奨学金を毎月10万円返済していたら「自律神経に異常」が…奨学金400万円・37歳男性の涙ぐましい返済生活
それでも、節約を意識したわけではないが、お金のやりくり自体は苦ではなかったようだ。 「給料が入ったら、奨学金の返済分を別の口座に移し替えます。そこからさらに細かく、水道代、ガス代、電気代などを引いて明細を通帳にメモしていきます。そして、1週間の生活費に関しては、例えば5000円と決めたら、その分を先に現金で引き出すんですよ。限られたお金で食費などをやりくりしていました」 それだけではなく、スーパーで商品が割引されていると、いつもより同じものを安く買えたということで「お得」と感じることができた。
「お買い得商品を探すというのは、ゲーム性があったので結構好きだったんですよ。例えば500円の商品が50%オフであれば、250円は得します。そこから、250円で好きなものを買えますよね。それだけではなく、普段の生活は我慢して貯金して、旅行先ではおいしいものを食べるとか、お土産を買ったりして、プラスマイナスを調整するようにしていました」 お金と上手に付き合うことができた西川さん。ただ、会社の寮に入ってひとり暮らしを始めてからは10万円の返済は難しくなり、第一種と第二種の返済額をそれぞれ月1万円ずつに変更。それ以降、金銭的にずっと厳しい状況が続いた。
「ひとり暮らしを始めてからは、貯金ができないので“入っては消え、入っては消え”という状態でした。寮に入って通勤時間が減り自由な時間は増えた一方、私は会社の業績悪化によりパタンナーから他部署へ異動になります。そのときはすぐ辞めようと思いました。しかし、満足に貯金がなく、生活費の蓄えもなくて身動きが取れません。そこから本気で貯金を始めました」 異動先では出張や職務手当がつき、昇給とは別に月3万〜4万円ほど給与が増えた時期もあり、その分を貯金に回した。
それでも100万円も貯まらない。寮暮らしだったため、会社を辞めると即退去。引っ越し代がかかる。実家に戻るにしても、貯金がなければしばらく無職で過ごすこともできない。失業保険も自己都合だと3カ月も出ない……。 そのとき、西川さんは「お金がないといざという時に動けない」ということを痛感したのだった。 ■「今の仕事を続けたら自律神経失調症になる」 入社から3年後、西川さんは会社を辞めた。 「他部署へ異動になってから睡眠導入剤や精神安定剤を使いながら1年間働いていたのですが、限界を感じて退職しました。3年間、奨学金を借りて専門学校に通って習得したパタンナーの技能を生かす仕事だったはずが、会社の都合で専門職採用だったにもかかわらず他部署に回されたことで、やる気がなくなったんです。