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さくらみこの炎上とその周辺に対する雑感あれこれ

年末あたりからずっと続いているホロライブ所属のさくらみこ氏の炎上について、思うことは色々あるんだけどツイートでは上手くまとまらなさそうな気がしたので適当に雑感をnoteにて書いてみよう、ということでこの記事を書いている。

衆院選を取り巻くあれこれに完全に気が滅入ってしまって、1月の下旬ごろから2週間近くツイッターから離れる生活を送っていたのだが、選挙の結果にひとしきり絶望した後に再びインターネットを再び覗いてみるとまだこの炎上騒ぎが続いているから驚きだ。良く言う「人の噂は七十五日」という言葉はこの大SNS時代に於いては75日はおろか7日くらいのものだろうと思うのだが、2ヶ月以上にわたって鎮火の気配がない、というのもこれまた異常事態である。

事の発端となった競馬配信でのグリーンチャンネル漏洩騒動にしても、直近で大きな論争を巻き起こしたときのそら氏とのコラボが延期となった騒動にしても、それに対する弁明や謝罪の立ち回りが上手くないのは残念ながら事実と言う他ない。その近辺に対する配信者としてのプロ意識の欠如は本人にしても大きな課題とすべきものだ、という意見については自分も同意である。

ただVtuberという界隈は厄介なもので、熱狂的なファンと過激なアンチ的属性それぞれの母数が結構な数量で存在する。これまで積み上げてきた外部コラボの顛末などを思うと来るべき末路とも言えてしまうかもしれないが、今数字的な面でシーンの頂点に立つホロライブがその両極端ともで数を多くしているのもこれまた今回の厄介さを際立たせるものだと思う。

で、カスの肥溜めツイッターを眺めてみれば、その両極端がデカい声を持って言い争うから過激さだけがヒートアップしている論争のような印象を受けてしまう。今必要なのは中立的かつ客観的な視点からの意見であろう、と思って今から若干のデジタルデトックスを経た自分なりの見解を綴っていくが、私自身は批評や言論についてはただのズブの素人である大学生だし、そもそも私も今回の炎上以前からさくらみこ氏については良い印象を持っていないというスタンスのため、中立とは言えど若干のバイアスが入るかもしれない。その点についてはご了承願いたい。


さて、早速結論のような部分になるが、昨今のさくらみこを取り巻く環境の最大の問題点については「言葉の責任が全く機能しなくなっている点」にあるとしたい。この責任というのは前述したファンとアンチという二つの視点の双方からのものである。

さくらみこが自身の引き起こした問題についてある程度の弁明や謝罪をしたとしよう(というか実際いくつかの諸問題についてはそのアクションを起こしているわけだが)。そこで演者に対する客側にあたる人々のうち、中でも声の大きい熱狂的なファン側と過激なアンチ側はどのような反応を取るか。

ファン側の反応として見られたのはSNS上で揶揄もされた所謂「謝れて偉い」的な反応だ。勿論活動者が窮地に追い込まれた時に、それを支えるファンは大きな力になる。ただ言ってしまえば、全肯定的な形を取るこの反応は演者側のどんな言葉も満足に咀嚼されず肯定の反応がオウム返し的に戻ってくる、という形式であり、それで得られるのは瞬間的な支えでしかないのではないか。どれだけ演者が誠実な言葉を吐いたとしても、それは誠実に受け取られないというのは無情な話。


それに対してアンチ側の反応はどうか。さくらみこに限らず直近の炎上にまつわる事例を見ると、その形式を問わず演者の弁明や謝罪の言葉を受け止めるという行為が放棄されているように思えてならない。演者の反省や謝意をすっ飛ばして犯した行為のみを咎めるようなスタンスが蔓延しているのではないか。

ここで少しトピックを変えて、別の炎上案件を見ていこう。自分がツイッターを離れている間に、にじさんじ所属の加賀美ハヤトが所謂前世時代の発言を掘り返されて炎上した出来事があった(前世などのVtuberにおいてタブーになる話を大っぴらに取り上げるのは褒められた話ではないが)。彼はその炎上を受けて前世アカウントで謝罪のツイートをした。勿論過去の不適切発言については一切擁護のしようがない。少なくとも見苦しい言い訳に終始せず、過去の自分の非と未熟さを認めた文章であるように私は思ったが、その謝罪ツイートを経た上でも例の炎上に対する風当たりの強さは特に変化のなかったように見える。

私としてはこれもまたファン側の反応と同じように、演者の誠実さを欠く態度であるように思えてならないのだ。勿論形式上でも謝罪をしたという事実は残るが、いくら誠実に自分の過去と向き合い反省をしたところでそれが受け流されるのであれば、自己の活動に対して誠実である意義はどこにあるのかという話である。


話をさくらみこの炎上に戻そう。つまり現状のさくらみこの周囲は、ファンは反射的な全肯定、アンチは頭ごなしの否定と受け流し、と声の大きい二つの属性どちらもが彼女の言葉を真摯に受け止めないという状態にあると言ってもいい。つまり彼女が自身の発言に対して誠実であること、自分の発言に責任を持つことの価値がほとんどない状況になってしまっている。

事実に沿っていようがいなかろうが盲目的なファンはその言葉を支持するし、過激なアンチは彼女への批判に終始する。どちらの言説を選んでも辿り着く場所が変わらないのであれば、自分の活動に金を落とす全肯定的なファンを安心させる発言を選ぶのは結果的に最善の選択となってしまっているのではないか、というわけだ。


私は彼女を取り巻きその言葉を受け止める環境が両極端とも歪んでいる、という状態を正常にすることが今重要なのではないかと思う。別に彼女の周辺に限らずだが。

全肯定に終始せず人の発言を咀嚼し受け止める余裕をファンが持てば、演者はその誰かを傷つけることがないように言葉選びへの慎重さが生まれるかもしれない。何かしらの過ちに対する謝罪や弁明を受け止める寛大さを野次馬が持てば、演者に自身の過ちに対する向き合いや自省を行うということへの責任が生まれるかもしれない。

彼女のようなインターネット発の活動者というのはSNS特有の言論空間への距離感を持ったまま大きくなってしまった存在とも言えると思うし、彼女を取り巻く環境の双方と共に、SNSの手軽さによって失われていった言論空間への距離感を取り戻すことが今求められているのではと思う。


ただ、彼女が直近の騒動に対する弁明の中で意図的に責任を除けるような発言が見られたことについては苦言を呈したい。

年明けの競馬配信にてグリーンチャンネルの情報を漏洩したのではと騒動になった時、1週間の休みを経た復帰配信にて「不安に思ったり嫌な気持ちにさせた方がいたらそこは謝罪します」といったニュアンスの発言で謝罪を行ったが、この言い方での謝罪は良くないだろう。

休暇前の配信にて、良識のあるファンはスーパーチャットを通じてこの問題への釈明を求めていた(まあそれはモデレーターによって削除されたわけだが)わけで、この騒動を通して不安な気持ちを抱いたファンは確かに存在していたのだ。それが「いたら」と存在の有無をぼかした言い方での謝罪に至ったという点は明確に彼女の落ち度であるとしたい。それは環境の歪みに関係なく誠実にあることができるし、あるべき場所である。

あと彼女の熱狂的なファン、通称35Pが批判的な発言に対して国籍によるレッテルを用いて暴言を吐いたのは完全な悪だろう。彼女の批判を行った人物に「お前中国人?」と突っかかるのは、SNS上での相手の属性を勝手に決めつける行為であるし、そもそも特定の国籍を他人への悪口であるとして用いた直球の人種差別でしかない。たとえ相手の出身が実際に特定の国であっても、その国籍によってカルチャーを楽しむことが遮られることは許容されるべきではない。これについては絶対悪である。ポップカルチャーは全ての人に開かれたものであるべきだ。


と、直近のあれこれについての雑感を長々と書き記した。自分自身もここ数ヶ月の彼女のムーブについては納得しているわけではないし、他のタレントのファンが怒りを覚えるのも理解できる。彼女のみならずそれを取り巻く環境の問題点についても色々と綴ったが、早いことVtuber界隈が平穏な姿を見せてくれることを願うばかりである。ここでの「平穏」は鎮火ではなく、諸問題の解決と誠実さによって開かれた平和であってほしい。彼女も我々も一度立ち止まって考え直す時期を迎えているのかもしれない。

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コメント

3
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YHF

君カバーの誹謗中傷対応の引用欄で他人事のようなこと言っていたけど、まさか自分が開示を逃れられると思ってないよな?とっくに通報してるよ。 自分がさくらみこへの放火を "エンタメとして消費" していたんだからなぁ、当然だろ?

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赤ヘルマン

一連の流れに関してはそれに加えて「今までのマズイ振る舞い、対応の杜撰さ」 もあるんじゃないかな、と。有名な所だと「棒読みお話会」での件とか。あれ後日穴埋め的な枠やってましたけど、結局形式的な謝罪もなかったと記憶してますし。 (自称35P連中も「後日穴埋めしたんだから良いだろ!」等の言…

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りひとのプロフィールへのリンク
りひと

謝罪というのは相手方が受け止めるつもりがあってこそ成り立つもので、今回の件においては強いファンも過激なアンチもどちらも謝罪を受け入れるつもりはなかったので(前者はそもそも求めていない。後者も批判をするために批判している節がある)謝罪が空振りした側面はあると思います。 ただ、個人的…

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