なぜブックオフは生き残り、他の新古書店は消えたのか
ブックオフは生き残った。
でも、ブックマートやブックアイランドのような新古書店はほぼ消えた。
この差はなんだったのか。
ブックオフは「仕組みの店」だ。
50坪以上の大型店舗。
初期投資は2000万〜で既に別事業がある会社が加入するフランチャイズだ。
マニュアル化されていて、誰がやっても同じように運営できる。
仕入れは一般客で、大きな通り沿いの1.5等地に出店し広告を打てば、本が集まる。
つまり
再現性がある。
一方、ブックマートは違った。
出店するのは
二等地、三等地。
駅から少し離れた場所。
そもそも駅が微妙だ。
家賃を抑えるために仕方ない。
店舗は20坪前後。
700万円以下で始められる。
加盟ターゲットは
35歳以上の元サラリーマンや早期退職の公務員など。
そして最大の特徴は
週刊誌ビジネスだった。
ジャンプやマガジン。
売れるのは発売からせいぜい3日。
普通の古本屋はやらない。そして大きな問題がある。
どうやって集めていたのか。
90年代、新宿・池袋・渋谷の路上にいた人たち。
地べたに座って雑誌を売っていた、あの人たち。
スタッフからは「拾い屋さん」と呼ばれていた。
路上販売が厳しくなったのか自然発生的に
ブックマートに流れてきた。
正直に言うと
とにかくガラが悪かった。
そして臭かった。
ボロボロの格好よりちょっと小ぎれいぐらいの感じだ。
身分証はあるが全員に共通点があった。
絶対に目を合わせない。
絶対にだ。
新宿、石神井公園、パウ北池袋、王子。
いくつかの店舗を担当したが
中でも王子店は群を抜いて荒れていた。
その中に
「ジャンボさん」と呼ばれる人がいた。
身長は190cm近く。
でも、靴はいつもかかとを踏んでいる。
基本的に彼らにはあまり話しかけないという暗黙のルールがあった。
それでも恐る恐る一度だけ聞いたことがある。
足のサイズは30cm。
合う靴がないらしい。
ジャンボさんは
1日で50冊色々な雑誌を持ってくる。
買取金額は2500円くらい。
おそらく全部、酒に消えていた。
たまに酔いがひどいとグループのボスに怒られていた。
そう、
実は何人か仲間がいたり、縄張りがあるのだ。
それを避けて夜から深夜に集めてドンキホーテPAW北池袋店に持ってくるスーツの自転車おじさんもいた。事業に失敗した借金返済の足しにしてたようだ。
50円で買って100円で売る。
成立はしていた。
ただし、問題もあった。
持って来る人は普通の買取と違って、生活がかかってるので買取価格のダウンでもあれば説明にきゅうきゅうである。
・いきなり怒鳴る人
・店長を出せと言う人
・昨日まで来てたのに突然消える人
理由は様々。
喧嘩、体調、そして留置所。
つまりこのビジネスは
仕入れが「特定の人」に依存していた。
ブックオフは違う。
一般客が持ってくる。
全国どこでも同じ構造。
アルバイトでも回る。
さらに決定的だったのが時代の変化だ。
2010年代に入ると
コンビニで雑誌が売れなくなっていく。
今では、そもそも置かない店もある。
当たり前の話だが
新刊が売れなければ
中古は集まらない。
都内で一番売っていた店は
雑誌だけで月100万円以上売っていた。
とんでもない客数が来ていたのだ。
雑誌は習慣なので1カ月に4回来店すれば他の品も買うし処分する時は買取に来る。
でも、その土台だった雑誌が崩れた。
これはスマホの台頭により通勤で雑誌を読まなくなった事に比例する。
ブックマートの凋落は
2013年前後から始まり
2020年前後には
ほぼすべて消えた。
結果
「週刊誌ビジネス」は消え
「仕組みの商売」が残った。
今、考えてみれば
あの時代のブックマートは
めちゃくちゃ面白かった。
あの匂いも、空気も、客層も
もう二度と再現できない。
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