◇高校野球春季大会全道地区大会(10日・小樽市営桜ケ丘ほか)▽小樽地区2回戦 北照10-0倶知安農・寿都・蘭越=5回コールド=
9地区で29試合が行われた。小樽地区2回戦では昨春の全道準Vの北照が倶知安農・寿都・蘭越の連合チームを10―0(5回コールド)で下し快勝発進した。1番・手代森(てしろもり)琉輝左翼手(2年)が先頭打者本塁打を含む2安打5打点で打線をけん引し、投手陣も相手打線を無安打無得点に抑えた。
パワーアップした北照・手代森のバットが火を噴いた。1回の第1打席で真ん中高めの直球をフルスイングすると、打球は低弾道であっという間に左翼スタンドへ。公式戦初本塁打の余韻に浸ることなく、全力疾走でダイヤモンドを一周した。
2死満塁で迎えた2回の第2打席でも、左翼手の頭上を越える走者一掃の3点適時二塁打。5回の中犠飛も合わせて5打点をマークした。オフに1食3合、1日9合の白米を平らげ体重は5キロ増の78キロに成長。肉体改造の成果を今季初戦で発揮してみせた。
4月に34人の1年生が入部し、いきなり4人がベンチ入り。そのうち2人がスタメン出場した。ベンチメンバー、ポジションが大幅に入れ替わり、昨夏4番を務めた選手が控えに回るなどし烈なレギュラー争いが繰り広げられている。
昨秋から主力で、GWの東北遠征でも結果を残してスタメンを勝ち取った手代森でも「もっと練習しないといけない」と危機感を口にする。上林弘樹監督(43)が「(オフに一番伸びたのは)手代森。まじめにやっているし、打つべくして打った」と舌を巻くチーム一の努力家は、全体練習終了後、寮に戻って午後10時の点呼ギリギリまで自主練習を継続してきた。
昨秋の全道大会は準々決勝で優勝したクラークに2―3で惜敗。夏こそ4年ぶりの甲子園出場を狙っている。北照打線の切り込み隊長は「エスコンフィールドで野球をやって、甲子園で勝つのが夏の目標。そこに向けて春も結果にこだわっていきたい」と意気込みを口にした。(島山 知房)
〇…倶知安は5番・西川大貴一塁手(2年)が、決勝打を含む2安打3打点で8回コールド勝ちに貢献した。同点の4回無死二塁から右前適時打を放つと、5回2死二、三塁の好機では中越えの2点適時三塁打を放った。昨年11~12月に約1か月間、1日1000スイングの強化練習を敢行。マメだらけの手でバットを振り続けてきた。次戦(13日)の北照戦に向け西川は「打ってやるという強い気持ちを持って挑んでいきたい」と力を込めた。