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「チャンスは4回……貴方なら出来るわ。信じてる」
夕暮れの赤い光に包まれたそこは少なくともその二人にとっては炎の戦場と化していた。
「お任せください。わが主のために私の全てを注ぎましょう」
決意を込めた言葉、黄金の輝きをもつ少女の姿は夕日に照らされてかつて戦場に立っていた時の様な気迫溢れたものへと変わる。
この獅子王の動きを止めるものなど一体どこに存在するだろう。
一見たおやかでありながら、今まで勝利を掴み取ってきた力強い手が「それ」に伸ばされ、幾多の人間たちへ喜びと悲しみを与え続けてきた運命の歯車が回転を始める。
「セイバー」
知らず少女は彼女を名前を呼んだ。
祈るように、そして信じるために。
赤い光を受けて「それ」が光り輝きながら宙を舞ったのを確かに少女は見た。
「大当たり~!特賞ミルフィーユ県ネズミーランド3泊4日の旅ご招待!!」
カランカランと少し安っぽい祝福の鐘の音が、商店街に響き渡った。
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