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【再調査】新たに2件を「いじめ」と認定 性的暴行を含む12件に 当時の顧問の不適切な指導が助長した可能性を指摘 母「苦しみ続けていたこと分かってもらえた」福岡

2026年3月13日 17:44
【再調査】新たに2件を「いじめ」と認定 性的暴行を含む12件に 当時の顧問の不適切な指導が助長した可能性を指摘 母「苦しみ続けていたこと分かってもらえた」福岡

5年前、福岡県の私立高校の剣道部に所属していた男子生徒がいじめを受け、自殺した問題です。県のいじめ再調査委員会は3月13日、いじめが起きた背景に当時の顧問や学校の不適切な対応があったとする報告書を知事に手渡しました。

福岡県宗像市の東海大学付属福岡高校で剣道部に所属していた侑大(ゆうだい)さんは2019年、剣道部の上級生から性的暴行を含むいじめを受け、およそ1年9か月後にみずから命を絶ちました。

学校が設置した第三者委員会は、侑大さんが受けた10件の「いじめ」が自殺の一因になったとする一方、直接的な原因は特定できないと結論づけています。

これに対し、県は「事実関係が十分に明確になっているとは言えない」として、おととし再調査を決定していました。

そして3月13日、県の再調査委員会は2年にわたる調査の報告書を服部知事に手渡しました。

再調査委員会は、侑大さんをひもで縛りつけて殴った行為と平手打ちをした行為を新たにいじめと認め、性的暴行を含む12件を「いじめ」と認定しました。

その上で、侑大さんの自殺の原因について「いじめ行為のみを直接的な原因と断定することはできない」としました。

ただ「いじめと自死の間でおよそ1年9か月経過しているものの、心の傷の影響は一時的なものではなく、看過できるものではない」としています。

■再調査委員会・伊藤巧示委員長
「いじめ行為が起こった1つのポイントだけを考えるのではなくて、それが及ぼした影響、精神的な影響の広がりを単なる時間で考えていいのかと(検討した)。」

報告を受けた侑大さんの母親が午後4時すぎ、会見しました。

■侑大さんの母親
「1年9か月の間、侑大が苦しみ続けていたことも分かってもらえた。命を絶つってそんなに簡単じゃない。生きていきたいのが当たり前で、好きな剣道をやりたいのが当たり前で、それを頑張っていたんだと思うんです。教員として何をすべきかという対策を早急にとってもらいたかったです。」

侑大さんの母親の弁護団は「いじめは時間では風化せず、自殺に大きな影響を与えたと評価されたと考えている」としています。

また、いじめが起きた背景については。

■伊藤委員長
「顧問が、ほかの生徒の面前で激しい口調で叱責するなどの指導が確認されています。これが指導として許容されるという誤った規範意識を部員全体に助長した可能性がある。」

剣道部の当時の顧問による不適切な指導が、上級生に「自分たちも後輩に同様の行為を行っていい」と誤った認識を持たせ、「いじめ」につながった可能性も否定できないと指摘。

部室や寮という閉鎖的な環境であったこともいじめの黙認や深刻化を招いた要因だとしています。

学校に対しても、いじめの深刻性に対する認識が不足していたと指摘し、再発防止の取り組みを強く求めました。

最終更新日:2026年3月13日 17:54
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