お金を節約しすぎると、かえって人生を損するという話。
どんなことに対してもお金を節約する人がいる。この記事ではそういう人たちに向けて、「実はもったいないことをしているぞ」と言いたい。
炎上しないために付け加えておくが「お金がなくて仕方なくそうなっている人」や「節約すること自体が趣味になっている人」に向けて言っているのではない。石を投げるな、やめなさい。
高いものの「程度」を知っておく重要性
少しくらい高いものを買ってみて、「ふーんこの程度なのか」ってなった経験は誰しもあると思う。
誰しもが薄々感じていることだけど、高いものって別に良いものだから高くなっている訳じゃなく、希少性やブランドがあるから高くなっているだけのものも多い。
一例を出すと、「寿司屋で大トロって高いけど、サーモンのほうが美味いよね」という話である。
ただ「お金を出せば出すほどいいものが手に入る」という地獄のようなジャンルがあるのもまた真理である。
私がそれを実感したのはカメラのレンズだ。
カメラのレンズは高いものはマジで良い。特に単焦点とかえげつない。
私は初めての単独海外旅行のとき、奮発して身の丈に合わないレンズを買ってしまったのだが、本当に写りが違った。
何気ない日常を撮っても、「ロイター通信の報道写真かこれ??」となってしまうほどの出来栄えだ。「レンズ沼」なんて言葉があるけど、納得することができた。
私は大満足に旅の思い出の写真を撮ることができたし、友人に「高いレンズってめっちゃヤベェんだぞ。おい聞いてんのか」みたいに語れるだけの体験を買うことができた。
中途半端に安いレンズを買い漁るより、冒険して高いものを買ってみたほうがいい。これはマジ。
他にも、定価10万円の目覚ましを買うなんて普通は他人から気でも狂ったのかと言われるのが関の山だが、実際買ってみたら朝弱いのが克服されたし、今でも元気に叩き起こされる。
おまけにTwitterでレビューしたら大いにバズるという貴重な経験をした。
要するに、自分が気になるジャンルで高くて良いものとされるものを買ってみて、それがどの程度のものか知ることは大事だ。中途半端なものを買うと中途半端な経験しかできずに終わる。
それは非常にもったいないことだ。
あなたがお金を節約する目的を思い出そう
そもそも、お金を節約する目的はあなたがもっと重要なことにお金を使うためだ。
「貨幣とは鋳造された自由である」とは、かの文豪ドストエフスキーの言葉だが、お金を倹約して得たものは自分が自由になるために使ったほうがいい。
お金を貯めることはあくまで手段であって目的ではない。
私の場合は、本と映画にはお金を出すことを惜しまないようにしている。
読みたいと思った本は躊躇せずKindleで買ってしまうのだ。
本なんて最高だ。普段は顔すらリアルで見られないようなレベルのすごい人が、知識やノウハウ・面白いエピソードなど死ぬほど載せてくれている。
自分の悩み事を、頭のいい人が先回りして考えてくれていたりする。
最近で読んだ本で言うと、この本が良かった。
AppleオタクなのでAppleの内情を知りたくて買った本だけど、多くの人が使っているSafariのレンダリングエンジンのWebKit(後にChromeにも採用された)を、たった2人のチームから開発したエピソードや、iPhoneのキーボードの開発エピソードなんかが載っていて、プログラマーとしては興奮しっぱなしの書籍だった。
定番どころだが、この本も読み応えがあって面白かった。大げさではなく、世界への見方が変わる。ビル・ゲイツが勧めていた本だったのだが、ビル・ゲイツの勧める本に大体外れはない。
映画でいうとジョーカーなんて圧巻の作品だった。感想は一晩語れるほど長くなりそうなので別の機会に譲る。
これはほんの一例だ。自分の好きな物事やジャンルなんて、もちろん人それぞれだろう。
ただ、自分の好きなところでお金を出してみるという経験をすることもそう悪くない。
大事なことは本当に必要なものにお金を出すこと
今までの話を聞いて「そんなこと言われても、高いものを買うお金なんてない」と思われる読者の方もいるかも知れない。
勘違いしないでほしいのだが、「ただ値段が高いものに金を出せ」という話ではない。ある程度、良いとされるものを体験するだけで十分だ。
ダイソンのハンディ掃除機とか、実は型落ちモデルが3万円台で買えるのに日常の掃除する体験がまるで変わってくる。こういう生活の質が格段に上がるものには積極的にお金を投資すべきだ。
そして、万が一にもいないだろうが、この記事を見て、いきなりフェラーリやタワーマンションを買う必要はない。
そもそも、これらがいいものかどうか本当に知りたいときは、フェラーリなんて専門店でレンタルすればいいし、タワーマンションなんてAirBnbで一週間借りれば本当にいいものかどうかなんてわかるものだ。
シェアリング・エコノミーに向かいつつある今の時代、わざわざ買わなくても体験のできることなんて多い。「所有」にこだわらず体験するだけなら、レンタルしたり、メルカリで買ってメルカリで売れば大してお金を出さずに済むのだ。
加えて、本当に浪費としかならないものにお金を出す必要はない。
この一ヶ月間に見ていないNetflixとか解約しちゃえばいいし、行きたくもないし行っても意味がない飲み会なんて断ってしまえばいい。
そんなことより、ずっと行きたかったところに行ってみたり、普段味わえないような体験に挑戦してみたほうがずっと楽しい。
人はもっと大事なことにお金を使うようにすると人生が豊かになる。
この記事をまとめると、「お金を出して自分が幸せになるものには、奮発してお金を出すという体験を一回してみよう。そうでないものは節約しよう」ということなる。
何ごとも、大事なものは「選択と集中」なのである。


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