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幸福の科学映画の歴史を超ざっくり振り返る

さる3月2日(麻原彰晃のお誕生日)、幸福の科学の大川隆法総裁先生が66歳でお亡くなりになりました。

幸福の科学といえば、数多くの映画を制作し、公開してきたことで知られています。教団公式のものだけでも28年間に25本もの作品が世に送り出されてきました。この記事では、その歴史をざっくりと振り返りたいと思います。

なお、筆者は半分も観てないニワカなので、色々他の方の資料を参考にしています。ちゃんとした考察は是非もっと詳しい方に書いていただきたいです。

あ、一応ネタバレ全開なので幸福の科学の映画を楽しみにしている方が万が一いればお気をつけください。

幸福の科学映画の特徴

  • 金ピカ演出

総裁先生は金色が大好き。幸福の科学映画のタイトルの多くは金色で、その他にも随所に金ピカ演出が登場します。どんなに無難な雰囲気の編集を施しても予告編で「あ、幸福の科学だな」と直感できるポイントです。

特に大川宏洋が関わっていた頃の作品ではクライマックスに宇宙根本仏と出会う下りが必ずあり、このシーンになると画面が金色まみれになりました。

  • 主人公に共感できない

幸福の科学映画を我々のような凡夫が観ると、主人公の言動にイライラしてしまう場合があります。大抵の作品において主人公は一方的に正義を振りかざし、それが実現できないと周囲に当たり散らすというどうしようもない造形になっているからです、

通常の映画でこのような感想を抱く場合は脚本の失敗が疑われますが、幸福の科学映画の場合は「世俗の価値観を捨てて教団の教えに従うのが正しい人間」という教義を反映しているだけなので、これがデフォ。幸福の科学に妥協という二文字はありません

  • 延々と続く企業紹介

幸福の科学は経済活動を重視する宗教なので関連会社がたくさんあり、統一教会のように関係を隠すどころかむしろ積極的に宣伝しています。その象徴が幸福の科学映画で恒例の企業名がひたすら列挙されるエンドロール。最新の企業一覧を知りたい時は映画館へGO!

ちなみに、2015年の『UFO学園の秘密』ではさらに進んで本編の随所に露骨なプロダクト・プレイスメントが登場していました(大黒天物産のD-PRICE商品など)。お前らそんなことしなくても映画作れるだろ。

幸福の科学映画の歴史

幸福の科学映画の過去から現在までをざっくりおさらいします。全部を取り上げているとキリがないので内容はさらっと紹介する程度です。

はじまり

最初の映画は1994年という教団激動の時代に公開されました。その3年後にはアニメ制作に進出、巨費を投じた豪華な製作体制はこの頃から始まっています。

初作品は終末もの

幸福の科学が最初に映画を制作したのは1994年。『ノストラダムス戦慄の啓示』という実写映画でした。

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(日本に天使を送り込むため管轄の高天原に許可申請をしにいくという、総裁先生のパーソナルな世界観が表れているシーンが割とツボ)

多額の制作費をかけ、当時の最新のSFXをふんだんに使用、また部分的にCGを使用するなどし、初作品にしてはかなり壮大な作りになっています(監督の粟屋友美子は後述する『宇宙の法』シリーズでVFXクリエイティブディレクターを務めています)。

一方、シナリオ自体は大川隆法の同名の著作に『太陽の法』を加えて再構成したもので、ストーリーはほぼあってないようなものです。まずノストラダムスが予言を行い、次に霊界の天使たちが地上の計画について話し合う…というシーンが交互に展開されており、9割が説明台詞という感じの至らなさの残る構成です。

ラストシーンでは「中国の核ミサイル発射を祈りの力で回避する代わりに世界中で天変地異が起きる」という明らかに釣り合ってない出来事が起きますが、これは当時の幸福の科学が唱えていた「人類の悪想念の上昇を食い止めるため地球の浄化作用が起きる」という予言を反映しているためです。

(ちなみにこの予言は外れた当時の幸福の科学の信者のみなさんが何かしらを頑張ったおかげでなんか回避されたらしいです。よかったですね。)

メインキャストは当時最も有名な信者だった女優の小川知子で、景山民夫もチョイ役で出演しています。また、後に幸福実現党の初代党首を務め左遷され饗庭直道さんが出演していたりします。非信者の役者では天使役のルビー・モレノでんでんが印象的でんでんの演じる天使(役人天使というらしい)は妙に朴訥としてて面白いです。

映画が公開された1994年は教団にとって大きな出来事があった年でした。教団史に詳しい方には有名な「『方便の時代は終わった』騒動」が起きた年です。

幸福の科学は元々GLAという新興宗教団体の信者を一部引き抜く形で設立されました。基本教義はGLAのそれを借用し、死没した教祖を「九次元霊エル・ランティ」として自身と同格に扱っていました。

ところが1993年末、当時多くの信者から慕われていた幹部が脱会し、告発本を出版するという事件が起きます。当時の会員の多くはショックを受け、大川隆法自身の権威も揺らぎかねない事態となりました。

そこで大川隆法は翌年の4月に教義を変更、GLAの教祖を「浅草仙人」(GLAの本部は浅草にある)と称して降格し、大川隆法のみが最上の神であると主張するようになります。

この事件以降教団の体制は大きく変わり、現在我々が知っている「幸福の科学」が形作られていったと言われています。その5ヶ月後に公開されたのが本作で、名実ともに新生「幸福の科学」を印象づける作品になりました。

アニメへの参入

幸福の科学映画といえばアニメを思い浮かべる方が多いかと思われます。

教団は1991年には既にOVA『しあわせってなあに』を制作しています。この時期は教団が100万人の信者の獲得を目指し様々な媒体で布教を行っていました。当時はまだ下請け会社だった京都アニメーションに制作を依頼したことでも有名な作品です。

『ノストラダムス』から3年後の1997年に制作された教団初のアニメーション映画が『ヘルメス―愛は風の如く』です。古代ギリシアを舞台にした物語で、監督を務めたのは93年に景山民夫の小説『遠い海から来たCOO』を映画化した今沢哲男


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(後半、妖精に導かれて霊界を案内されるシーンが延々と続き、総裁先生がストーリーを考えるのに飽きたことがわかります)

制作を担当したのはスタジオジュニオで、この2年後に伝説の作画崩壊アニメ『ガンドレス』を制作していますが、本作の作画は普通に頑張っていて全然観れる感じです。まあ、製作期間が3年近くあって、ギリシャに現地取材もしていたりするので、ガンドレスもそれぐらいやってれば…という感じではありますが。

ストーリーは古代ギリシアを舞台に、クレタ島の青年ヘルメスがミノス王と戦いつつディロス島のアフロディーテと恋に落ち、息子エロスが生まれ、最後は幽体離脱して魔王となったミノス王を倒して神となる…という、まあ無難といえば無難な内容なのですが、実は本作には裏テーマがあります。

原作は大川隆法が1989年から数年間執筆していた小説で、この前年には信者の女性と結婚(後の大川きょう子さん)、連載中に第一子(後の大川宏洋さん)を設けます。当時、きょう子さんの過去世はアフロディーテということになっていました(後にユダに変更されます)。

つまり、この作品は結婚し子供が生まれて舞い上がった総裁先生がギリシャ神話を装って語る壮大なノロケ話なのです。そう考えると序盤、月夜の晩にヘルメスとアフロディーテがお互いへの愛を高らかに歌い上げるシーンなどは中々クるものがあります。

しかし、アフロディーテとエロスの末路を知っている現代の我々からすると「桃の天然水」のCMばりに呪われた作品に見えなくもありません。悲しいことです。


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(アフロディーテと離婚したばかりの2011年に出版された書籍。息子になりきった総裁先生が本人の目の前で元嫁の悪口を言いまくるという地獄としか言いようのない内容。)

ちなみにヘルメス、つまり総裁先生役には子安武人が起用されました。以降子安さんはジョニー・デップに対する平田広明の如く何度も総裁先生を演じることになります。

布教時代(-2006)

ゼロ年代に入り、持続的な製作体制が整った教団は、布教のためのアニメ映画を次々送り出します。信者にはウケていた一方、当然世間からの注目度はほとんどありませんでした。

「三年に一度」の大事業

そんなこんなで、初期の幸福の科学映画は純粋に教義を解説する趣旨の作品がほとんどでした。これは大川隆法自身が映画制作の目的として明言しています。

教団は、2000年に『太陽の法』、2003年に『黄金の法』、2006年に『永遠の法』を制作しました。いずれも教団の重要著作を基にした作品で、全てアニメーションです。

制作を請け負っていたのは『まんが日本昔ばなし』『タッチ』『ふしぎの海のナディア』などを手掛けた実績あるスタジオのグループ・タック。監督は『カウボーイビバップ』のセットデザインを担当した今掛勇で、なぜかその後20年以上に渡って幸福の科学のアニメを監督してくれています(信者ではないはず)。

この時代の作品の特徴として、「つまらない」ということが挙げられます。全部だろとか言うな先述した通り、この頃の幸福の科学映画は重要教義の解説の為に作られていました。そのためほとんどの作品は、視点人物の紹介が終わった後はひたすら書籍の内容を映像化しているだけで、大したストーリーラインが存在しませんでした。

その一方、この頃から幸福の科学映画の教団内の位置づけが固まっていきます。おそらくここまで読まれた方の多くがお気づきのとおり、幸福の科学映画は「3年に1本」という明確なスケジュールのもとに公開されていました。この傾向は2015年頃まで続きます。

そのため、教団内では「映画の年」という概念が生まれ、その一年は伝道をより熱心に行うことが恒例となっていました。作品は神聖視され、幸福の科学映画の掛かるスクリーンには立派なおめかしをした親子連れが多く詰めかけたと言われています。

また、チケットを何枚も買って一日に何度も観に行くことが奨励され、多数回の鑑賞をこなした信者は教団内で「ぐるぐる回転菩薩」という変な名前の尊称を受けるようになりました。そのため、幸福の科学映画は何度も興行収入ランキングの上位に君臨しています。

伝道の際にも映画は重要アイテムとして活用されており、この頃から「知り合いの信者からチケットを貰う」という経験をする人が増え始めました。半信半疑で観に行くと、教育アニメのような雰囲気をしつつもそこはかとなく奇妙な世界観が展開されるという不思議な映像体験をすることになったわけです。

この時代から一部の映画やアニメの好事家の間で幸福の科学の作品が話題になり始めます。特に『永遠の法』は、天国と地獄の世界を少年少女が旅するという単調なストーリーの終盤で突然巨大ロボットと怪獣が戦い始めるという超展開が待ち受けており、鑑賞者の度肝を抜きました。


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(ムスカみたいな悪役「ニーチェス」と「ヒスラー」がウォッチャーの間で人気。神は死んだぁぁぁっ!)

余談:幸福の科学制作じゃない幸福の科学映画

幸福の科学の通史には載っていないものの、この時期少し話題になった幸福の科学映画があります。2008年に公開された『ボディ・ジャック』という作品です。AVではありません。

原作は光岡史朗という幸福の科学信者のコピーライターで、小説が「ユートピア文学賞」という教団の設立した賞を受けています。作者本人をモデルにした主人公がある日突然武市半平太の霊に憑依され、さまざまな事件に巻き込まれるというストーリー。

本作は大川隆法が携わっておらず、幸福の科学と無関係の資本で作られた作品でした。普通のインディーズ映画として観た人も多かったと思います。俳優も幸福の科学とは無関係で、主人公は男闘呼組の高橋和也。他にも無名時代の松岡茉優が出ていたりします。

このように教団が直接関与しない幸福の科学映画も僅かにあり、2013年に公開された、幸福の科学信者のミュージシャンが尖閣諸島に上陸してゲリラライブを敢行する様子を追ったドキュメンタリー『尖閣ロック』などが知られています。

プロパガンダ時代(-2015)

幸福の科学は政治進出を画策、ネットで面白カルト教団としての地位を確立し始めるのがこの頃です。その記念碑的な作品が『仏陀再誕』。変なタイトルに、『悟りにチャレンジ』というこれまた変な主題歌、そして変なストーリーが話題となりました。

宏洋の黄金期

次なる幸福の科学映画の転換点は2009年に訪れます。この年、麻生政権が支持率の低迷で退陣し、衆議院議員総選挙が行われました。この選挙では自民党の大敗が予想され、野党勢力がどの程度議席を獲得できるかが焦点となっていました。

幸福の科学は政治団体「幸福実現党」を立ち上げ、この機に乗じようと画策します。選挙運動は熱量が命。いきなり全ての選挙区に候補者を立て信者を総動員した大規模な運動が展開されました。その様子は多くの人々の注目を集め、幸福の科学は設立当初以来20年ぶりに社会の表舞台に躍り出ました

そして、奇しくも2009年は「映画の年」でした。教団は満を持して、新たなテイストの映画を公開します。『仏陀再誕』です。


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(宗教批判の廉で死後さばきにあう新聞記者が「神から与えられた人生?自分の人生は自分のもんだ!」と普通にかっこいいことを言ってしまうので困る)

この作品は今までの幸福の科学映画と異なり、明確なストーリーの存在する作品となりました。霊を見ることが出来るようになってしまった女子高生が、「この世に仏陀が再誕している」という情報に興味を持ち(なぜ?)、興味本位でヤバい宗教団体と関わってしまいヤバい目に遭ってしまうというもの。

この「ヤバい宗教団体」とはもちろん幸福の科学操念会」という仏教系の新興宗教で、教祖は荒井東作という中年の男性。つまり、本作は幸福の科学が創価学会の池田大作を「怪しい妖術で人々を操っているヤバイ奴ですよ!」と告発する映画なのです。

クライマックスでは池田…じゃなかった荒井東作が東京ドームに立てこもり超能力で津波を起こそうとするという物凄い展開になります。銀河万丈のドスの効いた声も相まって教団の意図に反して池田大作が凄い奴みたいに見えてきてしまう作品でした。

脚本を執筆したのは青学在学中のエロスこと大川宏洋さん。当時のパンフレットでは「趣味はアニメ鑑賞」と明記され、起用された大物声優の数々に「出ていただけでびっくり」「まさか、まさか、ですよね」と大はしゃぎしており、「教祖の長男はアニオタだった」と話題になりました。

『永遠の法』では主にスタッフの実績が宣伝されていたのですが、本作の宣伝番組ではそんな彼の趣味が反映されたのか声優の豪華さが大きくプッシュされていました。主人公の小夜子が「すごーい!私の声優、小清水亜美ちゃんなんだ!」と喜ぶ台詞は今でも語種になっています。

今までと打って変わったプロパガンダ的ストーリーは、選挙運動の余波で増加した幸福の科学ウォッチャーの琴線を大いに刺激し、幸福の科学の作品がゲテモノ映画の一ジャンルとして確立するきっかけとなった重要な作品となりました。

しかし、この翌年、幸福の科学アニメを多く制作していたグループ・タックは世界的不況の煽りに代表の急逝が重なりあっけなく倒産してしまいます。あれだけ功徳を積んだのに運命とは残酷なものです。

更に同じ年の暮れ、教団にとっての大事件が発生します。アフロディーテこと大川きょう子が離婚し、週刊誌に家庭の内情を暴露してしまったのです。きょう子さんは教団初期から「名誉補佐」として活躍し、幸福実現党の党首を務めるなど表舞台での露出が多く、その離反は衝撃をもたらしました。

それだけでなく、総裁先生自身が元妻に対する憎悪に包み込まれ、結婚生活の悪口だけを並べ立てた書籍を発行過去世を「ユダ」に変更するなどのやりたい放題からドン引きした多数の信者が脱会する事態に見舞われました。

こうして教団は1994年以来とも言われる危機を迎えます。この苦境を救えるのはアイツしかいない!

2012年、大川宏洋が『ノストラダムス』以来18年ぶりとなる実写作品『ファイナル・ジャッジメント』を企画します。


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(ビルの窓を軍用ヘリが掠めるという明らかにアレのオマージュと思われるシーンがあったりします)

この年の一大テーマは「中国」。本作は「もし中国が日本を侵略したらどうなるのか?」というシミュレーション映画です。もちろんただの政治映画ではなく「中国は無神論国家なので宗教が弾圧されることになる!」という独特な訴えをしています。

本作は比較的スピリチュアルな色が薄めで、クライマックスに中国の支配を倒すことになる「信仰の力」も、超常的なパワーではなく信仰心による人々の団結に焦点が当てられています。

一方、この年は史上初めて二つの作品が公開されました。もう一作はアニメ作品『神秘の法』。恐ろしいことに「主人公の警告を無視した日本が中国軍にあっさり侵略される」という『ファイナル・ジャッジメント』と全く同じプロットで始まります。

倒産したグループ・タックに代わってアニメーションを担当したのは幸福の科学の独自スタジオであるHS PICTURES STUDIO。作画のクオリティが目に見えて落ち(背景がびっくりするほど動かない)、ラストには低クオリティなCGが乱れ飛ぶのが定番となりました。

宇宙ブーム

『神秘の法』は大川隆法製作作品で、主人公は未来予知や霊視ができたりしますが、それ以上に重要なのは宇宙人の登場でした。


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(主人公のガタイの良い兄ちゃんが大真面目な顔で魔法のステッキみたいなのを振って闘うのが面白い)

ストーリーは一言でいえば「中国が世界中で悪行を働いているのは宇宙人に操られているからだった!」というもの(ただ、この宇宙人が悪として描写されないところに意外性がある)。総裁先生はこの頃宇宙人に凝りだしており(『アバター』の影響と言われています)、元ネタの教典とはほぼ無関係のストーリーに再構成されています。

2015年には、完全に宇宙路線に振り切った作品『UFO学園の秘密』が公開されます。この映画は珍しく大川隆法が登場しない作品で、代わりにオカルト学園ラブコメっぽい展開が続くので鑑賞ストレスが比較的低い。主人公らを導く正義の宇宙人が完全にメーテルで、総裁先生の個人的趣味が垣間見えるのもほっこりします。


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(黒幕が出てきた瞬間に分かってしまう。用務員のおっさんに銀河万丈は流石に駄目)

一方で教団の最新事情もしっかり盛り込まれており、物語の舞台は2010年に開校した幸福の科学学園で、途中から出てくるオカルト学者は併設の大学の先生という設定。おそらく前年のハッピー・サイエンス・ユニバーシティの開学を見据えて制作されたのでしょうが、現実には文科省の怒りを買って5年間のペナルティ期間中でした。

本作の英題は"The Laws of The Universe Part.0"で、続編が作られるのではないかと当初から予想されていました。その予想は実際に的中します。

余談:説法トラップ

この時代の幸福の科学映画には大きな特徴があります。物語の最終盤、主人公が大きな敵と対峙する最も盛り上がるシーンで突然説法が始まるのです。

これは比喩ではなく本物の説法で、しかも敵と戦いつつ合計10分くらい続きます。最後は決め台詞のごとく長々と喋り倒し、周囲の人々も祈り始め、物語のテンポが急停止してしまいます。内容も「自分のことばかり優先するのではなく、他人を労ることのできる人間になりなさい」みたいな普通のことばかりで退屈極まりない。

しかしこのシーンは「超常的な力を持っていても無闇に行使するのではなく、最後は言葉をもって正しい道へ導くのが本当の宗教者である」という総裁先生の教えを再現している超大事な部分なので、信者の人にとっては大感動のクライマックスなのです。

もちろん退屈だからと休憩に席を立とうものなら一発で信者ではないのがバレてしまうので、当時のウォッチャーは辛い思いをしながら鑑賞していたとか。まあ、後年の作品では普通に戦って倒して終わりになりましたが。

自伝時代(-2023?)

10年代後半、芸能プロの始動から清水富美加の獲得、そして長男の脱会という激動を経て、幸福の科学映画は大きく変質しました。年一本という量産を可能とした一方で、最終目標だったであろう「ある作品」だけは、常に失敗し続けました。

実写作品への傾倒

2016年、3作目の実写作品『天使にアイム・ファイン』が公開されます。主演はウルトラマンギンガにも出演していた女優、雲母(きらら)さん。後に総裁先生の三男と結婚します。

監督を務めたのは先述した『尖閣ロック』の監督である園田映人。オムニバス形式で、雲母演じる天使が世の中の悩める人々のもとに現れて救いの手を差し伸べる、という宗教っぽいストーリー。総裁先生の書いた自己啓発本の映像化作品で、昔の幸福の科学映画っぽい単調さを感じます。

この作品で重要なのは「三年に一度」の法則を崩壊させた点です。2011年に幸福の科学は芸能プロダクション「ニュースター・プロダクション」を設立しており、本作は記念すべきその第一作でした。

この芸能路線の始動が間もなく、幸福の科学に再びの激動をもたらすことになります。それ以降、幸福の科学映画はアニメから実写へと軸足を移していくことになりました。

2017年、早くも第2作『君のまなざし』が公開されます。この作品で大川宏洋はついに俳優デビュー。さらに総合プロデューサー・原作・脚本・主題歌まで担当しています。


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(宏洋さんは物語の構図が途中でひっくり返るような話が好きなんでしょうね)

タイトルから察しがつくように、「都会の男子学生が田舎の巫女と超常現象に出くわす」という『君の名は。』フォロワー作品です。ただ、話以上に大川宏洋が演じるキャラの悲惨すぎる境遇が気になり、なんとなく宏洋さんの黒い部分が見えた気がしました。

本作は『アイム・ファイン』に比べて撮影のクオリティが段違いに上がっていますが、それもそのはず、監督したのは赤羽博という人物で、なんと反町隆史版の『GTO』などを監督した大ベテランの映像作家です。赤羽監督はその後現在に至るまで5作品もの幸福の科学映画を手掛けています(信者ではないはず)。

そんな大物を獲得した幸福の科学にさらなる朗報が舞い込みました。次世代の実力派女優として注目を浴びていた清水富美加が所属事務所を退所し、幸福の科学に出家したのです。

さらに清水富美加は暴露本『全部、言っちゃうね。』を出版し、旧事務所を「奴隷契約」と扱き下ろし始めます。この事件は大きなゴシップとして連日マスコミを騒がせ、教団は2009年以来の注目を集めました。

そもそも清水富美加は教団の二世信者で、暴露本を虚心坦懐に読むと仕事で疲れていたところに付け込まれ洗脳されたようにしか見えないのですが、ともかく、彼女は幸福の科学映画の看板女優となる未来が決定され、千眼美子(せんげんよしこ)と改名します。幸福の科学は30年の歴史があって指導霊団も超一流!

幻の自伝映画

思わぬ大物の獲得に舞い上がった教団は既に存在するニュースタープロを放ったらかして新事務所ARI Productionを設立、千眼美子と雲母を突っ込みました。そして2018年、彼女の記念すべき幸福の科学映画デビュー作が公開されます。『さらば青春、されど青春。』です。


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(観たかったのに観損ねました。残念。)

主演は大川宏洋。昭和末期、東京の一流大学を卒業し大手商社に就職した主人公は、ある日自宅で目に見えない何かに声をかけられ、それが天上界の高級霊からの言葉であることを知ります。商社で順調に出世しつつも、霊との交信で与えられた使命との間で悩み、一つの決断を下す…というストーリーです。

皆さんはこれが何の話であるかおわかりいただけるでしょうか。そう、本作は幸福の科学映画史上初、大川隆法総裁先生が幸福の科学を創設するまでの自伝映画なのです。

幸福の科学の創設経緯は『太陽の法』に詳しく描かれており(ただし細かいエピソードが美化されている)、信者やウォッチャーの基本知識でした。そんな教団を象徴するエピソードを、満を持して監督・赤羽博、主演・大川宏洋、千眼美子で映像化。まさに新時代の船出となるはずでした

ただ、千眼美子の役回りには問題があります。主人公が商社時代に出会って恋に落ちる女性を演じているのですが、現実の総裁先生は教団創設後に信者の女性と結婚しています。確かにその女性は今やユダなので上書きしたいのはわかりますが、自伝に思いっきり架空の人物が介入してくるのでなんか怖いです。

そんなツッコミどころや、皆の知ってるあんなエピソードやこんなエピソードが映像化される様子、大川宏洋が若い頃の総裁先生にそっくりすぎる点などでウォッチャーは大いに盛り上がりました。ところが…

この年の8月、大川宏洋がYouTuberデビュー。教団を離れ独自の事務所を設立したことを公表します。さらに10月、居住していた教団施設から退去し教団との決別を宣言、大川家の家庭の内情を動画で暴露し始めます(ちなみにそれまでの2ヶ月は映画や漫画のレビューをしていました)。

これに対し教団側は欠席裁判的に宏洋を懲戒解雇、さらに公式YouTubeチャンネルで反論動画を次々に投稿し、連日YouTube上で繰り広げられる空中戦にウォッチャーは大盛り上がりとなりました。

しかしこの結果『さらされ』は教団の黒歴史と成り果ててしまい、幸福の科学映画では必ず行われていたソフト化が永久凍結され、現在本作を正規に鑑賞する手段は皆無となっています。こうして総裁先生初の自伝映画は初の封印作品となってしまったのです。

宏洋側の見解では教団と決別するきっかけになったのは清水富美加の出家騒動だったようで、幸福の科学の映画戦略が教団そのものに影響を与えてしまった例となりました。

余談:突然のドキュメンタリー進出?

この年、芸能路線を巡る騒動の蔭でひっそりと公開されたものの全く話題にならなかった『心に寄り添う。』という映画がありました。内容は幸福の科学のダミー団体関係する慈善団体の活動を紹介するというドキュメンタリー…というかPR映画。なぜ今更そんなものを?

この映画のスタッフは2014年に大学認可に失敗した私塾ハッピー・サイエンス・ユニバーシティの未来創造学部の生徒です。5年間のペナルティの解除を翌年に控え、何らかの活動実績を作りたかったのだと思われます。

製作にクレジットされているのは幸福の科学出版ではなくARI Productionで、その後続編のドキュメンタリーを2作公開した後、『夢判断、そして恐怖体験へ』というノンフィクション風ホラー映画を制作しています。

コロナ禍が追い風に!しかし…

同じ年、総裁先生の次男と三男が失脚、三男の妻の雲母さんも事務所から名前を抹消され行方不明になってしまいます。

代わりに台頭したのが長女の咲也加さん。この年に発表された書籍で正式に総裁先生の後継者に指名されました。咲也加さんはその後幸福の科学映画の脚本を担当し始めます。

さて、2018年といえば従来で言うところの「映画の年」でした。実はこの概念は消滅しておらず、アニメ作品が依然3年に1本のペースで制作され続けました。この年公開されたのが『宇宙の法―黎明編―』です。


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(正直主人公よりもサブ主人公よりも悪役のダハール君のほうがかっこいいと思う)

この作品は待望されてない『UFO学園』の続編作。前作のメインキャラクターのその後が描かれています。前作で獣人に変身したりカッコよかった主人公が落ちぶれている描写が話題になりました。千眼美子は新ヒロインの声を担当しています。

本作では総裁先生の前前世で三億数千万年前に地球に降臨した「アルファ」の物語が描かれます。今まであんまりちゃんと描かれていなかった宇宙根本仏の顔がはっきりと出てくる点で、かなり気合が入った作品であることがわかります。ストーリーにも起伏があり、説法シーンも比較的改善されていました。

本編の最後には"To Be Continued..."と表示され、続編の製作が示唆されています。幸福の科学の設定では総裁先生はあと2回地球に降臨しているので、おそらく本作はトリロジーになるものと考えられていました。

(ちなみにめっちゃどうでもいい話ですが同時期に公開されていたアニゴジの3作目の出来がアレで、Yahoo!のレビューに「宇宙の法と間違えたかと思いました」と書かれていたのを何故か覚えています。)

2019年には2作が公開。『僕の彼女は魔法使い』では千眼美子が女子高生の魔法使いを演じました。「白魔術と黒魔術の戦い」がテーマであること、千眼美子の母親役が佐伯日菜子であることを考えると幸福の科学版『エコエコアザラク』をやりたかったのだと思われます。

そして、もう一作が大川咲也加初脚本の実写作品『世界から希望が消えたなら。』です。この作品は総裁先生が2004年に脳梗塞で倒れ、奇跡の復活を成し遂げた際の実話を本人の自己申告に基づいて描いた物語です。

この作品の裏テーマは元妻への復讐です。物語では、一度医師から「医学的には死体」と言われながらもピンピンして活動を始める主人公と、その超常現象を信じられない妻との齟齬が描かれます。もちろん妻が悪なわけですが、作中の「お父さんは死体なのよ!」という台詞はウォッチャーに大ウケしました。

2020年、日本列島をコロナ禍が襲います。不要不急の外出が憚られる雰囲気から映画産業は大打撃を受けます。

そんな中思わぬ躍進を遂げたのが幸福の科学映画でした。なぜなら総裁先生が説法で「信仰を続けていればコロナは撃退できる」と主張したため、信者は外出し放題だったのです。更にいえば、この頃は既に「ぐるぐる回転菩薩」は過去のものとなり、ムビチケを買って放置という行為が横行していたので、外出自粛も関係ありませんでした。

そんなこんなで幸福の科学映画のチケットは順調に売上を伸ばし『心霊喫茶「エクストラ」の秘密』は興行収入5週連続1位という史上初の快挙を成し遂げます。

10月16日、コロナ禍を追い風に満を持して公開されたのが『夜明けを信じて。』でした。

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(主人公の名前は一条悟。眼帯はしていません。)

1991年、東京ドームで大講演会を行う主人公が、これまでの半生を振り返っていくストーリー。もちろん元ネタは実際にあった総裁先生35歳のお誕生日パーティ。つまり、封印された『さらされ』の正式リブート作品でした。

ところが、ここで悲劇が起きます。本作と同日、後に日本の興行収入記録を塗り替えることになる作品『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が公開され、映画館に観客が殺到、本作は抵抗ままならず大惨敗を喫してしまったのです。

自伝を作ろうとするたびに不幸な出来事で失敗してしまう総裁先生。一体前世でどんな罪を犯したらこんな目に遭ってしまうのでしょうか。

先生、さよなら

再び「映画の年」の2021年。まずは実写作品『美しき誘惑―現代の「画皮」―』が公開されます。「画皮」は美女に化けて男を誑かすとされる中国の妖怪。つまり、本作も元妻悪口映画の一つです。政治劇とメロドラマが並行するオリジナルストーリーですが、終盤に突然CGによるサイキックバトルが始まるのでびっくりします。

そして、宇宙の法シリーズパート2の『宇宙の法―エローヒム編―』が公開。一般にトリロジーは初作が失敗するとなかったことにされるのが常ですが、幸福の科学にはそんなことお構いなし。いや、普通に偉いと思いましたよ。ただ、ストーリーもキャラクターも前作と全然関係ないのでモヤッとするのですが…

2022年、久々の千眼美子主演映画『愛国女子―紅武士道』が公開されました。変な宗教に勧誘された主人公がサイキックパワーで中国と闘う…という『ファイナル・ジャッジメント』の焼き直しみたいな話です。

この作品ではエンドロールに唐突に総裁先生の演技指導映像が入るという謎演出があります。パンフレットではプロデューサーが「本物の武士道を作中で十分描写できなかった」ための措置だと述べているのですが、それはクリエイターが絶対言ってはいけない台詞だと思います。公開した作品にはちゃんと責任を持て。

10月7日、通算25作目となる作品『呪い返し師―塩子誕生』が公開されます。本作が総裁先生の生前最期に公開された幸福の科学映画となりました。


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(オムニバス形式で、一つの話が終わる度に場末のカラオケの映像みたいなのが入るのが辛かった)

本作についてはブログの方に17000字のレビューを書いているので詳しく知りたい場合はそちらを参照して頂きたいのですが、本作は一言でいえば「総裁先生の今嫁が息子を罵倒する映画」でした。

さて、本作を幸福の科学映画の通史に照らし合わせると、一つ大きな特徴があります。それは史上初の「真の意味での女性主人公」が登場する作品だということです。

『魔法使い』や『心霊喫茶』のような緩い作品を除くと、幸福の科学の映画の基本パターンは「宗教に入信している人物が正義の味方で、霊感を持っており、神と同通して悪を倒す」というヒーローもの。そして、今までこのパターンの作品での主人公は総裁先生を投影した男キャラクターばかりでした。

ところが、本作の主人公の賀茂野塩子は物語当初から「幸福の心」という宗教団体の信者で、既に能力者としての自覚を持っています(だから「塩子誕生」というタイトルの意味がわからない)。このポジションに女性があてがわれるのは筆者の記憶する限り初のことです。

筆者は当時、本作は総裁先生の引退を暗示しているのでは?邪推考察していました。さらにクライマックス手前、塩子は大勝負を前に「幸福の心」の施設の巨大像(鎌倉支部のエル・カンターレ像)に手を合わせます。筆者は当時のブログにこう書きました。

塩子は時折「幸福の心」の仏像(?)を拝み、慕う様子がみられますが、かつてはここに生身の教祖がいたはずでした。なんか総裁先生がホトケになってしまったようで悲しい雰囲気があります。

書いた当時は「総裁先生は元々ホトケ(根本仏)だろ!」というツッコミを期待していたのですが、まさかその後本当に亡くなってしまうとは…そういう意味で、筆者にとって感慨深い作品になりました。

幸福の科学映画のこれから

そんなこんなで総裁先生は医学的には死体になってしまったわけですが、今年も幸福の科学映画は公開されます。

まず5月12日に『夢判断』の続編となる『レット・イット・ビー』が公開されます。さらに日付未定のようですが、秋に『二十歳に還りたい』という作品が公開を控えており、おそらく本作が総裁先生の遺作になると思われます。もう無理だよ

『二十歳』の詳細は現時点で不明ですが、後継者だったはずの大川咲也加が失脚してしまったので最後の咲也加脚本作品になるかもしれません。更にいえば千眼美子も左遷された疑惑が…

また、これとは別に注目の物件が、『尖閣ロック』『天使にアイム・ファイン』の園田映人監督による最新作『LOVE SUPREME』です。

「チャイナマネーに汚染されたハリウッドには絶対に作れない映画」と銘打って、習近平を題材にしたオリジナルストーリーが展開されるそうですが、先述したいわゆる「幸福の科学制作じゃない幸福の科学映画」に数えられ、公式サイトが無料サービスでホスティングされているなど低予算自主制作作品であることが伺えます。

公式サイトによれば2021年に企画が始まり、第3期習近平政権が発足する2022年に公開という超早撮りを試みクラウドファンディングで資金を募ったものの、案の定制作は難航、2023年に順延した上にAll-or-Nothing形式で挑んだCFに失敗、現在ポスプロの段階で無期限延期となってしまっているようです。

ちなみに、本作の撮影の一環として日比谷で行われた反中国デモの様子が「やや日刊カルト新聞」26号で詳報されていました。頑張って完成させて欲しいですね。

さて、突然ですがここで来年の幸福の科学映画の予想をしてみたいと思います。というのも、絶対に公開されるはずの作品があるためです。

察しの良い方々はもうお分かりかもしれませんが、『宇宙の法』の完結作です。実は『スタン・リーの霊言』によると(なんだそれ)、宇宙の法の3作目は『エル・カンターレ編』になると明言されています。

先述した通り、『宇宙の法』は総裁先生の3度の降臨を描いた物語です。1度目が『黎明編』の3億年前、2度目が『エローヒム編』の1億5千万年前。ということは『エル・カンターレ編』は確実に1956年7月7日の総裁先生誕生から現代までを舞台とした話になるはずです。

今までの法則から考えると、公開年は「映画の年」の2024年のはず。そしてこの年は幸福の科学が映画制作を始めて30年という記念すべき節目の年です。ここにブチ込まない理由はないでしょう!

総裁先生は小説『十字架の女』第2巻のあとがきで『エル・カンターレ編』はユートピア建設が継続中のために脚本がうまくまとまっていないとしていました。しかしそんな総裁先生は今や帰天した存在。書くべき時がついに来たのではないでしょうか。

10回目の「映画の年」に、2015年から続いた『宇宙の法』の完結作を、生前叶わなかった総裁先生の「自伝」として締めくくる。これは信者の方々にとっても総裁先生を見送る良い手向けになるのではないでしょうか。

そう考えると、総裁先生は実においしい奇跡的なタイミングで亡くなったものだと思います。

おわりに

皆さんは「新興宗教といえば映画」みたいなイメージを持っていないでしょうか。映画を作る新興宗教は確かにそれなりにあり、創価学会も『人間革命』の実写作品を作っていたりします。

しかし、多くの団体は「記念事業」的に重要な一作品を作るのみで、年に数本というペースで映画を量産し続けている宗教団体は間違いなく幸福の科学だけです。

そもそも映画を作るのは簡単なことではありません。過去には統一教会も連作の映画企画を立てていたことがありますが、一作目で映画史上に残る赤字を叩き出してしまい、頓挫しています。映画はお金がいくらあってもおいそれと作れるものではないのです。

では、幸福の科学、ひいては大川隆法さんはなぜここまで映画制作にこだわったのでしょうか。彼の生涯の天敵だったジャーナリストの藤倉善郎は最近、以下のように発言しています。

大川氏を「金目当ての新興宗教の教祖」と見る人もいるかもしれない。ここは人によって解釈が分かれるところだろうが、少なくとも、13年間、幸福の科学を取材してきた筆者の印象は違う。

教団内の不採算部門の担当者に対して厳しいなど、大川氏が金にうるさい人物であることを示すエピソードを関係者から聞くことはある。しかし私腹を肥やすというよりも、教団の大型化や多角化によって企業経営者的な手腕を誇示したいがための態度・言動といった印象だ。

「優れた経営手腕を持つ、霊能力者」。大川氏は、最期までそんな自己像を貫いていたようだ。

大川隆法氏の亡き後「幸福の科学」はどこへ? - 東洋経済オンライン

筆者も教団や教祖についてそこまで詳しいわけではありませんが、この意見に同意します。加えていえば、「霊言」の見せ方なども含め、大川隆法さんは本当の所「エンターテイナー」を目指していたのではないか?と思っています。

彼の生前の発言などを見ると、昔から映画鑑賞を好んでおり、宗教者となってからも最新の映画の話題を取り入れていました。『UFO学園』のメーテル型宇宙人の例などを鑑みるに、それは求心力のためというよりも、単純に自分の趣味という部分が大きかったのではないかと思います。

幸福の科学が映画制作に拘ったのは、総裁先生がただ映画を作りたかっただけだったのかもしれません。だから筆者は時々、彼にはもっと幸せに生きる方法もあったのではないかな、と考えてしまうのです。

◇今回のクイズ

Q.『UFO学園の秘密』の舞台「ナスカ学園」の校内にあるのはどっち?

  1. ラ・ムー

  2. ディオ

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幸福の科学映画の歴史を超ざっくり振り返る|山崎リュウキチ
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