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珍しく派遣先大企業が書類送検された事件でした。しかし、結果は、予想通り「不起訴」。不法就労を認識した後も人材派遣会社に対し、追加で派遣を依頼していたことがわかっているのに処罰できない。外国人派遣における派遣先は、どんなに悪い奴でも守られています。 Vol.654 派遣先企業も摘発される時代 VISA Report(2020.5.20) 3月19日、技能実習先から失踪したベトナム人を違法に働かせたとして人材派遣会社社長らが逮捕された事件で、ベトナム人が派遣されていた化学薬品会社の社長と役員、法人としての同社が入管法違反(不法就労助長)の疑いで書類送検されました。2019年8~11月、技能実習先から失踪し、在留期限が切れるなどしたベトナム人4人を工場で働かせた疑いです。 外国人派遣における不法就労の実態を見れば、派遣先企業の関係者が頻繁に逮捕されてもおかしくはないのですが、摘発に至る事件は多くありません。今回の場合は、人材派遣会社が「グレー(就労資格がない人物)を派遣する。グレーを使うのはどこでもやっている」と勧めたという事実があり、社長が「日本人の採用が集まりにくく人材確保に困っていた」と自供したようです。 摘発された派遣先企業の関係者は、ある意味で素直な人たち。多くの派遣先は、知らぬ存ぜぬを貫くために、グレーな派遣だと気づいていても、敢えて在留カードを確認せず、派遣会社に責任を押し付ける確信犯。今後は、派遣企業に責任を押し付けている派遣先が摘発されるか否かがポイントです。 2020.3.21「失踪実習生を働かせた疑い、派遣先社長ら書類送検」(日本経済新聞) 技能実習先から失踪したベトナム人を違法に働かせたとして人材派遣会社社長らが逮捕された事件で、大阪府警生活環境課は21日までに、ベトナム人が派遣されていた化学薬品会社「カセイ化学」(大阪府高槻市)の男性社長(68)と勤務管理担当の男性役員(46)、法人としての同社を入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで書類送検した。送検容疑は2019年8~11月、技能実習先から失踪し、在留期限が切れるなどしたベトナム人男性4人を滋賀県高島市内の同社工場で働かせた疑い。同課によると、2人は容疑を認めており、社長は調べに対し「日本人の採用が集まりにくく、人材確保に困っていた」などと話したという。同課によると、失踪実習生の不法就労を巡り、派遣を受けた会社が摘発されるのは珍しい。社長らは派遣元の人材派遣会社「MTS」(滋賀県長浜市)側から「グレー(就労資格がない人物)を派遣する。グレーを使うのはどこでもやっている」と言われるなどしていたという。同課は違法性を認識しながら失踪実習生の雇用を続けていたことを重く見て立件したとしている。MTSの社長ら男3人は同容疑で逮捕、起訴されて いる。 nikkei.com/article/DGXMZO 2020.3.20「不法就労容疑、派遣先会社社長ら書類送検」( NNA) 技能実習先から失踪した就労資格のないベトナム人を働かせたとして、大阪府警は 19日、入管難民法違反(不法就労助長)容疑で、大阪府高槻市の化学薬品会社「カセイ化学」の男性社長(68)=滋賀県高島市=と男性役員(46)=高島市、法人としての同社を書類送検した。 nna.jp/news/show/2022 2020.3.20「不法就労認識後も追加派遣、大阪の会社」( NNA) 技能実習先から失踪した就労資格のないベトナム人を働かせたとして、大阪府警が入管難民法違反容疑で、大阪府高槻市の化学薬品会社「カセイ化学」の男性社長(68)らを書類送検した事件で、同社が不法就労を認識した後も人材派遣会社に対し、追加で派遣を依頼していたことがわかった。 nna.jp/news/show/2022 2020.3.13「派遣会社代表ら3人起訴、入管難民法違反罪」( NNA) 技能実習先から失踪したベトナム人を派遣し働かせたとして、大阪地検は11 日、入管難民法違反(不法就労助長)の罪で、滋賀県長浜市の人材派遣会社「MTS」代表の松村洋明容疑者(47)、名古屋市守山区の別の会社代表太田敦士容疑者(42)ら3人と、法人としてのMTSを起訴した。 nna.jp/news/show/2019