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40歳を前にして気づいた、「幸福な人」が絶対にやらないこと
40歳を目前にして、周りの友人たちの幸福度に、はっきりと差がついていることに気がついた。
同じ時期に社会に出て、収入を得て、幸せを追いかけてきた仲間たち。
でも、年収が高く仕事もできるのに誰にも好かれない人もいれば、いつも寡黙なのにみんなに慕われ、愛されてる人もいる。
年収が高い人が穏やかとは限らない。仕事ができる人が幸せとは限らない。
むしろ、一見成功しているのに常に何かに追われている人がいる。
でも最近、周囲を見ていて気がついた。
あまり幸せそうに見えない人がいる。
そして、そういう人たちには、ある共通点があった。
それは、「幸せを計画どおりに手に入れようとしている」ことだ。
お金が欲しいから、稼ぐ方法を探す。 人脈が欲しいから、交流会に行く。 信頼が欲しいから、自分を大きく見せようとする。
全部、論理的には正しい。
でも最近、ようやく分かってきたことがある。
人生で本当に欲しいものは、直接手を伸ばしても手に入らないのだ。

狙って手に入るものと、手に入らないもの

世の中には、2種類のものがある。
「狙って取れるもの」と「狙うと逃げるもの」だ。
年収は、転職や昇進で上げられる。 資産は、投資や節約で増やせる。 スキルは、学習や経験で身につけられる。
これらは「狙って取れる」。
しかし、人生で「本当に欲しかったもの」を思い出してほしい。
信頼。 充実感。 心の余裕。 家族との絆。 「自分の人生を生きている」という感覚。
これらは、どれだけ欲しくても、狙って取りに行くことはできない。
「信頼を得よう」と計算して動いた瞬間、相手はそれを見抜いて離れる。 「充実感を得よう」と意識した瞬間、なぜか空回りする。 「余裕を持とう」と力むほど、余裕は遠ざかる。
ではこれらはどうやって手に入るのか。
答えは、「別のことに夢中になっているうちに、気づいたら手の中にある」だ。
仕事のプロジェクトで人が想像以上に成長し、充実感に満たされ、友情や信頼関係が生まれるのは、それを手にしようと行動したからではない。
プロジェクト自体に夢中になっていたからだ。
信頼は、損得を忘れて誰かと過ごした時間のあとに残っていたもの。 充実感は、目の前のことに集中した日の終わりに気づくもの。 心の余裕は、「もう十分だ」と思えたときに初めて訪れるもの。
つまり、人生で本当に大切なものは、「狙ったとき」ではなく「忘れていたとき」に時間差で届く。
これは人生で絶対に覚えておきたい真理だ。

狙えないものを、狙おうとする罠

ここで厄介な問題がある。
「忘れていたときに届く」と知ると、今度はそれを戦略にしたくなる。
「没頭すれば充実感が来るなら、没頭しよう」。 「損得を忘れれば信頼が来るなら、忘れよう」。
しかし、それはもう「狙っている」のであって、没頭でも無我でもない。
計算が入った時点で、届かなくなる。
これは、真面目で計画的な人の9割がハマる罠だから気をつけて欲しい。
正しい手順を踏めば何でも手に入ると思っている。
だから、「手に入れ方」のマニュアルを探そうとする。 自己啓発本を必死に読む。
でも残念ながら、本当に大切なものに限ってマニュアルはなく、自分で見つけ出すしかない。
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20代後半、私は「家族に好きなことをさせてあげられる存在になりたい」という一心で働いていた。
毎日深夜まで仕事。土日も仕事。家に帰るのは日付が変わってから。
「お金を稼ぐ → 家族が好きなことができる → 幸せになる」。
この方程式を本気で信じていた。 でもある日、妻に言われた。
「仕事中心の生活に付き合うのは、もう限界」。
子どもには会う時間もなく、久しぶりに私の顔を見ただけで泣いた。
ついに離婚を突きつけられた。
家族を幸せにしたいと願いながら、最も幸せから遠ざかる行動をしていた。
私は家族の幸せを「最も手っ取り早く、短絡的な方法」で取りに行こうとしてだけだったのだ。
家族の幸せは、一緒にごはんを食べたり、何でもない休日にだらだら過ごしたり、くだらない話で笑い合ったりする日々の積み重ねの結果として生まれるものだと気づけなかった。
私はそれが生まれる時間を、自分の手で削り取っていたのだ。
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では、40代になって、穏やかに暮らしている人はどんな人たちだろうか。
彼らは、「自分は今幸せか?」と確認しない。
心理学の研究で、こんな結果がある。
「幸福を重視する人ほど、幸福度が低い」。
理由は単純だ。
「自分は今幸せか?」と確認するたびに、理想と現実のギャップが目に入る。
年収はこのくらいあるのに。資産もこれだけ貯めたのに。条件は揃っているのに。
なのに、なぜ満たされないのか。そう自問するたびに、幸福感は遠ざかっていく。
穏やかに暮らしている人は、そもそもその問いを立てていない。
もうひとつ。
穏やかな人ほど、「意味のなさそうなこと」に時間を使っている。
生産性のなさそうな散歩。 すぐに役立たない読書。 気の置けない友人との雑談。
効率で見れば無駄だ。
でも、信頼も充実感も心の余裕も、こういう「無駄な時間」の中から生まれている。
人生で本当に欲しいものは、最短距離では届かない。
狙うと逃げ、忘れた頃にやってくる。
信頼。 友人との絆。 家族との思い出。 人生の主導権。
あなたが今、本当に手に入れたくても手に入らないもの。それは振り返ればポケットに入っているようなものだ。
だからこそ大切なことは、自分の気持ちに正直に生きること。
焦る必要はない。「何も得ていない」と感じる時間こそ、大切に過ごしてみて欲しい。
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