です。
今回はPSSR【This way】緋田美琴のその後のお話のつもりで書いていますが、当PSSRを所持していなくても問題なく楽しんでいただけると思います。
ちょうど今、シーズの新曲「After Run」が公開されました。私の五感全てが最高と言っています。
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仕事の合間に少し時間が空いたので、休憩がてらレッスン室に来ていた。
特に予定を聞いているわけではないが、おそらくこの辺りの時間は彼女のレッスン中だろう。
P「お、やっぱりここにいた。お疲れ様」
声をかけられた彼女はこちらに気づき、振りを止めて振り返る。
美琴「プロデューサー、お疲れ様」
P「今日も精が出るな。はい、これ差し入れだ。好きなものを持ってってくれ」
美琴「ありがとう。...でも、今日はこれがあるからいいかな」
P「これって...はちみつレモンか。美琴が作ったのか?」
美琴「ううん、これはにちかちゃんに作ってもらったの。自分でも練習してるんだけど、まだ上手くレモンが薄く切れなくって...なかなかにちかちゃんみたいには作れないの」
P「はは...大丈夫だよ、料理は練習が大事だからな。いずれは上手に作れるようになるさ」
美琴「うん、いつかプロデューサーにも食べてもらいたいな」
P「ははっ、そうだな。楽しみにしてるよ」
レッスンの調子など、しばらく談笑していると。どこからか音楽が聞こえてくる。
耳を澄ますとどうやら着信音のようで、自分の携帯とはまた別の携帯から鳴っているようだった。
P「ん...美琴、携帯鳴ってないか?」
美琴「...本当、私みたい。ごめんプロデューサー、ちょっと話してくるね」
P「ああ、待ってるよ」
美琴「もしもし」
友人「あ、美琴!ごめんね、急に電話して。今大丈夫?」
美琴「今は......うん、大丈夫。どうしたの?」
友人「この前私たちの結婚式にボイスメッセージを送ってくれたじゃない?そのお礼を改めて言っておこうと思って電話したんだー!チェインではお礼言えてたけど、やっぱり直接声でお礼を言いたいなって!」
美琴「そんな...別にいいのに」
友人「いやいや!忙しいのに送ってくれてありがとう!うちの人もすっごく喜んでた!」
美琴「そうなんだ...。よかった」
友人「要件は本当にそれだけなんだけど、私個人がちょっと気になってることがあって...聞いてもいい?」
美琴「?うん」
友人「あのボイスメッセージってさ...誰に撮ってもらってたの?マネージャーさんとか?」
美琴「ううん、マネージャーじゃなくて...プロデューサーに撮ってもらってたと思う」
友人「そうなんだ......そのプロデューサーさんって...男の人?」
美琴「うん」
友人「なるほどなるほど...どんな人?やさしい?」
美琴「......うん。優しくて、いつも私を支えてくれる人」
友人「...そっか。うん、よかった」
友人「......ねぇ。もしかして、その人とアイドルとプロデューサー以上の関係とかって...いや、美琴に限ってそういうのは無いよね!」
美琴「え?...それって、どういう────」
友人「ごめん!ついつい長話しちゃう!お仕事頑張ってね!応援してる!」
美琴「あ、ちょっと────切れちゃった」
P「(結構電話長いな...珍しい)」
美琴「プロデューサー、お待たせ」
P「ああ、おかえり」
美琴「...ねぇ」
P「ん?どうかしたか?」
美琴「私とプロデューサーって、アイドルとプロデューサー以上の関係なのかな」
P「えっ」
美琴「さっき電話で友達からそういわれて...でも、よく意味が分からなかったの」
P「そ、そうか...。────大丈夫、美琴はアイドルで、俺は美琴のプロデューサーだ。それは何があっても変わらないよ」
美琴「...うん、ありがとう」
突然驚くことを言った美琴だったが、なんとか話を逸らすことに成功した。
美琴「プロデューサーじゃないプロデューサーも、気にはなるかな。どんな風なのか、まったく想像がつかないから」
P「ははっ。俺も、アイドルじゃない美琴は想像できないな」