【現役教員レビュー】『入門英文問題精講』の使い方・効果・レベルを本音で語る
序章:はじめに - 英文読解の壁をどう乗り越えるか
「英単語は結構覚えてるし、文法もある程度やった。でも、いざ長文になると全然読めない…」
こんな悩み、よく耳にします。もしかしたら、あなた自身もそうかもしれませんね。
英語って、単語も文法もそれなりにやってるのに、長文になると一気に手が止まる。どうしてなんだろう?
実はその原因の多くは、「英文の構造が見えていないから」なんです。
英文って、日本語と違って語順やルールが全然違いますよね。 特に入試レベルの文章だと、一文の中にいくつもの情報が詰め込まれていて、ちゃんとルールに基づいて読まないと意味が取れないんです。
じゃあどうするか?
その答えの一つが、「英文解釈」という考え方です。
英文解釈というのは、文の構造(たとえばSVOCなど)を意識しながら、意味のまとまりを見抜いていく技術のこと。
これができるようになると、難しそうに見える長文でもスラスラ読めるようになるんです。
そして今回紹介する『入門英文問題精講(4訂版)』は、そんな“構造から読み解く力”をつけるのにピッタリの一冊です。
この記事では、次のような内容を、できるだけわかりやすく解説していきます:
『入門英文問題精講』ってどんな参考書?
英語が苦手な人でも使いこなせる?
どんなふうに勉強を進めればいいの?
この本を終えたら次に何をやるべき?
筆者は、これまで20年にわたって英語教育に携わってきた現場の教員です。これまでに指導してきた生徒は延べ3,000人を超えます。農業高校から県トップの進学校まで、さらには行政職としての教育行政経験も含め、幅広いフィールドで英語教育に向き合ってきました。また、自身もアメリカへの留学経験があり、現場と実体験の両方から得た知見を活かしてこの記事を書いています。
だからこそ、「勉強が得意じゃない子でもちゃんと成果が出る勉強法」を意識して、1対1で話すような気持ちで書いていきます。
読むだけで満足せず、ぜひ手を動かしながら一緒に学んでいきましょう。
現場教師目線でひとこと
本書が扱っているような「英文解釈」・・・わかりやすく言うと「単語・熟語・文法・構文」を理解したうえで、「1段落以下の短い」英文を「精読・和訳」すること、に対する教員の意識が低い。なんとなくの理解を放置せず、生徒にツッコミを入れながら、指導する必要あり。
英文解釈をやろうとしても適切な教材が少ない・・・本来ならば教員が日々入試問題を研究し、教員個人&学校オリジナル教材を作っておくべき。教員の努力不足もある。ただし、教員が忙しすぎて無理。であるならば、管理職や主任主事またはベテラン勢が地域、県全体、または有志に呼びかけて教材を作っても良いが、そこまでして統一教材を作ろう、とはならない。
よって学習者側からすると、結局自分の身は自分で守るしかない。と、いうことは【結論】1年2学期までに文法基礎を終わらせ、1年3学期に本書をやりきる!ということに尽きる。個人的には本書は2年1学期でも良いと思うが、【重要】2年2学期からは入試問題(過去問題)を用いた長文読解&英文解釈演習をしないと入試に間に合わない。
3年生で英語を重点的にやる時間はない。3年生は他教科中心(特に数学・理科・社会)。だから早め早めに、本書をやろう!
第1章:「入門英文問題精講」とは? - 基礎固めの王道参考書
「英文解釈って、そもそも何をどうやればいいの?」
これは、生徒からよく聞かれる質問です。多くの高校生は「英文解釈が大事」とは聞くものの、何から手をつければいいか分からず、結局なんとなく長文を読んでしまい、点数に結びつかない…。そんな悩みに真っ向から応えてくれるのが、今回紹介する『入門英文問題精講(4訂版)』です。
基本情報と著者紹介
『入門英文問題精講』は、旺文社から出版されている英文解釈の参考書です。著者は、予備校界隈では知らぬ人はいない超有名講師、竹岡広信先生。
竹岡先生は京都大学出身。かの有名な『ドラゴン桜』に登場する英語教師のモデルになった人物であり、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』にも出演されたカリスマ英語講師です。
そんな竹岡先生が「英文の構造を理解しながら読む力」を育てるために作ったのが、この参考書。特に英語が苦手な高校生に向けて、「読み方の型」をしっかり身につけさせる内容になっています。
本書の構成と特長
『入門英文問題精講』は、以下のような構成で成り立っています:
巻頭:「英文法の基本講義」…品詞や文型の復習、英文解釈に必要な最低限の知識がまとまっており、動画講義(全12本・各5分)付き
本文:全72問の英文解釈問題…すべての英文にSVOCなどの構文振りがあり、構造を理解しながら読み進める設計
別冊:英文問題だけをまとめた冊子…通学中やスキマ時間に演習しやすい
音声:全問題の英文音声を「英語の友」アプリで再生可能。リスニング&音読トレーニングにも最適
どのページも、左に英文+構文振り、右に丁寧な解説という見開き構成で、非常に使いやすいです。
シリーズ内での位置づけ
『入門英文問題精講』は、「英文問題精講」シリーズの中でも最も基礎的な位置づけの一冊です。
入門英文問題精講(高校基礎~共通テストレベル)
基礎英文問題精講(MARCH〜上位国公立レベル)
英文標準問題精講(最難関向け。ただし、現在ではやや時代遅れとされることも)
つまり、「文法はだいたいやったけど、長文が読めない」という高校生が、最初に手に取るべき英文解釈の教材として設計されています。
英文を“なんとなく”ではなく、“構造から”読めるようになる——その基礎力をつけるために、この1冊はまさに「王道の入門書」なのです。
筆者の感想:10〜25ページを読み解けるかが分岐点
実際にこの本を使って指導してきた経験から言うと、「まずは最初の第1章、特に10〜25ページを理解したうえで進む」ことが鍵です。
ここを中学1年生に説明できるくらいまで理解できたら、その後の英文も格段に読みやすくなります。
SVOCを自分で振ってみる、文の区切りを自分で判断して訳してみる、そして必ず解説と照らし合わせて「自分がどこでつまずいたか」を毎回チェックする。この繰り返しが、読解力を育ててくれます。
また、付属の音声を活用して、構造を意識しながら音読を繰り返すと、英文の処理スピードや正確性がグッと上がります。英文解釈の教材としてだけでなく、音読教材としても超優秀です。
第2章:「入門英文問題精講」のここがすごい!
さて、第1章では『入門英文問題精講』がどんな本なのかをざっくりご紹介しました。 ここからは、「この本のどこがそんなに良いのか?」を現場目線で掘り下げていきます。
この参考書の魅力は、なんといっても「徹底した構造理解のサポート」と「解説の丁寧さ」。 実際に使っていて、「ここまでやってくれるのか」と驚くことも多々ありました。
疑問→解説のQ&Aスタイルで“考える力”がつく
解説ページでは、「なぜここにカンマがあるのか?」「このthatは何の働きをしているのか?」といった 問いかけがたくさん出てきます。
この“質問形式”が本当に秀逸。
ただ答えを読むのではなく、自分の頭で考えるプロセスが自然に身につきます。
このスタイルを継続すると、読解中に「今、主語はどれ?」「この修飾語はどこにつながってる?」 と自問自答できるようになってきます。
解説が“丁寧すぎる”レベル
一文一文に対して、構文や語句の解説がびっしり。 品詞、文型、句や節のつながりまで、教員が授業中に黒板でやってることがそのまま紙面で再現されています。
「そこまで説明してくれるの?」って思うくらい、細かく書いてあるんです。
だから、構造があいまいだったり、訳がうまく作れなかったりする部分も、しっかりフォローしてくれます。
これは、英語に苦手意識がある生徒ほど恩恵を受けやすい部分です。
単語・熟語の意味も一つひとつ押さえてくれる
英文の中に出てくる語句も、1つ1つ解説されているのがありがたいところ。
もちろん英単語帳で覚えることも大事なんですが、この本では「なぜこの単語がこの訳になるのか」という ニュアンスや背景も補足してくれることがあります。
「単語に邪魔されずに構文に集中できる」ように配慮されてる感じがします。
音声データ&動画講義が“神”レベル
音声はアプリ「英語の友」で再生できます。
これがめちゃくちゃ便利。
スキマ時間に音読したり、リスニングに活用したりできるし、構文を頭の中で意識しながら音読すれば、 定着率が段違いです。
さらに、竹岡先生の動画講義(全12本)も視聴できます。
これがまた、“神講義”。
英語が苦手な子にも、ちゃんと伝わるように話してくれるんですよね。 現場の授業で話しているようなトーンで、必要なことだけをズバッと教えてくれるので、 「一人でも学べる」安心感がありました。
現場教師から見た“ここがすごい”ポイント
解説の丁寧さはピカイチ(特に文構造・品詞の整理)
「疑問→解説」の流れが自然で、解釈力が身につく
語彙レベルがやや優しめなので、構文に集中できる
音声・動画のサポートが強力で、独学にも最適
実際に指導で使ってみても、共通テストで5割未満だった子が 「英文を読むのが楽になった」と言ってくれたこともありました。
この章の結論として一言——
「文法はわかる。でも長文が読めない」って子にこそ、使ってほしい。
次の章では、この本が「どんな人におすすめで、どのくらいの力がつくのか?」について、 もっと具体的に掘り下げていきます。
第3章:対象者と到達レベル
この参考書、どんな人に向いている?
『入門英文問題精講』は、一言でいえば「英文解釈を初めてちゃんと学ぶ高校生」にぴったりの教材です。
たとえば、こんな人に向いています:
文法の基礎はだいたい終えたけど、長文になると読めなくなる
「文の構造」って何?SVOCって振ったことない
英語の文章を読むのが遅い、意味が取れない
感覚で読んでいたけど、そろそろ理屈で理解したい
私の指導経験でも、「英語はなんとなく読んでいたけど、解釈を学んでから読解のスピードと正確さが上がった」という声を何度も聞いてきました。
特に偏差値50前後の生徒にとっては、「文構造を意識して読む」という新しい視点を与えてくれる非常に良質な教材です。
到達レベルは?どんな大学に対応できる?
本書のレベル感は、「高校基礎〜私大標準レベル」くらいです。
しっかりやり込めば、
共通テスト(旧センター試験)の英文は安定して読めるようになります。
MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)など(いわゆる難関)私大の長文読解にも土台として活きてきます。
特に、「文法はある程度できるけど、長文で点が取れない」という人にとって、解釈の力は“点を伸ばすボトルネック”を解消する武器になります。
始める前に必要な基礎力は?
タイトルに「入門」とありますが、正直まったくの初心者にはちょっとハードルがあります。
スタートラインとしては:
中学英文法を一通り理解している
基礎単語がある程度わかる(ターゲット1200など)
この程度の土台があれば、スムーズに取り組めるはずです。
英語が超苦手で、単語も文法もままならないという人は、まずは『大岩のいちばんはじめの英文法』などで基礎固めをしてから入ると安心です。
おすすめできない人は?
逆に、こんな人には物足りないかもしれません:
偏差値がすでに55以上ある
解釈の勉強が終わっていて、長文演習に入りたい
英語の構文が自然に見えて、もうSVOCは振らなくてもOKなレベル
このような場合は、『基礎英文問題精講』や『ポレポレ英文読解プロセス50』など、より難度の高い参考書を選ぶのがベターです。
この章のポイントをまとめると──
英文構造の「読み方の型」を身につけたい高校生にとって、『入門英文問題精講』は最初の1冊として非常に優れた参考書です。
次の章では、この本を「どうやって使いこなせばいいのか?」を具体的に解説していきます。
第4章:「入門英文問題精講」効果的な使い方・勉強法
「どうやって使えば効果が出るの?」という質問に、現場で何度も答えてきました。 ここでは、実際の指導経験や認知心理学の知見も交えながら、具体的な使い方を紹介します。
1. 全体の進め方:1周目は“深く”、2周目以降で“速く”
まず最初は、「英文法の基本講義」の章を読み込みましょう。
最初から問題を解くのではなく、英文解釈に必要な知識(品詞・文型・準動詞・関係詞など)を整理してからの方が、理解度が大きく変わります。
この“事前の理解”を深めるアプローチは、認知心理学におけるCraik & Lockhart(1972)による「処理レベル理論」にも裏付けられています。深い処理(構造理解や意味付け)を行うことで、記憶と理解がより強固になります。
その後、問題を順番に進めていきましょう。初回は解説をじっくり読みながら理解することが大事です。
2周目・3周目では「定着」「スピード」「音読」の要素を意識して、演習を強化していきます。
2. ノート作成のコツ:自分専用の「解釈辞書」を作ろう
おすすめの方法は、1問につき1ページの演習ノートを作ることです。
上部に問題文を貼る or 手書き
自分なりの和訳を記入
SVOCや修飾関係、句や節のカッコ分けを書く
解説から気づいた点や語彙もまとめて書く
最後に模範訳と自分の訳を比較し、赤で修正
この「書いて、比較して、修正する」流れが記憶に残りやすい理由も、科学的に説明されています。
エビングハウスの忘却曲線によれば、人は学んだことをすぐに忘れてしまいますが、繰り返しの復習によって記憶は長期化します。ノートに残すことで、復習がしやすくなり、記憶が定着しやすくなります。
3. 解き方のステップ:推測→構文分析→解説→再訳
1問ごとに、以下のプロセスで解きましょう:
問題文を読む(辞書は使わず、文脈から意味を推測)
自力でSVOCを振り、和訳してみる
解説をじっくり読み、構造や意味のズレを確認
自分の訳を模範訳と比べて修正する
このサイクルを丁寧に回すことで、「読む力」ではなく「読める力」が育ちます。
「理解して終わり」ではなく、「自分の言葉で説明できる」までを目指すのがポイントです。
4. 音読と復習のコツ:科学的に“忘れにくい”学習へ
音読には、2つの大きなメリットがあります:
構文が体で覚えられる(処理スピード向上)
音声で記憶を多重に刺激できる(聴覚+運動連合)
とくに、間隔反復(spaced repetition)の原理を応用して、次のように音読練習するのが効果的です:
以下の音読回数は目安です。無理なく続けましょう。
演習直後:音声に合わせて10回音読(構文意識)
翌日:5回復習
3日後:3回音読
脳科学的にも、一定の間隔を空けた繰り返し学習は記憶定着に最も効果的だとされています。
5. 筆者の実践例と生徒の反応
私の授業や個別指導では、この教材を“解釈テスト形式”で使っています。
たとえば:
毎週1〜2題を宿題にし、授業で解説+音読
ノート提出を課し、「訳→構文→修正→再訳」まで記録
3周学習を目標に、最後は生徒自身が“解説を再現”できるよう指導
この学習を継続した生徒は、「長文が苦じゃなくなった」「読みながら構造が浮かぶようになった」と語ってくれました。
1冊を完璧にやり切る。これが、英語読解の世界を変えてくれます。
次章では、この本を終えたら「どの参考書に進むべきか?」を紹介していきます。
第5章:「入門英文問題精講」の次にやるべき参考書
この1冊をやり切ったあなたは、もう英文解釈の“基礎の型”をしっかり持っています。 では、次に何をすればいいのか? 目的や志望校のレベルに応じて、次のステップを考えましょう。
(注)私は基本的に参考書は最小限でよいという考えですが、(世間で言うところの)進学校に在籍していない人、不登校の方、自宅浪人の方もいらっしゃるかと思いますので、お示しします。
ステップ1:同シリーズでレベルアップ『基礎英文問題精講』へ
『入門英文問題精講』を終えた人の自然なステップアップ先が、 同じシリーズの『基礎英文問題精講』(ただしちょっと難しい)です。(これは買わなくてもよいです)
レベルとしては、
MARCHレベルの英文長文読解に対応
国公立二次試験の英文解釈にも対応
構文理解をさらに深めたい人におすすめです。 特に共通テスト後、2次試験対策を始めたい人にはちょうどいい橋渡し教材になります。
ステップ2:演習量を補いたいなら『英文解釈の技術70』
『英文解釈の技術70』(学校で同様の演習が行われているのであれば、これは買わなくてもよいです)は、
『入門英文問題精講』と同じレベル感ですが、
問題数が多く、より多くの演習をこなしたい人向けです。
構造把握の技術を段階的に学べる構成で、 「ちょっと難しそうだけど、やれば伸びる」という感覚があります。
1冊で足りなかった人、並行して解釈を固めたい人におすすめです。
ステップ3:長文読解に進むなら『ポレポレ』(難易度が高いので準難関以上の方以外は不要です)
英文解釈の力をつけたら、次は「長文読解の応用」です。
ここでの選択肢としては:
『ポレポレ英文読解プロセス50』…解釈を活かした難解文の処理に特化
志望校や得意不得意に応じて選びましょう。
ステップ4:おすすめ学習ルートまとめ
基礎文法→『大岩の英文法』→『ポラリス英文法1』
解釈初級→『肘井読解のための英文法』(紫)→『入門英文問題精講』
解釈中級→『基礎英文問題精講』または『技術70』
長文演習→『英語長文ポラリス1~2』&『The Rules1~2』
(英語苦手な人は長文は 肘井『solution 1』からスタートも可。
断っておきますが、筆者が絶対にオススメしているのは3冊のみです。
(1)『入門英文問題精講』(解説が超丁寧で超基礎→私大基礎までできる)
(2)『ポラリス長文1』(英文法や解釈は学校の教材で十分)
(3)『The Rules 1』(2)と同様の理由
以上が、現場の指導から言える、学校の指導に頼りすぎずに文法~解釈~長文に対応する定番ルートです。
ただし、何度も言いますが、学校の指導に頼っていいです。
ステップ5:学習環境を整える
「1人だと続かない」「理解が浅い気がする」 そんな時は、以下のようなツールを活用しましょう:
友人と図書館に行く
オンライン自習室などを利用
参考書だけに頼らず、学習管理・理解支援の面でも頼れる環境を持っておくと安心です。
次章では、この参考書を進める上で注意したい点や、つまずきポイントへの対策を紹介します。
第6章:注意点と挫折ポイント
どんなに優れた参考書でも、使い方を誤ったり、自分のレベルに合っていなかったりすれば、学習が停滞してしまうことがあります。 ここでは『入門英文問題精講』を使う際に注意すべき点や、つまずきやすいポイントをまとめておきます。
1. 『入門』とあるが、完全な初心者向けではない
まず大きな注意点は、「入門」と書かれてはいますが、本当の英語初学者向けではないという点です。
中学英文法すらあやふやな状態で取り組むと、解説の意味が理解できず、挫折しやすくなります。
対策:
まずは『大岩のいちばんはじめの英文法』や『肘井学の 読解のための英文法が面白いほどわかる本』で基礎を確認(以上2冊も基本的には買わなくていいです)
SVOCって何?というレベルであれば、最初の10〜25ページをじっくり読み込む
「中学校1年生に説明できるレベルまで咀嚼する」ことを、私はいつも生徒に伝えています。
2. 語彙や文法不足でつまずくケース
構文の解釈に集中すべき参考書なのに、単語がわからなくて進まないという悩みもよく聞きます。
たとえば、“insist”や“provided that”などの表現に戸惑って、全体の理解が止まってしまうことがあります。
対策:
本書の語句解説を活用する(かなり丁寧に載っている)
とはいえ語彙力が足りないと感じたら、『ターゲット1900』『システム英単語』などで補強
文法の再確認は学校の教材で十分
3. 解説が見開き制限で「物足りない」と感じる場合も
これは紙面の都合ですが、1つの問題に対する解説が見開き2ページに収まっているため、「あれ?ここ詳しく書いてほしかったな」と思う場面もゼロではありません。
対策:
わからない箇所は、ネット検索(例:ChatGPTやGoogle)で即座に補完する
自分のノートに「補足解説欄」を設け、必要な情報を書き足す習慣をつける
竹岡先生の動画や他の英文解釈教材の該当部分を参照するのも有効
4. 説明を「読んだだけ」で終わってしまうリスク
これは多くの学習者に共通しますが、「あ〜そういうことか!」と解説を読んで納得しても、自分で再現できなければ意味がないんです。
対策:
解説を閉じて、自分でその問題の構造や意味を再説明できるか確認する
間違えた問題には「説明できるようになるまで」復習する
人に教えるつもりでまとめ直すことで、理解が飛躍的に深まります(=“ラーニング・ピラミッド”の応用)・・・教えたり、問題を作ったりしたほうが、ただ単に講義を聞くよりも理解が高まること
5. 音声や動画を“流し見・流し聞き”しがち
本書には優れた音声・動画コンテンツが付属していますが、それをただ聞くだけ・見るだけにしてしまうと、効果は激減します。
対策:
音声は必ず「構文を思い浮かべながら」音読する
動画視聴後に必ずアウトプットする(ノート記述・口頭説明など)
自分の弱点と照らして、ピンポイントで使うことが大事
6. 一人で継続できないなら環境を整える
「分かっていても、続けられない…」そんな時もあります。 モチベーションや継続力は、仕組みで解決できる部分も大きいです。
対策:
学習管理をしてくれる人(先生・メンター)を持つ
オンライン自学支援を活用
ポモドーロ・テクニックを使った学習習慣
毎日のタスクをルーチン化し、時間・場所・回数を固定する
この章の結論として:
『入門英文問題精講』は「良書」ですが、「適切な準備・使い方・環境」が整ってこそ、その真価を発揮します。
つまずいても大丈夫。工夫すれば、必ず乗り越えられます。
第7章:学習成果と合格へのインパクト
1. 読解力の“質”が変わる──構文が「見える」ようになる
この本をやり切った生徒がまず感じるのは、
「英文を読むときに、頭の中でSVOCが自然に浮かぶようになった」
という変化です。
それはつまり、“文をなんとなく読んでいた”状態から、
“文の中身を論理的に理解できる”状態へとレベルアップした証拠。
この力は、模試や入試での読解問題で確実に差をつけてくれます。
2. 模試での点数アップ──実際に起きた変化
実際に私が指導した生徒で、
共通テスト模試(高2冬)で英語リーディング32点だった生徒が、
『入門英文問題精講』を3周やり切って、
高3秋の模試で64点(2倍!)まで伸びた
という事例があります。
この生徒はもともと「英語が嫌い・苦手・読めない」の三拍子揃ったタイプでした。
まぁ、多くの生徒達にとって、これくらいならフツウに起こることです。
(努力は必要ですよ!)
でも、
SVOCの見分け方を覚えた
修飾関係が読めるようになった
和訳を構文に合わせて組み立てられるようになった
こうした「読める型」が身についたことで、長文を“感覚”でなく“理解”で読めるようになり、点数に直結したのです。
3. 共通テストで得点源になる理由
共通テストの英語は、設問の多くが「情報の整理」や「内容理解」を求めてきます。
つまり、「文法問題」は出ません。
だからこそ、構文や意味の理解=英文解釈力が直に効いてくるのです。
本書を通じて、
「主語がどれか」「何が何をどうしたのか」が明確に読めるようになる
「このthatは接続詞?関係代名詞?代名詞?」といった見極めができる
こうしたスキルがあれば、共通テストで6〜7割の得点は十分狙えます。
4. 中堅私大~MARCHでも「差がつく」基礎力になる
長文が複数題出る私立大学の英語試験では、「どれだけ速く正確に読めるか」が勝負。
本書で身につく構文把握の力は、こうした長文読解の“土台”として機能します。
関係代名詞がどこからどこまでか
to不定詞の意味の違い(目的・結果・形容詞用法など)
動名詞と現在分詞の判断
こうした部分の判断を瞬時に行えるようになることで、読むスピードが圧倒的に上がります。
現場でも、「長文を読み切れるようになった」という声が多数出ています。
5. 受験勉強への“安心感”と“自信”が得られる
この本をやり切ると、「英文解釈って、そんなに怖くないんだな」と思えるようになります。
どんなに長くても「小さな文の組み合わせ」に過ぎない
難しい表現でも構造をつかめば訳せる
解釈ができると文脈で単語も覚えやすくなる
そんなふうに、英語そのものに対する心理的ハードルが下がるのです。
これは、他教科とのバランスを取りながら受験勉強を進める上でも非常に重要です。
6. 筆者から伝えたいこと
現場で3,000人以上の生徒を見てきて痛感するのは、
英語ができない生徒の多くは「読む型」を知らないだけ
ということです。
逆に言えば、「読む型(構文)」を身につければ、英語の世界は大きく変わります。
この『入門英文問題精講』は、その型を身につけるのにぴったりの教材です。
これ1冊を、何度も、丁寧に、地道にやり込んでみてください。
必ず、英文を読む感覚が変わります。
次はいよいよ、この記事のまとめに入ります。
本書をどんな人に勧めたいか、そして私がこの本を自信をもって推薦する理由を、最後にお伝えします。
終章:まとめ - 英文読解力を根本から鍛えるならこれ!
『入門英文問題精講』は、英語の「読めない」を「読める」に変えてくれる数少ない教材のひとつです。
文法の知識はあるのに読めない——そのギャップを埋めるために、英文解釈の“型”を身につける必要があります。そして、その型を最も効率的に、そして丁寧に教えてくれるのがこの一冊です。
構文を押さえて意味をとる力は、すべての英文読解の土台です。ここがぐらついていては、どんな長文も内容が頭に入ってきません。
本書をおすすめしたいのは、こんな人
英語の勉強をしているのに、長文がなかなか読めない人
文法問題は解けるけど、いざ読解になると手が止まる人
共通テストで7割を安定して取りたい人
英語が苦手だけど、なんとか入試に向けて伸ばしたいと考えている人
まさに、「英語が苦手な受験生に必要な“橋渡し教材”」として、本書は絶大な力を発揮します。
筆者から最後に伝えたいこと
私は現場の高校で、延べ3,000人以上の高校生たちに英語を教えてきました。
農業高校で「単語のスペルが書けない」レベルから教えたこともありますし、県トップの進学校で東大・京大・一橋・医学部医学科をはじめとする超難関大・学部志望の生徒たちを指導してきました。
その中で一貫して感じるのは、
「読めるようになるかどうか」は才能ではなく、方法の問題である
ということ。
読解力は“感覚”ではなく、“構造理解”で伸ばすものです。
本書は、その本質を一冊に詰め込んだ教材です。
やることはシンプルです。
毎日1〜2題を丁寧に解く
ノートにSVOCを書いて自分の訳を作る
解説を読み、音読して定着させる
それを3周繰り返す
これだけで、確実に「英文が読める」自分になります。
感謝!今後に向けて
最後までこの記事を読んでいただき、ありがとうございます。
このレビューが、あなたの英語学習の一助となり、受験の不安を少しでも減らすきっかけになれば嬉しいです。
英語は、必ず伸ばせる科目です。地道な努力は、必ず力になります。
そして、『入門英文問題精講』は、その努力を最短で成果に変える強力な相棒になってくれるはずです。
ぜひ、この一冊を信じて、やり切ってみてください。
あなたの健闘を、心から応援しています。
これからも英語が苦手な高校生に向けた発信していきますので、他SNSにも遊びに来てください!
また、よろしければ後ほど、私の別記事にて;英語苦手→共テ8割 3年間プランをご確認ください
以下はYouTube動画です。5分で端的にまとめています。


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