イラン、今も戦争前とほぼ同量の原油をホルムズ海峡から輸出 他国の通航停滞するなか

カーグ島の石油ターミナルを捉えた衛星画像=2月26日/2026 Planet Labs PBC/Reuters

カーグ島の石油ターミナルを捉えた衛星画像=2月26日/2026 Planet Labs PBC/Reuters

(CNN) イランを攻撃する前の米国が、主要産油国であるイランは自国の石油輸出を妨げることを恐れてホルムズ海峡を封鎖したがらないと想定していたのであれば、それは誤算だった。

世界石油生産量の5分の1が通過するこの海峡の通航は、2週間前に紛争が始まって以降、大幅に制限されている。この地域では少なくとも16隻の船舶がドローン(無人機)などの兵器による攻撃を受けており、イランはそのうち一部の攻撃について実行を認めている。

だがイラン自体は、戦争前とほぼ同量の石油を海峡経由で輸送しており、経済と戦争遂行を支えるために必要な現金を得ている。さらに、紛争が始まる前から、買い手を探してすでに海上にあったイラン産原油は数百万バレルに上る。

タンカーの追跡データと衛星画像は、紛争によって近隣のペルシャ湾岸諸国からの原油と天然ガスの輸出が停滞する中でも、イラン産原油が海峡を通過していたことを示している。

データ分析企業ケプラーのエネルギーアナリストは12日、先月28日の紛争開始以降にイランが1200万バレルを輸出できたと推計した。海事情報会社タンカー・トラッカーズは先週半ば時点で1370万バレルと、さらに多い推計を示している。

これらの数字は、イランが日量約100万バレルを輸送できていることを示唆している。ケプラーのデータによると、昨年の平均輸出量は169万バレルだった。

米国はイラン海軍の大部分を破壊しているにもかかわらず、イランのタンカーをとめる努力を全くしていないように見える。また、製油所やパイプライン、貯蔵タンクなどの石油インフラへの攻撃もおおむね避けている。ただし、イスラエルの攻撃で首都テヘラン周辺の貯蔵タンクは深刻な被害を受けている。

イラン産原油のほぼ全量は、同国沿岸から約30キロ沖合にあるカーグ島から輸出されている。13日には米軍による軍事目標への激しい攻撃が行われたが、石油インフラは標的にならなかった。

タンカー・トラッカーズによれば、カーグ島の石油インフラは14日時点でも稼働していた。衛星画像からは同島にある55基の原油貯蔵タンクはすべて無傷に見え、イランのタンカー2隻が270万バレルの原油を積み込んでいたという。

実際には、同島を出航しているイランのタンカーはさらに多い可能性がある。これらの船舶は西側の制裁を逃れようと、位置情報を伝えるために使うトランスポンダーを頻繁に切るため、その動きを監視するのは難しい。

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