23時前に眠り02時過ぎに起きて2時間ほど布団思案にハマってしまい04:30から06:00頃までまた眠り、風呂を焚きながら歯を磨き、机の前に座り、amazonで『キリスト教教父著作集8・9・10〜ケルソス反駁1,2,3』(教文館)を注文。古書ネットで1658年に発行された『オリゲネスーケルソス駁論ー』という革張りの洋書があって垂涎ものだったが、50,000円とちょっと値が張るのでとりあえずやめておく。
この時代のギリシャ語・ラテン語は翻訳できるかとAIに聞いたら、「注釈付きでできます」とのことだったので余程食指が動いたのだが、取り敢えず日本語バージョンを読んでから考えよう。あんな本は当分は売れんだろう。

それにオリゲネス自身が書いた初版本なら何をおいても購入するが、1800年前のそんなものは市場に無いし、あっても手が届かない。オリゲネスのケルソス駁論は、反キリスト者の書いた書籍が悉く焚書の憂き目に遭って現存しない中で、ケルソスの主張を逐一引用して反論することによって、結果的にその言葉を後世に遺すことになった超貴重な歴史的書物。(オリゲネスの書は1冊も読んでいないので分からんが、或いは彼は良心の深淵でケルソスに共感していて、故意にその反論を歴史に刻もうとしたのかも知れない。知らんけど。)
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ケルソス主張からは、この、悪魔も真っ青なカルト教団カトリックが中世のヨーロッパを席巻する前の、ギリシャ哲学者たちの必死の抵抗が浮かび上がってくる。

もうひとつ出勤前に、死海文書」に次ぐ20世紀最大の歴史的発見といわれた「ナグ・ハマディ文書」の抄訳本を注文。今夕到着。この本も焚書の嵐が吹き荒れた時代に、異端とされたグノーシス派の信徒が命懸けで埋蔵し、現代に蘇った古代キリスト教の文書群。こうして失われた“歴史の証言”が、次々に見つかることを切に願う。

IMG_5790今日の朝飯は、ピザと珈琲とポタージュスープと戸田さんが米子まで行って買って来られた梨。タバスコはハバネロをかける。
妻銀行2カ所立ち寄ってから11時過ぎに出勤。

12時15分漢方薬を買いに出発、「霊芝宝」「夢三七」「活絡丹」を買う。143,640円也、早くPSAを陰性にしないと毎月高くつく。先生「松寿仙」3本入り1箱プレゼントしてくれる。これも結構高いやつ。帰りに千本二条のcoopへ行き、焼き鳥のネタと無花果とアーモンドを買う。14時丁度に帰社すると、山岡さんご夫妻が来られて猛からGoogle Geminiについて色々説明を聞いておられるところだった。

生成AIは下手をするとイラストレーターの仕事を奪ってしまうが、振り返ってみればイラストレーターの仕事の需要とスタイルは時代と共にかなり変化するもので、ついこの3~40年の短い期間でも、(ここでイラストの小史を手前味噌の味付けを加えながら一席。)

①白黒のカット集の本がデジタル化されて色が付いてCDになり、それがネット経由でRF(ロイヤリティフリー)として、画像データが切り売り買い切りルールでダウンロード販売されるようになった。(RFのイラストのルーツはカット集。)
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②イラストはほぼ100%注文制作だったものが、88年にアートバンクやワーハが登場して以来、高品質なイラストでも「すぐに使えるストックから探す」という流れに徐々に変わり、やがてそれが一般的となりイラストの受注制作が減っていった。

③タッチや制作方法については、70〜80年代初頭はエアブラシを使ったスーパーリアルの生絵画が全盛を極めたが、MacやイラレやPhotoshopの登場によって作画方法が革命的に変化し、更に3D-CGも出てそれが日進月歩で進化し、ヘタクソでもある程度使える作品が描けるようになって、イラストの世界でも「素人のプロ化現象」が生じ、自称イラストレーターが続々と登場した。そして作品の、見た目の仕上がりがレベルアップするのに反比例して、受注価格が下がって行った。

④90年代にはコンピューターを使ってイラストを描くことが一般的となり、制作時間が減り供給量が増えるにつれて、更に受注価格は下降線を辿る。(どんな商品・サービスでもそうだが、昔は修行を積んだ専門の技能職が時間をかけたからこそ値段もそれなりに通ったのだ。テクノロジーはあらゆる分野で素人のプロ化現象を惹き起こし、専門職を消滅させる。そうやって消えていった職業は数限りなくある。)

⑤90年代の終盤には、インターネットの普及と、印刷媒体からネット広告・公告へのシフト、ホームページなどの内製化によって印刷会社やデザイン事務所の閉鎖・倒産が相次ぎ、かつては顧客であった企業や自治体の、著作権の知識も持たない素人が社内・組織内でネットを通じて情報発信することになり、やがて「コンテンツはタダ」という意識が社会の中に勝手に醸成され、画像の無断転載や契約外使用などの不正使用が蔓延。「これではあかん」とアートバンクが訴訟で高額な損害賠償金を得てから、イラストの著作権侵害に関する訴訟が増えて、ようやくイラストレーターの抵抗が始まる。

⑥そして2020年を過ぎて今度は「生成AI」という怪物が出現。忽ち中華人民共和国のイラストの受発注単価は10分の1に落ち、絵描きは路頭に迷うことに。2次元作品、特にリアルイラストはその居場所を失い、確立された個性的表現のイラストも、「『ジブリ風』のAI作画」をジブリ自身が大目にみて以来、権利保護に関する雲行きがかなり怪しくなりつつある。
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他にも色々あるがそれはまた次の機会に講釈するとして、今日の山岡さんご夫妻との話は、この生成AIの登場をポジティブに受け止め、作品の価値と持ち味を保ちつつ、質と生産性を如何に高めていくか、また生成AIによって新しく生まれてくる市場を如何にして迅速に捉え、参入していくかということがテーマ。
山岡さんもご自分からすすんでこのGeminiの有料版を取り入れて研究することになる。

今日は帰りが遅くなり、焼き鳥やスモークサーモンは買っていたが食事の時間帯がズレてしまうので、妻の希望で宝ヶ池の長次郎へ行くことにする。メニューはいつもの鯛のあら煮と超極熱の日本酒2,3合、珍しく雲丹もあったが一貫税抜900円もしたのでやめておく。この度の雲丹の不漁、成長速度を考えると当分値段は下がらんだろう。

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