イランがUAEの港湾に攻撃警告 米軍のカーグ島攻撃受け報復か
イランは14日、アラブ首長国連邦(UAE)の港湾を攻撃目標にすると警告した。イラン国営メディアなどが報じた。原油積み出し拠点カーグ島が米軍に空爆されたことへの報復措置とされる。イラン側は反撃の対象を拡大しており、報復の連鎖が懸念されている。
報道によると、イランが攻撃の対象とするのはUAE東部フジャイラやドバイなどの3港。周辺住民らに対し、この付近から避難するよう警告した。
イランの軍司令部報道官は14日、カーグ島への攻撃を巡り「米軍がUAE国内の港湾やふ頭からミサイルを発射した」とし「正当な攻撃目標になる」と主張していた。
イランのアラグチ外相は14日、「イランの施設が標的とされた場合、我々の部隊は地域にある米国企業の施設を標的とする」とけん制した。
イランと米・イスラエルの交戦開始以降、イランの報復は周辺国の米軍施設にとどまらず、対象は石油関連施設など重要インフラに拡大。民間施設や一般市民にも被害が生じている。
湾岸諸国の中でUAEへの攻撃は最も激しく、イスラエル国家安全保障研究所によるとこれまでに、ミサイル283発、無人機(ドローン)1514発がイランから発射された。ほとんどは迎撃されたが、破片や残骸により死傷者が出ている。
UAEのシンクタンク「エミレーツ政策センター」のアル・ケトビ氏はロイター通信に対し「これは私たちの戦争ではない。我々はこのような紛争を望んでいなかったが、安全保障と経済の面で代償を払わされている」と指摘した。
イランでも各地で激しい爆撃が続いている。AP通信によると、イランでは住宅や商業施設など約4万3000カ所が被害を受けたという。
中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」の13日時点のまとめでは、イランのこれまでの死者数は1444人。イスラエルの空爆を受けるレバノンでは687人が死亡した。イラクでは親イラン武装勢力の戦闘員ら27人が死亡した。
イラン側の攻撃による死者は、米兵11人▽イスラエル15人▽クウェートとUAE6人▽オマーン3人▽サウジアラビアとバーレーン2人。【カイロ松本紫帆】
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