犬や猫にも花粉症?皮膚の“かゆみ”や“脱毛”…獣医師に聞いた「すぐに治療が必要なサイン」
春はスギやヒノキなど、花粉の飛散がピークを迎える季節です。花粉症に悩む人が増える一方、犬や猫などのペットにも花粉を原因とした“かゆみ”などの症状が出ることがあります。動物病院の獣医師に、ペットの花粉症について聞きました。 ウェザーニュースによると今年の花粉の飛散量は、過去10年の平均と比べて約3割多く、去年と比べて多くなると予想されています。 鼻水やくしゃみ、目のかゆみなど、人にとっても辛い花粉症。 実は、犬や猫などのペットにも症状が出ることがあります。 愛知県あま市にある「あま動物病院」の関悠佑院長に、犬猫の花粉症について聞くと―― 「犬や猫でも、スギなどの花粉がきっかけでアレルギー反応が起き、花粉症のような症状が出ることがあります。人の花粉症ほど頻度は高くなく、犬では『アトピー性皮膚炎』の一部として、花粉の季節に悪化するケースが見られます」(あま動物病院 関悠佑 院長) 主な症状として、基本的に以下の症状が当てはまります。 【犬】 ・皮膚のかゆみ(顔・耳・足先・わき・お腹などをかく/なめる) ・皮膚の赤み、湿疹、かくことによる脱毛 ・耳のかゆみ、赤み、耳あかの増加 【猫】 ・皮膚のかゆみ、なめ壊し、脱毛 ・くしゃみ、鼻水 ・咳やゼイゼイするなど喘息のような呼吸器症状
犬や猫の花粉症は、皮膚症状として出ることが多い
犬や猫の花粉症は、人のように鼻水やくしゃみが中心ではなく、“アトピー性皮膚炎の一部”のような皮膚症状として出ることが多いため、花粉だけを原因とした「花粉症」と断定する診断は難しいそう。 「犬や猫の花粉症は人のように単独で確定診断するのが難しく、他のアレルギーや皮膚疾患も含めて総合的な判断が必要です。毎年の季節性や症状の経過から『花粉の関与が疑われる』と考えて対応しています」(関院長) 診察では、ダニや食物アレルギー、感染症など他の原因も含めて総合的に判断し、「毎年、花粉飛散期に一致して症状が出るか」が重要な手がかりになると関院長は言います。 「実際に当院に来院された例として、柴犬で、花粉の飛散時期に合わせて毎年症状が悪化する子がいます。症状としては皮膚や耳の強いかゆみ、皮膚の赤み、かき壊しによる脱毛などが見られ、特にこの時期に悪化するため、花粉の影響によるアレルギー反応が関与している可能性が高いと考えています」(関院長) あま動物病院では、今年に入ってから花粉症が疑われると診断し対応した犬が2匹いて、いずれもアトピー性皮膚炎として治療を行い、現在は症状が落ち着いているということです。