「プレーがしんどかった」侍ジャパン・伊藤大海が陥ったWBC優勝からの苦しみ「本当に抜け殻状態でした」復活遂げた新庄監督の異例の行動
ワールドベースボールクラシック(WBC)で日本代表・侍ジャパンは準々決勝に進出。2大会連続出場となった伊藤大海投手が前回優勝後に陥った苦しみ、日本ハム・新庄剛志監督の異例の行動による復活を語りました。 【画像】マウンドチェックに加わった牧原大成選手 伊藤投手はWBC初選出となった前回の2023年大会、イタリアとの準々決勝ラウンドでは大谷翔平選手の後を受け、2アウト1塁3塁のピンチの場面で登板。ショートフライに打ち取り、慣れないリリーフを無失点で切り抜けました。 伊藤投手はこの大会、決勝のアメリカ戦でも好投するなど無失点。3試合登板しランナーを一人も許さないピッチングで世界一に貢献しました。 このときの心境について伊藤投手は「本当に心臓の音が聞こえるくらいバクバクでした。気持ちで負けなかったのは感じました」と振り返ります。 大会後2023年のプロ野球が開幕、このまま勢いに乗っていくと思いましたが、伊藤投手は開幕から0勝3敗。4戦目では5回途中6失点で降板するとベンチでうずくまり、しばらく動けませんでした。 当時について「今だからこそ言えますが、負けても悔しさを持てていなかった。初めてああいう(WBCの)雰囲気を味わって、自分の中でマックスに気持ちが盛り上がって、(日本に)帰ったらそれ以上に興奮するものがなかった。しんどかったですねプレーしていること自体が」 「生活をしていても疲れもしないし眠くもならないし本当に抜け殻状態で、それがそのままプレーに出てしまった。(燃え尽きたことを)当時は認めたくなかったので、『そんなことないです』とは言っていましたけど。完全にそんな感じでしたね今考えると」と語りました。 この年、伊藤投手は入団後はじめて2桁勝利に届かず7勝10敗。そんな伊藤投手の立ち直るきっかけとなったのが新庄監督でした。 伊藤投手のラスト登板となった9月の楽天戦。試合開始20分前に新庄監督は「来年開幕投手いくから。そういう姿を見せて欲しい」と声をかけ、シーズン中の試合直前に翌年の開幕投手を告げる異例の行動をとります。 「新庄監督は僕の扱い方、スイッチの入れ方を理解されている。逆にあれだけの経験(WBC優勝)をさせてもらってこのままじゃダメだなって。もう1回盛り返して新しい自分を見つけ出してやらなきゃ」と新庄監督の言葉で奮起しました。 そして迎えた2024年シーズンの開幕戦。6回9奪三振無失点で勝利し、新庄監督の期待に応えると、この年14勝で最多勝と最高勝率のタイトルを獲得しました。 今回のWBCは韓国戦に登板し3回6奪三振。日本は15日から準々決勝が始まります。「WBCでもちろん世界一をとって、そこで満足じゃなくて、さらにここからチームとして日本一になるという強い気持ちを持って挑みたいと思っています。ファイターズとしてものすごく大事な1年になると思うので、今までWBCも投げていて、開幕投手っていうのもなかなかいないと思うので、そこも粋に感じながらしっかり準備していきたいなと思っていますね」と意気込みました。 ▽3月13日放送日本テレビ「news zero」を再構成