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愛に刻む鎮魂歌/Novel by あほちゃんぬ

愛に刻む鎮魂歌

8,816 character(s)17 mins

アーニャ成長12年後if、相変わらずの捏造です。

アーニャが強く美しく逞しく賢く成長してることを夢見てます。
アーニャ筆頭にヨルもボンドもロイドへの愛情が激重です。
オペレーション梟終了後、フォージャー家はお互いに正体知ってる設定です。
ヨルさんは殺し屋引退してますが、いばら姫は健在です。
グロくはないですが若干そういった描写含みます。
フォージャー家はお互いに愛が強いのが好きなので、ロイドもちゃんとアーニャたちのこと愛してます。
弱くて強いロイドが好きです。
もう一度言います、アーニャ→ロイドへの愛が重いです、恋愛感情ではないつもりですが、そう見える書き方はしてます。
ダミ→アニャ要素含みます、今回はダミアニャではないですすみません。

そんな感じの話です。
愛が激重なフォージャー家が大好き、3人と1匹で幸せになってくれ。

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「…フォージャーさん…!好きです!」

アーニャが入学してから約10年の月日が経って、あの頃幼かったアーニャもいまや10学年になっていた。
皇帝の学徒になって3年、背も伸び仕草も随分と上品になったアーニャは、今やイーデンのマドンナとして君臨していたのである。
あのベッキー・ブラックベルと並んでも劣らない程に、アーニャはそれはもう美しく、そして賢く成長した。
あれだけ嫌いだった勉強も、全教科毎回5位以内には入っているし、ヨルの特訓もあり身体能力もそれはもう向上した。

ブラックベルご令嬢と並べば、もうそこには誰も入り込めない。
まさに高嶺の花、だがそんなアーニャに告白する者もけして少なくはない。
玉砕覚悟で思いを伝える者は、先輩だろうが後輩だろうが数多くいる。

…だが、そんな彼らは決まって同じ言葉でフラれるのだ。

「気持ちは嬉しいけどごめん、アーニャお前とは付き合えない」

なんて、あまりにあっさりとそう言って立ち去るのがいつもの流れ。
…だったのだが、今日の相手はそう簡単に引き下がらなかった。
諦め悪く、去ろうとするアーニャの腕を掴んで問いかける。

「…なんで…ッ」

そんな彼を見てアーニャは呆れたように溜息を吐くと、さも面倒臭そうに言ったのだ。

「理由なんて、そんなの決まってる」

そこまで言って、アーニャは彼に向き合うと、指折り数えながら言葉を続けた。

「ちちよりかっこよくて、綺麗で、頭も良くて、優しくて、可愛くて、強くて、料理もうまくて、運動神経も良くて」

アーニャが指を折る度に、彼の顔が曇っていく。
それでもアーニャは言葉を止めない。

「それから」
「っ」

「ーーちちよりアーニャのこと愛してくれないと、無理」

そんな、冷たく非情な言葉が落ちた瞬間、周囲の空気が凍り付いた。
人目のある中庭なんかで告白したからだろうか、彼を見るみんなの目に同情の色が宿ったのを見て、アーニャは1人笑みを零す。

「まぁ、ちちより好きになる人なんて、この先一生あらわれないだろうけど」

いまだ動けずにいる彼の耳元でそう言って、今度こそアーニャはその場を去った。
少し離れたところでそれを見ていたダミアンには気付かぬまま。

Comments

  • 夜之楽緋雪
    Mar 14th
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