沖縄県名護市の辺野古沖で16日、船2隻が転覆し、2人が死亡した痛ましい事故。研修旅行で平和学習中の同志社国際高(京都府)の生徒らを乗せた2隻は普段、抗議活動に使われていた。記者は約2年前、転覆した2隻を海上で撮影していた。
令和5年12月14日、辺野古沖にカヌー30隻以上のほか、ゴムボートや漁船などが集結し、辺野古移設に反対する大規模な海上抗議活動が行われていた。その中に、今回の事故で転覆した「平和丸」(長さ7・63メートル、最大搭載人員13人)と「不屈」(同6・27メートル、同10人)の姿もあった。
見た目は小さな漁船だが、平和丸には「米軍新基地反対!」「辺野古の海に土砂を入れるな!」と大書された横断幕が掲げられていた。「ヘリ基地反対協」の文字も見えた。辺野古移設に反対する「ヘリ基地反対協議会」。転覆した2隻を運航していた団体だ。
この日は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先である辺野古沿岸の海に土砂が投入され、国が埋め立てに着手してから、ちょうど5年の節目にあたり、玉城デニー知事は「政府は全ての埋め立て工事を中止し、問題解決に向けた沖縄県との対話に応じるべきだ」とコメントした。平和丸の船上では「デニー知事と共に頑張る」と書かれた垂れ幕を掲げる人の姿もあった。