Post

Conversation

日本、アラスカから原油調達へというニュースだけど、これまでの中東原油にくらべて何か問題はないのかな? こんなことかな? 1. 原油の質(クオリティ)の適合性 中東産(ドバイ・オマーン等)は「中質重濁(ミディアム・サワー)」と呼ばれ、硫黄分が比較的多いのが特徴 アラスカ産(ANS)も「中質(ミディアム)」だが、硫黄分が約1.0%と、中東産の主要指標であるドバイ原油(約2.0%)に比べ低硫黄(スウィート寄り) 日本の製油所は「汚い(硫黄の多い)油を安く買って、高度な脱硫装置で綺麗にする」ことで収益を出す構造 精製コストの最適化が崩れる、脱硫装置が宝の持ち腐れ。 2. 輸送コストと「ジョーンズ法」の制約 ジョーンズ法(Jones Act)とは米国内の港の間を移動する船は「米国船籍・米国人乗組員」でなければならないという法律でこれでコストが高くなってしまう。 アラスカの原油積出港(バルディーズ)は大型タンカー(VLCC)が直接接岸できないなどのインフラ制限があり、小分け輸送が必要になる 3. 経済的プレミアム(価格の高さ) ANSは指標となるドバイ原油に対して1バレルあたり数ドルから、時期によっては20ドル近いプレミアム(上乗せ価格)で取引 民間企業が日常的に輸入するには採算が合いにくい