ガソリン価格高騰「補助金で吸収できるのか」 政府は170円程度目指すも、戸惑う事業者
イラン情勢の悪化による原油価格高騰へ対応するため、政府が16日、石油備蓄の放出を始めた。加えて、ガソリン価格については19日出荷分から補助金を支給。レギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均価格を170円程度におさえ込む方針だが、状況が不透明な中で事業者からは戸惑いの声が漏れる。 【ひと目でわかる】国が設置した「石油備蓄基地」は全国10カ所 「補助金が出ても、逆に値段が上がってしまうのではないか」 大阪府摂津市でガソリンスタンドを経営するアサダ石油の麻田義幸社長は不安を口にする。原油高を受けた政府の対策が店頭価格の抑制に追いつくか見通せないためだ。 同社は12日午前、レギュラーガソリンを1リットル197円に引き上げたが、足元では仕入れ価格がさらに40円近く上がるとの見方があり、補助金でどこまで吸収できるかが読めないという。 麻田氏は、補助の反映にも時間がかかる可能性があるとして「(反映されるまでに)上がった分に関しても補助金を出してくれるのか。われわれのような末端事業者には情報がおりてこない」と漏らす。 価格上昇以上に警戒するのが供給不安で「何よりも物がなくなる方が不安。こんなことは先代の父に聞いた(1970年代の)オイルショック以来ではないか」と途方に暮れた。(桑島浩任)