奨学金を毎月10万円返済していたら「自律神経に異常」が…奨学金400万円・37歳男性の涙ぐましい返済生活
大学時代は自由な時間が多く、遊ぶこともあったが、専門学校では「就職できなかった」というコンプレックスと「技術を身につけるために来ている」という意識が強かった。高校卒業直後のクラスメイトたちと同じ土俵で就職活動をする以上、同じレベルでは勝負できない……。そのため、ファッション系の専門学生だったが、洋服にお金はかけず、勉強最優先の生活だった。 「私が専攻していたのは、洋服の型紙を作るパタンナーという職種です。アパレルメーカーにパタンナーとして就職したいと考えていて、さまざまな企業に応募した結果、都内の上場企業から内定をいただきました」
■就職後、実家暮らしの間は月10万円を目標に返済 就職したアパレル会社は表参道に近い場所に本社があった。研修半年後に本社勤務になったが、当時は会社の寮が満室で入れず、翌年の春までは実家から通っていた。 「その間に貯金ができたので、奨学金は月10万円を目標に返済していました。いずれひとり暮らしを始めれば、食費や生活費、家具などで出費が増えることはわかっていたので、『返せるときに返しておこう』と思ったんです。第一種と第二種でそれぞれいくらずつ返していたかは正確には覚えていませんが、少なくとも“月10万円”を区切りにして払っていたのは間違いありません」
実家暮らしだったので家賃も食費も大きくはかからず、家には2万〜3万円入れていた。携帯代などを引くと、自由に使えるのは月5万円程度で、洋服などを買うかどうか悩むこともあった。 「同じように奨学金を“ほぼ上限まで”借りていた同期の中には、初任給でブランドの財布を買うような子もいました。正直、私は『いや、まずそこじゃないだろ』と思ってしまいました。専門学生だったときは私だって欲しいものはありましたが、それよりも不安のほうが大きかったです。だって、就職できなければ『借金』だけが残ってしまうわけですからね。履歴書を何十社に送っても相手にされず、炎天下の中、スーツで面接に行ってもなにも決まらないという、大学4年生のときの就活の経験がトラウマとして残っていたので、うまくいかなかったときのことを考えると当時は不安でした」