
木村和尊
軍事ライター
1991年生。中央大学法学部政治学科卒。在学中より軍事ライターとして活動中。現代戦・国際人道法・軍縮国際法を主要なフィールドとする。また、国内外の防衛産業展示会ルポも多数手掛けている。
参考になった95572点
【独自】日本船の通過「認める用意」 ホルムズ海峡巡りイラン外相
共同通信
報告見解端的に「恩着せがましい」発言である。
国際海峡であるホルムズ海峡での船舶の通過通航の権利や航行の自由は、
日本を含めたあらゆる国が有する。通過は認められるのが当然である。
アラグチ外相の発言には、ホルムズ海峡の事実上の封鎖を非難する共同声明に参加する国々(日本を含め、現時点で20カ国)や、首脳会談を終えたばかりの日米両国を、「切り崩す」意図が存在すると思われる。
ウクライナ、ロシア攻勢「撃退」 進軍減速か
共同通信
報告見解ロシア軍の春季攻勢は、ドネツク州北部の「要塞地帯」に対し実施されるものとみられており、ウクライナ軍はそれを妨害すべく動いていた。
より南部の戦線で局地的な反撃作戦の展開や、後方200km程度までの地域でロシア軍の防空システムや弾道ミサイル、補給施設への攻撃などを挙げることができる。
また、ロシア軍は「スターリンク」の遮断により、一定程度軍用通信やドローン類の運用に制約がかかっている状態だ。
ゼレンスキー大統領の「撃退」との表現は、主に軍事支援の提供元である欧米各国に向けた一種の「セールストーク」であろうが、今まで以上に露側の進軍が鈍くなったこと自体は事実だと思われる。
米、中東に追加部隊派遣へ 海兵隊員ら数千人=当局者
ロイター
報告見解米海兵隊戦力に関しては、記事中にある「ボクサー」を中核とする艦隊の他に、日本の佐世保を母港とする強襲揚陸艦「トリポリ」を軸とする艦隊もまた、海兵隊戦力(第31海兵遠征隊所属)を乗せた上でイラン方面に航行中だ。月末には、5000人規模の揚陸戦力がイラン近海に展開することとなる見込みだ。
現在焦点となっているカーグ島は、ペルシャ湾の奥地に位置する。ホルムズ海峡を揚陸艦群が通過することは難しく、仮に占領に打って出る場合は、オスプレイを含む回転翼機類を用いて海兵隊戦力を送り込むこととなるだろう。
0:40トランプ大統領 NATOは“張り子の虎” 「臆病者どもめ。我々は忘れない」 ホルムズ海峡への艦船派遣めぐり罵倒
TBS NEWS DIG Powered by JNN
報告見解さきの日米首脳会談を経て、我が国はトランプの怒りを「やり過ごした」が、
今度はその怒りの矛先がNATO諸国へと向く事態になってしまった。
3月19日に「ホルムズ海峡に関する英・仏・独・伊・蘭・日の首脳による共同声明」を出したことや、米国への依存リスクを分散するといった観点から、今後日本は、NATOに加盟する欧州諸国との連帯を深める外交努力が求められるだろう。
米軍が数千人規模を中東に追加派遣 強襲揚陸艦が西海岸をすでに出発 イラン攻撃を受けて
TBS NEWS DIG Powered by JNN
報告解説2月28日の開戦当初は、イラン周辺に揚陸艦類を展開させていなかった米軍であるが、ここにきてそれらを中東へ向かわせる動きが相次いでいる。
長崎の佐世保を母港とする強襲揚陸艦「トリポリ」も、他2隻のドック型輸送揚陸艦をともない、海兵隊戦力を乗せて極東方面からイラン方面へと航行中だ。
ただし、米軍が海兵隊戦力を用い陸戦を指向するのか、「陽動戦力」としての役目を期待しているのか、現状では判別不能である。
イラン、ホルムズ海峡通過で3億円受け取りか 今週、少なくとも8隻通過 イギリスメディア報道
FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
報告見解沿岸を通航する船舶に対し、イラン側が差別的な対応を行っていると思われる。これは、海洋法の視点に照らし問題ではないか?との疑念が生じる。
3月19日に出された、「ホルムズ海峡に関する英・仏・独・伊・蘭・日の首脳による共同声明」で示された立場とも合致しない。我が国として精査の上、イラン側への抗議がなされるべきではないか?
イラン、ホルムズ海峡通過船舶から通行料徴収へ 国会で審議中
AFP=時事
報告見解船舶の通航の自由や権利を阻害するものとして、イランによる海洋法秩序への挑戦ではないかとの疑念が生じる。記事中にある通り、イラン側が商船への攻撃に踏み切っていることを考慮すると、それはますます深まる。
この情勢下において、米国やイスラエルとはまた別の形で、イランも国際法秩序を蹂躙していると評価できよう。それは安保理決議2817でも確認がなされた通りである。
日米首脳会談、中東情勢安定へ緊密な連携で一致…トランプ氏は日本評価「NATOとは違う」
読売新聞オンライン
報告見解「危機を乗り切った」との印象を受ける会談であった。
あらゆる法秩序を軽視する傾向の強いトランプに、「国内法制上の制約で、護衛艦艇は出せない」と納得させた点や、FOIPや台湾有事、拉致問題への立場の再確認がなされた点は、この「非常時」とも言える情勢下においては大きな成果と言えるのではないか。
個人的には、記事中の「日本側の発表によると、トランプ氏は会談でホルムズ海峡の安全な航行確保への貢献を求めた」との箇所に着目している。先述の通り、国内法制上の制約でホルムズ海峡での船舶護衛のため艦艇を派遣することは不可能だ。それゆえ、米側、特にトランプやヴァンス個人に対し、日本がいかに同海峡の航行の安全に貢献しているか、強くアピールがなされる必要がある。
例えば、ジブチに海賊対処のため展開している海自P-3C哨戒機など、周辺海域上空に派遣できないものだろうか?
イランの攻撃受け米軍戦闘機が緊急着陸か
共同通信
報告解説イラン側防空網がほぼ無力化された状況において、米軍機、それも最新鋭の第五世代ステルス戦闘機であるF-35Aが対空攻撃を受けたことはやや驚きである。
元のCNN記事においても、どういった攻撃を受けたのかは明らかにされていない。兵士が一人で運用する肩撃ち式の携行SAMや、対空機関砲による被害である可能性もあるだろう。
ヘグゼス戦争長官のイラン上空の「制空権」掌握構想にも、懸念材料が生じた格好だ。
イスラエル軍、イランの主要ガス田施設を攻撃 双方の応酬激化
毎日新聞
報告補足トランプのSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿によれば、
米国はイスラエル軍の「南パルス」ガス田空爆に関し、何ら通告を受けていなかったという。
トランプ・ネタニヤフの足並みの乱れが露呈した格好だ。