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【腐向け】殺し愛槍弓/Novel by bang

【腐向け】殺し愛槍弓

1,462 character(s)2 mins

腐向けの槍弓です。今回は一応BLなので苦手な方はブラウザバックでお願いします。ってかこれ槍弓…なのか?ただの戦闘シーンな気がする。エロスにしようと思ったけど無理だった(´・ω・`)まだまだ修行が足りん。いつかエロエロなのを書きたいな。

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空を切り裂く音。
次の瞬間、耳にわずかな熱。避けたはずの漆黒の刃が耳に掠ったらしい。
それに構うことはせず左下から切り上げてくる刃を槍で弾き、石突でがら空きになった胸を突こうとすると紙一重で避けられる。
赤い外套がクルリと舞い、一瞬で間を開けられる。
己の槍がギリギリ届かない間合いを保とうとする男に喉を鳴らす。
それじゃお前の刃も届かねえじゃねえか。
今度はこちらから、と一気に踏み込みその肉を抉るように槍を突き出す。
紅い槍は受け止めたアーチャーの純白の刃は砕いたが、軌道を逸らされてその右肩を掠めだけに留まる。
パッと散る男の紅。その美しさに、血が沸き立つ。
さらに首を刈り取ろうと槍を返すが、今度は漆黒の刃に阻まれる。その刃も砕こうと力を入れる前に胸を蹴り上げられ、また間合いを取られた。
その半瞬のうちに男が投影した矢が、己の眼を狙って放たれる。しかしその矢は避ける間もなく己の顔の横を通り過ぎ後ろの給水タンクを爆発させる。
背中を水に押されるが脅威ではない。むしろその水圧を利用するように男へと迫る。
穂で上段を突き、それを防ごうとする刃を無視して槍を捻り石突で下段、その脚を狙う。
筋肉と骨を叩く鈍い音。手ごたえは十分だが男の切っ先から逃れるために身体を捻り、今度はこちらから間合いを取る。
脚元でぱしゃり、と水音が響く。
少々足場が悪い。サーヴァント二人が剣戟を交わしたおかげでコンクリートは砕け、給水タンクの水がぶち撒けられて半ば水没した床は強く蹴れば踏み抜いてしまいそうだ。
せっかく脚を獲ったのにあんま意味ねえな、とぼやきつつも眼はアーチャーに狙いを定めたまま。
アーチャーの鉛色の瞳もギラリ、とこちらに狙いを向けたままだ。
鷹の眼に込められた殺意。全身から放たれる殺気と闘気。
ゾクリと興奮が脊髄を駆け抜け脳天を貫いた。
沸騰しそうになる血潮と沸き躍る身体を抑えることができない。思わず舌舐めずりする。
今すぐこの男の心臓を穿ってしまいたい。
でも、それじゃあ勿体無い。
せっかくこんなにも楽しいのに、こんなにも歓喜しているのに。

もっと。
もっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっともっとずっとずっとずっとずっと闘っていたい。

その刃のように輝く瞳で俺を射ぬけ。
溢れる血潮のごとき殺気で俺を殺してみせろ。
お前の魂と同じように苛烈な闘気で俺を楽しませろ。

狂おしいほどに、お前の殺意が愛おしい。

唇から歓喜の笑いを吐き出す。
この男にわかるだろうか。この気持ちが、喜びが。
胸を焦がす灼熱に、強く床を蹴って紅い槍を唸らせた。

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