「吉田寮のこれから、話し合いたい」 京大に8800人分の署名提出
八百板一平
京都大学の学生寮「吉田寮」(京都市左京区)の寮生でつくる吉田寮自治会は19日、大学に対して、寮の今後のあり方などについての話し合いの再開や、建築的・歴史的な価値を尊重した耐震工事の速やかな実施を求める約8800人分の署名を提出した。今後も署名活動を続けるという。
1913年に建てられた吉田寮の「現棟」を巡っては、耐震性に問題があるとして、大学が2017年に寮生に退去を通告。一部の寮生は応じず、大学が19年に提訴した。25年8月に大阪高裁で和解が成立し、学生たちは26年3月末で現棟から一時退去し、耐震工事の後で再入居することで合意している。
訴訟の和解を受け、学生たちは、大学と自治会とが話し合いで合意形成をはかってきた、以前のあり方に立ち返るように求め、オンラインなどで署名を集めたという。
この日は、学生の代表らが大学の厚生課を訪れ、職員に署名を手渡した。
記者会見した寮生の奥山朱凜さん(21)は「(寮の)建物がどうなるかを一方的に決められては困る。寮のこれからを話し合いたい」と述べた。