本年度で閉校する三重県松阪市垣内田町の市立東黒部小学校(松井研吾校長、35人)は現在、「今」の思い出を残そうと、児童たち主体で今年1月から閉校までの日々をつづる文集づくりを行っている。
今年で創立150周年を迎えた同校では、150年を月に換算すると1800カ月だったことから、今年1月から閉校まで「最後の残り3カ月を特別な記録に」することをテーマに掲げ、有志の児童や保護者たちで「1800分の3プロジェクト」を立ち上げた。
文集づくりには児童、保護者、教職員たち有志45人が参加。同プロジェクトの一環で、1月8日から3月18日までの平日47日間で、1日1ページをプロジェクトメンバー一人が担い、絵や文章などでつづっている。
「閉校50日前」からスタートしこれまでに、児童たちによるその時々の出来事や給食、クラブの様子などをカラフルな絵や、写真、思いの詰まった文章で書き記している。保護者が担当する日は、学校を訪れて見学するなど〝取材〟をする様子も見られ、親子で書いたり、日記のようにしたためるなど個性豊かな作品ができつつある。日々の文集の他に、イベントについてや、寄せ書き、閉校記念について書いた本紙記事も文集に閉じる予定で、既に50ページ近く集まっている。
閉校15日前のページを担当した東黒部町の鍛治本理沙さん(45)は、三女が6年生で卒業間近。次女の菜心さん(英心高校1年)と共に来校し、6年生の授業の様子や、各学年別の閉校記念パネルの制作に取り組む1〜5年生たちの活動を見学していた。この様子を6年生の後ろ姿の絵と共に、文章でしたため「新しい学校でもたくさんのことを学んでほしいと思います。150年の歴史。たくさんの思い出をありがとう」などのメッセージも記した。
自身も卒業生で、三女を含む4人の子供たちが同校の卒業生になるという鍛治本さんは「閉校するのはさみしいですね」、菜心さんは「楽しいこと、大変なことをここで経験しました。閉校となると聞いてさみしかったです」と話し、「文集を見直したとき、こういったことがあったなと思い出してもらえたら」とそれぞれ思いを寄せた。
松井校長は「みんなそれぞれ思うことや目の付けどころがいろいろ。自分たちらしさも出ています。ちょっと時間がたってから見た時に、あんなことがあった、こんなことをしたんだともう一回思い返したり、振り返ってもらい、懐かしいと思ってもらえる文集になっていったらいいですね」と見守っていた。