CCFレポートとフィーチャーマッチでの自分の行動について


先週末は京都で開催されたチャンピオンズカップファイナルに参加しました。

簡易な大会レポートと、本題のフィーチャーマッチでの自分の行動についてです。
本題を見られる方は目次よりお願いします。

目次

▪️大会情報
▪️イゼット講義
▪️大会結果
▪️フィーチャーマッチでの状況説明
▪️問題点について
▪️おわりに


大会情報


プレイヤーズコンベンション京都2026

イゼット講義


デッキリスト
土地:22枚
6:《島/Island》
2:《山/Mountain》
4:《蒸気孔/Steam Vents》
4:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
4:《リバーパイアーの境界/Riverpyre Verge》
2:《アグナ・ケラ/Agna Qel'a》

クリーチャー:4枚
4:《ばあば/Gran-Gran》
呪文:34枚
4:《火の技の修行/Firebending Lesson》
2:《三歩先/Three Steps Ahead》
1:《呪文嵌め/Spell Snare》
1:《呪文貫き/Spell Pierce》
1:《雷魔法/Thunder Magic》
4:《爆裂の技/Combustion Technique》
4:《積み重ねられた叡智/Accumulate Wisdom》
4:《愛着を捨てる/Abandon Attachments》
3:《飲めば潤う!/It'll Quench Ya!》
2:《アイローの表演/Iroh's Demonstration》
4:《美術家の才能/Artist's Talent》
4:《忍耐の記念碑/Monument to Endurance》

サイドボード:15枚
1:《軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke》
2:《司書、ワン・シー・トン/Wan Shi Tong, Librarian》
1:《無効/Annul》
1:《削剥/Abrade》
2:《量子の謎かけ屋/Quantum Riddler》
1:《轟く機知、ラル/Ral, Crackling Wit》
2:《魂標ランタン/Soul-Guide Lantern》
2:《瞬間凍結/Flashfreeze》
2:《舷側砲の一斉射撃/Broadside Barrage》
1:《否認/Negate》

イゼット講義を使用しました。
《ばあば》《積み重ねられた叡智》など、墓地に講義呪文があることで強力になるカードを軸にした、コントロールデッキです。
墓地に講義3枚を目指すデッキなので講義呪文は20枚以上は欲しくて、その他の講義でない呪文との枚数バランスが難しい。

環境に除去しなければいけない1マナ域が多いので、5枚目の除去として《雷魔法》はキッカー4点が《噴出の稲妻》より1軽いのが良し。複数引くと弱いけどタイミング次第では強い《呪文嵌め》《呪文貫き》は1枚ずつ。後半戦で打ち消し&ドローや打ち消し&《忍耐の記念碑》コピーが強い《三歩先》などを分散して採用しています。

自分で作ったわけではなく、トリノのRCで上位入賞したデッキリストを参考にして、サイドボードだけ少し変えました。

イゼット講義は《嵐追いの才能》《ブーメランの基礎》を入れて攻める形もありますが、今は環境に合っていないと思います。
《嵐追いの才能》は講義カウントが進むカードでは無く、《ブーメランの基礎》《嵐追いの才能》を引けたかどうかに依存しやすいからです。

前述の通り環境に除去しなければいけない1マナ域が多く、《嵐追いの才能》のように自分が展開するよりは、1マナ除去や1マナ打ち消しで相手に対応して、後半にアドバンテージを取っていく方針が良い。

イゼット講義をアグロデッキとして捉えるか、コントロールデッキとして捉えるかの違いで、僕はコントロールデッキ寄りで捉えています。

事前のメタゲーム予想で最も多いと判断したのは緑単上陸で、サイドボードは緑単に寄せて《司書、ワン・シー・トン》《瞬間凍結》を2枚ずつ採用。《瞬間凍結》は常に強かったのですが、《司書、ワン・シー・トン》は一度も場に出る事がありませんでした。
緑単には強いですが緑単以外にはサイドインしにくいので、他のカードでも良かったかも知れません。

《削剥》は相手の《鋭い目の管理者》《除霊用掃除機》《忍耐の記念碑》を除去できるので好感触でした。
もし次に大会に出るなら、《司書、ワン・シー・トン》2枚を《削剥》《轟く機知、ラル》のそれぞれ2枚目に変更します。

大会結果


初日
〇イゼット果敢
〇スゥルタイ《アナグマモグラの仔》
〇緑単上陸
×赤単
〇緑単上陸
〇緑単上陸
×ティムール全知
〇オルゾフエンチャント

2日目
〇ディミーアミッドレンジ
〇ディミーアミッドレンジ
×イゼット果敢
〇イゼット果敢
×イゼット講義

3敗までがプロツアー権利でしたが、残念ながら9勝4敗で権利獲得ならず。

フィーチャーマッチでの状況説明


本題に入り、初日の7ラウンド目、平山怜選手とフィーチャーマッチでの対戦についてです。

実際の状況

・相手の場
《魂の洞窟》ドラゴン指定含む土地6
《魂標ランタン》
《北風の守護者》タップ
《マラング川の執政》が戦場に出て、《美術家の才能》《忍耐の記念碑》の対象2つを戻す効果がスタック上

・自分の場
青赤土地4(3枚タップ、1枚アンタップ)
《ばあば》墓地に講義3枚達成
《美術家の才能》
《忍耐の記念碑》
《魂標ランタン》を対象に《削剥》がスタック上

自分の手札:3枚

状況を説明すると、対戦相手のターンで6マナから《魂の洞窟》経由の《マラング川の執政》が戦場に出て、僕の《美術家の才能》《忍耐の記念碑》の2つを手札に戻す効果がスタック上。
そこで《魂標ランタン》を対象に《削剥》をプレイ、①《美術家の才能》の誘発で1枚捨てて1ドロー、その後②《忍耐の記念碑》の誘発で1ドローで手札が3枚。

対戦相手の場には《魂標ランタン》があるので、①と②の解決前にランタンを起動できるタイミングがあります。
①は許可されたのですが、②の解決前に対戦相手がランタンを起動したかったのに、僕がその前に①と②の両方を解決してカードを引いてしまったので、ここでジャッジコールです。ランタンを起動したいタイミングがあったので、どうやって元の状況に戻すかジャッジの判断を仰ぎます。

積み重ねられた叡智
この①②の解決前に、デッキの1番上のカードは《島》、デッキの2番目のカードは《積み重ねられた叡智》です。《積み重ねられた叡智》はこの状況で最も強いカードです。

問題点①:対戦相手に確認する前に誘発を2つ解決してしまった。

ジャッジの裁定は、相手に確認する前にカードを引いてしまったので、「今ある手札3枚をシャッフルして、ランダムに1枚をデッキの1番上に戻す」というものでした。
問題なのは、3枚をシャッフルするので、最も強い《積み重ねられた叡智》が手札に残る可能性があり、そうなると僕に有利な状況になってしまうことです。

実際、ランダムな選択から《積み重ねられた叡智》が残り、ゲームの状況は本来あるべきものとは異なる状況になりました。

マジックの大会ではジャッジの裁定を経たあと、内容に不満がある場合が再審請求、つまりヘッドジャッジに対して上告する権利が、どちらのプレイヤーにもあります。

僕が上告しなかったのは、自分にとって有利になる裁定だったからです。

しかし僕がここで本来の挙動、つまりデッキからカードを引いた順番を説明していたのなら、最後に引いた《積み重ねられた叡智》を戻して正しいゲームに戻れていた可能性が高いです。

問題点②:自分に有利な裁定を受け入れた結果、ゲーム自体が本来とは異なる状況になった。

また、ランタン起動を指摘されたタイミングで手札をテーブルに置かずにシャッフルを行ってしまいました。

当時は思慮が浅く、ジャッジコールにより状況が正しく復元されるという認識が根底にあったことによる行動でしたが、結果的にはそうはならなかったことでより問題が大きくなったと考えています。

そしてその後に続いたゲームでの僕の対応が、《積み重ねられた叡智》が手札に残ったことを幸運と捉えており、対戦相手への敬意を著しく欠くものでした。

問題点③:この問題への認識が甘かった。


問題点について


問題点①:対戦相手に確認する前に誘発を2つ解決してしまった。
問題点②:自分に有利な裁定を受け入れた結果、ゲーム自体が本来とは異なる状況になった。
問題点③:この問題への認識が甘かった。


問題点①


イゼット講義は特に誘発型能力の宣言が多く、時間内に試合を終えるために手順を省略することも多くあります。
しかし《魂標ランタン》のような任意のタイミングで動けるカードがある場合は相手に確認する必要があり、今回の状況がまさに該当します。

相手に自分の誘発をしっかり宣言して、何かアクションがあるか聞くべき状況でした。

問題点②


これは自分がどれだけゲームに真摯でいられるかだと考えています。ゲームを愛するからこそゲームに真摯でいたい。それならば、本来の状況に戻れるような行動を取るべきでした。

引いた《積み重ねられた叡智》を申告して戻せば本来の正しいゲームに戻れた。そうすることが出来なかったのは、目先の利益を優先した、自分の未熟さからです。

問題点③


この問題に対する当時の認識が甘く、相手への敬意を欠いた行動でした。反省するべきだと今では強く思います。

特に対戦相手の平山選手に言わせてはいけない発言を引き出してしまったのは自分です。

おわりに


こんなとき自分が尊敬するプレイヤーだったら、正しくゲームに戻れるように行動していたでしょう。

自分は模範的ではなかった。しかし尊敬する人たちのように、ゲーム中に模範的でありたいと思っています。

僕はこの大会に向けて目的を共に練習した、大切な友人からの信頼と尊敬を、大きく失うことになりました。
自分自身の、ゲームへの真摯さと誠実さを考え直す機会にもなりました。

競技の大会では特に、宣言をしっかりして確認を取り、ゲームに対して誠実に、真摯に向き合うべきというのが教訓です。
同じ間違いを起こさないように!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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