ツイッターお題消化【槍弓】
あなたは12RTされたら「お前のいなくなった世界なんて、俺にはどうでもいい。だから…行くな」の台詞を使って槍弓を描(書)きましょう。
なんてお題を遊び心で呟いたらあっという間に12RTを超えたでござるの巻
難しかったなぁ・・・ちょっと一箇所漢字変えたのはどうか許してくださいませ💦
馬鹿でどうしょうもない弓が愛しい槍と
そんな槍に自分が愛される理由が理解できない弓のお話。
弓はきっとこの後槍に振り回されて愛されて、ぎこちなく愛を取り戻して行くことでしょう。
定期的に弓を幸せにしたい病です。
そして別件ですが
我がカルディアにタニキきましたー!!
ひゃほー!!ひゃーーーほわーー!!!
骨、骨たりないよやっぱ狗だなら骨いっぱいいるのかな?!スケルトン狩りじゃああああ!
アサエミはこなかったです・・・
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「好きだ」
彼は微笑みながら愛を囁く。
「光栄なことだ」
私はまた始まったとため息を吐きながら受け流す。
「つれないな」
少し困った顔。我儘な子を優しく眺めるような慈愛の満ちた笑み。
「私のような薄汚れた守護者には、君の愛を受け取る資格などないよ」
そう事実を告げれば、彼はむっとしながら答える。
「俺の愛を誰に渡すかは俺が決めることだ。資格なんざいらん」
光の御子は大層悪食のようだ。
「何故、私なのだ」
もう私はボロボロなのだ。繰り返される四日間で磨耗は加速し、それが終わったにも関わらずこの世界に取り残されもはや擬似的に生きる意味すらない。
何度光の御子に戦いを挑んでも、この戦闘狂いはまともに応戦してくれなかった。
殺しては、くれなかった。
「愛してると言うのなら、私をこの世界から解放してくれないか」
凛からのパスを断ち切り、眠ることもせず食事することもせず魔力を回復する事なくただ垂れ流した。誰かが探しに来る気配がれあれば直ぐに逃げていたのに、漸く動けなくなった所でついにランサーに見つかってしまった。見つかって直ぐに抱きしめられ、愛を囁かれるとは一体何事なのか。
「もうこの世に留まりたくないのだよ、光の御子殿」
最後に君からの慈悲をくれないかと願い出る。
「お前は本当にそれを望んでいるのか?」
憐れみの込められた視線が向けられる。
ああ、そんな目で見ないでくれ、最後に見るのは君の殺意のこもった美しい紅い瞳でありたいのに。
「嬢ちゃんが泣いてる」
「自害を令呪で封じられたからな、長引かせてしまった。彼女には悪い事をしたと思っている」
「だから俺に殺されてえってか」
「そうだ、君に心臓を穿たれたい。エミヤシロウはあの時、あの放課後に死んでいるべきだったのだ」
あの死こそが幸せだったのだと、今になって強く思うのだ。きっと誰にも理解されない後ろ暗い感情。こんな感情を抱えるような者に彼の愛は相応しくない。
「残念ながら却下だな」
彼がひょいと私の大柄だが、からっぽの身体を抱き上げる。
「てめーがめんどくせぇ奴なのはとっくに分かってることだが、やっぱお前めんどくせぇ」
「ならば、さっさと」
「ああ、いつか殺してやるよ」
今ではないのかと、残念な気持ちと欲しかった言葉が聞けた歓喜が入り混じる。
「俺はまたこの世に満足してねぇ、好敵手とのギリギリの戦いも足りねえ、死にたいと言うなら俺を満足させてからにしろ」
それはなんとも横柄な命令だった。
「私が、君を満足させる事など・・・」
それはおそらく、私の座が消滅するのと同じくらい難しいものなのではないだろうかと、絶望的になる。
抱えられた身体が寒々しい裏路地ではなく、テントのある暖かい森の中に横たえられる。
冷え切った身体に月明かりが柔らかく降り注ぎ、御子の加護でもあるのかマナの満ちた森は密度の濃い魔力が溢れ、何もしなくてもじんわりと身体に染み込んできた。
「そう思うならあの手この手つかってみろ、俺はまだ食って見たいものもあるし見てみたい物もある。お前が新しいものを俺に見せてみろ」
そう言って、私のすっかり手入れすらしていなくて降りてしまった髪を優しく撫でる。
何故それだけで、こんなに涙が溢れそうになるんだろう。磨耗した私にはわからない。何故こんなに、彼は薄汚れた欠陥品である私を生かそうとするのだろう。
「そんな顔するなばあか、俺はお前と共に生きたいと言ってるんだ」
私と?何故?
「好きだって、言っただろ。お前さんが愛しいからだ」
だって、だって私は、守護者で、磨耗してるからアイと言うものもりかいできないのに
「お前のいなくなった世界なんて、俺にはどうでもいい。だから・・・逝くな」
何を言ってるんだ君は。私が消えれば君も消えるとでも言うのか、それはあってはならぬことだ。
ならば、応えなければあるまい。
「お前のからっぽの身体を俺で満たしてやる。そうすればお前も俺の身体の一部ってことだ。絶対離さねぇ。世界相手にも、嬢ちゃん相手にもだ」
髪を撫でる心地よい手に誘われるようにして目を閉じると、まるで誓いの様に口づけが落とされた。
私も誓おう。いつか満足した君に殺して貰えるように、ずっとずっと君の側にいると。