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The Works "据え膳食わぬはなんとかの恥" is tagged "槍弓".
据え膳食わぬはなんとかの恥/Novel by はすゆき

据え膳食わぬはなんとかの恥

1,436 character(s)2 mins

FGOから入りFateシリーズを一直線で駆け抜け、今更ながらに落ちました槍弓沼
イメージはHA軸ですが設定ガバガバなので何卒ご容赦ください

褐色の肌を伝う汗ってとんでもなくえろいですよね???文章にえろさの欠片も無いけど!!!!

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褐色の肌に浮いた珠は顎から首筋をつっと落ちていき衣服の下に見えなくなった。


この奇妙な世界線の冬木では、サーヴァントであるこの身でも、まるで受肉しているかのような感覚を受ける。
茹だるような暑さにまるで『人間』のように汗を掻き、朝昼晩食事をして、夜眠る。
猛暑とも言える暑さに目の前の褐色の男…アーチャーも少しばかりだれている様子で(真面目なこいつにしては珍しい)今日は声を掛けても生返事しか返って来なかった。
空調をつければいいのに「節約だ」と当然の如くのたまった彼に、しばしば転がり込むだけのほぼタダ飯食らいことランサーは反論の術を持たず。(唯一反論させてもらえるとすれば食材は割と頻繁に持参している)
ふと、ぼんやり見つめた先に。
コーヒー色の肌につっと流れ落ちる珠。
勿体ねえ うまそうだ、とランサーはただ単純に思った。
思考能力は暑さで馬鹿になっているようだ、サーヴァントともあろうものが。
いつもなら背後に警戒をしているはずのアーチャーも今日ばかりはあまりに隙だらけで。

「…、っ?!ぅ、」

べろり、と。
熱の篭った体に更に熱いものが触れた。
ぬるりとした感覚を彼は既に知っている。
それは否が応でも背筋を粟立たせ、びくりとした筋肉の緊張を生んだ。

「っ…、おい」
「んー」
「なにを、している」

なにをしているか。
まあ、有り体に言えば、舐めている。
目の前の男の汗を、身体を。

「ン、…ッランサー、やめろ」
「ん〜」

これまた珍しくアーチャーの抵抗はかなり甘かった。
普通に突き飛ばされるのを覚悟していたランサーは背後から伸ばした両腕で彼を囲い、その首筋から肩口に余すことなく舌を這わせる。
時折かぷりと尖った犬歯を肌に食い込ませ甘噛みしてやれば腕の中の身体が跳ね、喉の奥からくぐもった声が漏れた。

「ふ、…っこの暑い中、正気かね」
「ン、ばぁか。暑いから、だろ」

口に広がる甘い彼の魔力。
魔力を含む体液はサーヴァントにとってこれ以上ないご馳走だ、それはサーヴァント同士でも変わらない。
汗に塗れた目の前の身体はランサーにとっては据え膳以外の何者でもない訳で。

「…、魔力は足りているだろう」
「おうさ、んでもよ」

悪態をつく目の前の褐色の男は、やはり大した抵抗をせず大人しく腕の中に収まっている。
魔力で編んでいる彼の黒いシャツの裾から指を這わせても、少し体が跳ねるだけで彼は大きくは動かない。
鍛え上げられた腹筋を指先で辿るとすぐ横から貴様、と悪態を突かれたが汗でしっとりと湿った肌を離す気には到底なれなかった。

「、っ…!ラン、」
「勿体ねえじゃねえか、アーチャー」

こんなに滴る甘いご馳走を逃す手はない。
首筋から顎まで舐め上げたランサーはその赤い捕食者のような目で彼を射る。
向けられた彼の鳶色の瞳が少しだけ濡れて、揺れている、ここまで来たらあと一押し。
駄目押しのようにな、いいだろと猫撫で声を出せば彼の瞳は逡巡し、やがてふう、と熱の篭った息をゆっくりと逃したアーチャーは大して力を入れていなかった身体を委ねるように凭れ掛かり、背後の男に囁いた。

「仕様のない奴だな、君は…オレにも目一杯寄越せよ?」
「おう、腹ァ一杯注いでやるよ」

お許しを得てこちらに向けられた唇を吸って、舌を伸ばせば口を開いて迎え入れられた。
口内に溜まった魔力の液体をお互いに味わいながら、夏の日差しを受けた暑い室内に溺れていった。

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