全校児童たった1人 山あいの小学校で最後の卒業式 地域の人たちに囲まれ巣立つ 福井市・殿下小学校 感謝を込めてプレゼント「忘れられない学校生活に」
今年度で休校となる福井市の殿下小学校では、最後の卒業式が開かれました。全校児童はたった1人。先生や地域住民への感謝を胸に、思い出の学び舎に別れを告げました。
■殿下小学校の校歌斉唱
「越知の霊気に包まれて 名も尊しや 殿下邑」
福井市の山あいにある殿下小学校。休校前の最後の卒業式です。
たった1人の卒業生が松平瑞也くん(12)。
殿下小学校には中学校が併設されていましたが、2023年度で閉校になりました。それに合わせて同級生は全員、別の小学校に転校したため、5年生からは松平くん1人に。
クラスメイトがいない学校生活に寂しさも感じつつも、授業は毎日担任とのマンツーマン。地域住民との交流学習もたびたび行われました。
卒業を間近に控えた2月上旬。松平くんは学校であるものを作っていました。
■松平瑞也くん
「ティッシュケースを作っています。いつも使えるような感じで、自分でも簡単にできるようなモノだったので」
地域の人たちには手紙を書きました。
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支えていただいたおかげで、僕は忘れられない小学校6年間を過ごすことができました。他の学校ではなかなか経験できないことを学べたことを誇りに思い、この経験を中学校生活につなげて、これからも努力していきます。
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卒業式には、地元の人たちも駆けつけました。
■松平瑞也くん
「僕はこれから中学校で新しい仲間と出会い、さらに多くのことを学んでいきます。自分の可能性を決めつけず、何事にも全力で挑戦していきます。今まで支えて下さり、ありがとうございました」
松平くんは先生へのプレゼントを用意していました。
■松平瑞也くん
「感謝の気持ちを込めてティッシュケースと感謝の言葉のカードを作りました。是非使って下さい」
■殿下小学校 代継香苗校長
「教職員みんなに?全員の分?大変だったでしょ。ありがとうございます。大事にします」
■松平瑞也くん
「中学校はとても楽しみですし、殿下と違うような体験ができるのが楽しみ。大変だったけど、振り返ってみるとすごく楽しかった。充実した2年間だった」
豊かな自然と地域住民に囲まれながら、特別な学校生活を過ごした松平くん。自分を育ててくれた地域への感謝を胸に、学び舎を巣立ちました。