島で唯一の中学生、最後の卒業式 小1から慣れ親しんだ校舎に別れ 長崎県西海

長崎新聞 2026/03/14 [11:00] 公開

若杉校長から卒業証書を受け取る柏木さん(右)=西海市、江島中(同校提供)

若杉校長から卒業証書を受け取る柏木さん(右)=西海市、江島中(同校提供)

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4月から休校となる長崎県西海市崎戸町江島の市立江島中(若杉正明校長)で13日、卒業式があり、島で唯一の中学生、柏木江樹さん(15)が小学1年から慣れ親しんだ校舎に別れを告げた。

 江島は市本土と新上五島町のほぼ中間に位置。併設する小学校は2023年から休校している。同市の離島では13年に市立松島小が閉校、24年に市立平島小中学校が休校。離島の学校は児童生徒数がゼロになる。

 この日は、しけの影響で船が欠航し、式には本土からの来賓が出席できなかったが、教職員や保護者、島民ら約35人が参加。若杉校長が卒業証書を授与し、「江樹さんの活躍により『日本一の学校』であったと誇りに思う。これから待ち受ける未来を力強く歩んでほしい」と式辞。柏木さんは門出の言葉で、3年間を振り返りながら支えてくれた家族や先生、島民に感謝の気持ちを伝え、「失敗して、くじけそうなっても江島中で培ったことを忘れず、諦めない心で挑み続けたい」と語った。

 同校は1874年に初等江島小として開校。1947年に小中併設となった。2007年4月に小学校が休校となったが、柏木さん家族が移住して10年に復校。中学校も16年に再開された。同校によると、1960年代には小中学生合わせて250人以上が在籍。小中併設となって以降、柏木さんを含め1885人(小学932、中学953)を送り出した。