「もっとリリーフの感覚で」先発転向のカープ栗林良吏が迷いを断ち切り、ようやく見出した自分だけの「先発投手像」とは
リリーフの経験を生かして
12日のDeNA戦では立ち上がりからギア全開だった。先頭の三森大貴に2球真っすぐを続けて追い込むと、3球勝負で空振り三振に切った。筒香嘉智も再びフォークで空振り三振を奪い、続く佐野恵太は2球で二直に打ち取った。先発転向後、初の三者凡退で滑り出した。 その後もストライク先行の強気な投球は、腕の振りにも表れていた。前回痛打された変化球が冴え、特にフォークはストライクゾーンで勝負しても打者に空を切らせた。 プロ最長の5回は1死満塁としたが、三森を一ゴロに打ち取り、代打・松尾汐恩を2球続けたフォークで空振り三振に切った。 「リリーフと同じ気持ちで、結果的に5回を投げ切れました。もともと5回を投げ切るためにというより、一人ひとりという気持ちでした」 プロでは先発としての経験も実績も自信もない。ただ、リリーフとして積み重ねてきたものがある。それをすべてなくすのではなく、昇華させて勝負する。「先発栗林」として大きな一歩を踏み出すことができた。 光は見えても、手探り状態はまだ続いていく。失敗しても次の日にやり返せるリリーフとは違い、先発では次回登板まで時間を要す。失点した次のイニングにもマウンドに上がらなければいけない。先発としての正解はまだ見えていない。それでも、立ち止まるわけにはいかない。試行錯誤を重ねながら、「先発栗林」は形づくられていく。
(「炎の一筆入魂」前原淳 = 文)
【関連記事】
- 【あわせて読みたい】「手術明けでパフォーマンスを上げる」初めて肘にメスを入れたカープの守護神・栗林良吏が「ケガの功名」で得た正しい身体の使い方
- 【こちらも】「ゆっくりやってもらわないと…」カープ2年目、先発転向挑戦中の岡本駿が新井監督の「レギュラー争い横一線」 を歓迎しない理由とは
- 【貴重写真】白スーツの衣笠、打席でエグい殺気の前田やノムケン、胴上げされる山本浩二、痛そうな正田、炎のストッパー津田恒美などカープ名選手のレア写真を一気に見る
- 【人気】大阪桐蔭でも履正社でもなく…なぜ山口の私立高を選んだ? 20校以上が勧誘した“スーパー中学生”の争奪戦「無理かなと思った」高川学園関係者が明かすウラ側
- 【話題】「やっぱりムネとやりたい」大谷翔平が“練習ペア”に指名したのは村上宗隆だった…WBC満塁本塁打のウラに大谷の助言「翔平さんに誘われたら断れない」