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珈琲を飲んだ後で_1/Novel by 侑城

珈琲を飲んだ後で_1

1,471 character(s)2 mins

ついうっかり槍弓に嵌まってしまったが故、気付いたら筆を取る次第である。
FGOを初めて早々、チュートリアル10連で来てくれたランサーこと槍ニキは敵がセイバーだろうがなんだろうが、出陣しまくり、今やすっかり弊カルデアの過労三銃士の1人である。
因みに他2人は天草とホームズ(ホームズ来る前はカーミラ姉さん)。ルーラー入れとけば取り敢えず耐久戦行けるでしょ?そこにフレンドバーサーカー入れたら殴るしかないでしょ?(主にタニキをぶちこませて頂く)
知ってる!!!
そんな槍ニキ、人理修復するまで頑張ってくれた1人でもある。
天草とは強制的仲良しである。
エミヤが居ない中良くやってくれたと思うのだ。
だって弊カルデアのエミヤは人理修復後にやって来ている。槍ニキにとっての平穏は人理修復後までお預けであった。
ごめん槍ニキ!!!
そんな槍ニキは人理修復後となって弊カルデアでエミヤを追っかけ回す毎日だ。
聖杯も貰ったのでレベルも一緒。
人理修復後に来た故の負い目何かを感じて、今一邪険に仕切れないエミヤは槍ニキをそれとなく甘やかすことしか出来ない。
亜種特異点は一緒にレイシフトしようなー!とか槍ニキに(半ば強制的)約束させられたりしている。エミヤが編成に加わる時は敵がセイバーかアーチャーだが、物ともしない槍ニキ。めっちゃ兄貴。
でもエミヤが編成されるイコール、ロビンも編成されている。強制的仲良し。
言い合いしながらロビンはエミヤを何だかんだ気遣うし、エミヤはロビンがいるから戦闘に集中出来るしで良いコンビだが、槍ニキはそれが気に食わない。ついでに後衛にアキレウスが編成されていることも多いからそれも気に食わない。
槍ニキとエミヤのクラス相性自体が優劣の状態だから余計にだ。
そんな状態を見ているから面白がってアキレウスはエミヤにちょっかいをかける。ロビンは見て見ぬふりするが、槍ニキに殺気を向けられる。どう足掻いても嫉妬。

「お前誰彼構わず世話焼くんじゃねぇよ!」
「同じマスターの下で召喚された者同士、手を貸すのに何が悪い」

なんて言い合いはしょっちゅうだ。そんな光景をマスターはカーミラ姉さんの足下絨毯になりながら微笑ましく見守っている。

なんて、弊カルデア小説もいつかは書きたいなーと思っていたけど、ここまで書いたら満足した。

因みに強制的仲良し構図は以下。
槍ニキ→天草、ヘクトール、プロト、カーミラ姉さん
エミヤ→天草、ロビン、アキレウス

あ、小説は現パロです。
槍弓って言ってるけど槍は最後にしか出て来てません。
Twitterで連載してるんで、更新はTwitterのが早いかも。

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気が付けば、時計の短針は10の文字を示していた。これが午前であれば爽やかであっただろう。しかし、空は太陽の陽を忘れたかのような宵闇色である。
仕事をしていたのだ。家に帰る気分では無かった事も要因である。
机にかじりつくように書類に目を通し筆を走らせていれば、いつの間にかそんな時間だったに過ぎない。
夕飯を取ることも忘れる程、没頭していた。没頭していれば仕事以外に何かを考えることも無くなる為に、気は楽ではあるが人並みの生活はしなければ、色々と参ってしまう。

身を切るような寒さに白い息を吐き出しながら、エミヤは首元のマフラーを口元まで引き上げた。
歩道を照らす街灯が頭上に来る度に眩しい気持ちになる。周りが暗いのだから仕方がない。
こんな寒い日には温かい物が飲みたくなる。
いつもの仕事終わりの時間であったのでれば珈琲での、と思うのだが何分夜中とそろそろ言える時刻だ。

「ああでも、今日は珈琲を飲んでいなかったな」

思い返して気付いてしまえば気持ちは最早珈琲である。夜だろうが関係ない。夜にカフェインを取ろうが睡眠には関係ないとメディアが言っていた気がする。
美味しい珈琲が飲みたい。痛む胃など気にならないような。
空腹が過ぎたのか痛み始める胃を、それがある場所の上から押さえる。
しかし、そうは言ってもこの時分。喫茶店などとうに閉まっているだろう。やっていても居酒屋か。
帰宅して、ミルで豆を挽いて、珈琲を煎れて。時間を気にしなければ出来るだろうが、そこまでの体力と気力が持たない気がする。
歩道を歩く足が少し重いのだから、恐らく疲れが溜まっているのだ。
家に着いたらそのまま寝てしまうだろうと、エミヤはすぐの未来を確信していた。
だからこそ余計、求めてしまうのだ。

「美味しい珈琲が飲みたいな…」

白い息が空気に溶ける。
日中であれば活気のある古びた商店街を抜けようと歩を進めて行く。

珈琲、珈琲。珈琲。

それしか頭に無かったから、気付けたのかもしれない。

一瞬と街灯が点滅するのに合わせ視線を流すと、商店街の道を逸れた先、細い道の奥に珈琲カップの絵柄が塗られた立て看板が、看板自体に付けられたランプに照らされいた。
そう、灯りが付いている。
いつの間にか歩みは止まっている。否、止めて身体ごと看板へと向けていた。

「……喫茶店?」

そう、あのマークは喫茶店である。喫茶店の筈だ。喫茶店であるべきだ。
看板が手招きしている錯覚が見える気がする。
覚束無い足で細い道へと入る。途端に視界が暗くなる。看板のライトだけを頼りにどうにかたどり着けば、置かれた看板横の建物が漸く視界に入った。
小さな、一軒家だ。どこか外国にでもあるかのような、洋風の外観の。少しくたびれた感じで外壁には蔓が伸びている。
居住というより店としての小さな一軒家だ。木製の玄関には『Open』との、これもまた木製のプレートが提げられている。

正しく、営業している。らしい。

アンティークのドアノブを押して見れば、多少の重さはあれど抵抗なく開く扉。
扉が開く反動により、取り付けられていたドアベルが小さく鳴った。
扉の先は細い廊下、奥に見えるのはバーカウンターのようだ。

「お、お客さん?」

姿は見えねど聞こえてきた声は低く柔らかい。直後に見えた深く蒼い色に、エミヤは息を呑んだ。

「いらっしゃいませ。ようこそ『Ulster』へ」

バーカウンターから出てきた、エミヤよりも幾分年若く見える美丈夫が、柔らかな笑みを向けながら、そう告げた。

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