「中東戦争によってカタール産ヘリウムの生産・積み出しが止まり、供給逼迫と価格高騰が起き、その結果として医療現場での一部のMRI運用に制約が出る」というシナリオが現実のものとなり始めている。
ヘリウムはカタールでは主として天然ガス・LNG処理の副産物として得られるため、戦争でLNG関連施設が止まるとヘリウム生産も落ちる。
さらに、カタールからの輸送は湾岸ルートに依存するため、ホルムズ海峡が実質閉鎖となると「作れても運べない」 問題が重なる。
MRIとの関係では、MRIは超電導磁石の冷却に液体ヘリウムを使うため、ヘリウム不足は医療へ波及し得る。
ただし、近年のMRIは「zero-boil-off」や密閉型磁石の普及で、通常運転中のヘリウム補充をほぼ不要にした機種が増えている。
数リットル規模の密閉型や0.7L級の“helium-independent”系のMRIの使用には影響がないとのこと。