執行猶予判決も待つのは高額民事訴訟――。麻薬及び向精神薬取締法違反の罪に問われていた公益社団法人「日本駆け込み寺」の元事務局長・田中芳秀被告(44)の判決公判が12日に東京地裁で開かれ、懲役2年・執行猶予4年の判決が言い渡された。
起訴状などによると田中被告は2025年5月に東京・新宿区の路上で、警察官から職務質問された際にコカインを所持。田中被告と一緒にいた20代の女もコカインを使用したとして逮捕された。女は駆け込み寺の相談者で、田中被告が薬物を勧めていた。
「駆け込み寺」は歌舞伎町に集まる通称「トー横キッズ」と呼ばれる若者たちの支援などを行っている。田中被告は当時、社会問題化していた悪質ホスト問題に取り組む関連団体「青少年を守る父母の連絡協議会」(青母連)の代表理事も兼任していた。女性や女性の親からの被害相談対応のほか、報道各社の取材に応じるなどメディアにも出演していた。
判決では「違法薬物に対する親和性が認められる」と断罪される一方で「反省の態度と更生の意欲を示した」として懲役2年・執行猶予4年の判決が言い渡された。
だが、駆け込み寺関係者からは怒りの声が上がっている。田中被告の逮捕を受け東京都から同法人への補助金の交付決定を取り消され、さらに交付済みの約2350万円の返還を求められたからだ。
関係者は「(田中被告から)全く謝罪はない。むしろ逃げ回っている。民事訴訟をやってるから」と明かした、田中被告に対して損害賠償1000万円の民事訴訟を起しているという。
そして「一切のお金がストップして倒産寸前にまで追い込まれた。さらにひどい風評被害も受けてきた。本来なら1000万円では足りない」(同)と怒りをにじませる。
田中被告の裏切った信用はあまりにも大きい。












