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本を読む人と読まない人では、圧倒的な思考格差が生まれる

本を読んできた人は、目の前の出来事を「現在」だけで見ていない。
例えば会社の人間関係でトラブルが起きたとき、歴史や心理学や哲学のレイヤーが自然と重なって見える。
「これは何百年前も変わらない権力と服従の構造だな」とか、「人間の承認欲求が引き起こす典型的なパターンだな」とか。出来事が「今だけの話」ではなく、時間軸の上に置かれた必然として見えてくる。
一方で本を読まない人は、どうしても目の前の出来事を「孤立した点」として受け取りがちです。
文脈がないから、感情的な反応しか返ってこない。「なんであの人はああなんだ」で止まってしまう。言ってしまえば、解像度が粗い。受け取りかたが表面的なんですね。

以上の話はどちらが良い悪いという話ではなく、見えているものが構造的に違うんです。
これが積み重なると、少しずつ会話はかみ合わなくなります。
会社の人間関係とかならともかく、家族や恋人、友人との関係でこの「思考の開き」が始まってしまうと、天気の話やスポーツの話など、表面的な会話しかできなくなってしまい、疎遠になったりなどにも繋がります。

思えばぼくが読書にのめり込んだのは、孤独だった20代の一人部屋でした。
話し相手がいない時間に、ひたすら本を読んだ。本を読み、文章を書いて、考えて、また本を読んだ。
あの時間が、ぼくの中の重層的思考とでも呼ぶべきものを少し育ててくれた気がしています。まだまだ未熟者なので、これからも孤独に本を読みまくりますが。
本を読むとは、過去の無数の人間の思考を自分の中に流し込む行為です。
それが積み重なれば、目の前の現実がまるで違う解像度で見えてくる。教養というものは、資格試験のようにすぐに仕事に役立たずとも、複利のように周り回ってあなたの人生を助けてくれることでしょう。
こちらの読書術も参考にしてみてください。

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