いじめつづった作文書き直し 郡山の中学校長、女子生徒に卒業文集修正求める

2026/03/11 07:50

 郡山市内の中学校の女子生徒がいじめを受けた経験を記した卒業文集の作文について、校長が手直しするよう伝えていたことが10日、学校や市教委への取材で分かった。

 同校や市教委によると、女子生徒は2年生だった2024年4月に靴をぬらされたほか、ノートに「学校くんな」「消えろ」などと暴言が書かれていた。同校は人権に関わる悪質な行為として学校で緊急アンケートなどを行ったが誰の行為か判明しなかった。同校と市教委はその後の状況も踏まえ、いじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」には当たらないと判断していた。

 女子生徒は昨年10月に不登校になり、その後卒業文集の原稿にいじめの経験を記していた。書き直しを伝えたことについて校長は「頑張ってきたことなども書いた方が良いのではないか、読み返した時につらい思いをするかもしれないと考えた。教育的配慮だった」とした。作文は一部のみ修正し掲載されるという。市教委は一連の問題をあらためて調査する方針で人選や方法を検討している。

 松本洋平文科相は10日の閣議後の記者会見で「市教委に法やガイドラインに沿った丁寧な対応を要請している。校長が書き直しを求めたことは事実と聞いている。今回の対応の検証もしてほしい」と述べた。

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