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若者の大麻きっかけ、6割が「身近な人に勧められ」…「危険性ない」の決まり文句に警察官「運動機能や感情の抑制に悪影響」
若年層の大麻使用が深刻化する中、大阪府警が、過去5年の20歳未満の摘発・補導者を対象にした独自の分析を実施した。使用のきっかけについて、約6割が「友人や先輩など身近な人物から勧められた」としていたことが判明。府警は分析結果を活用し、大麻の勧誘の流れを若者に疑似体験してもらう啓発活動に乗り出している。(平野真由)
府警によると、大阪府内では2024年、大麻の乱用で668人が摘発された。過去最悪だった23年(773人)より減ったが、20年より200人以上増えた。14~19歳の割合は、全体の3割近い191人で、20年(124人)から増加傾向にある。大麻は、依存性の高い薬物への入り口となる「ゲートウェー・ドラッグ」とされている。
大麻の摘発人数の推移
府警少年育成室は対策のため、20~24年に摘発・補導した19歳以下の836人の供述を分析。使用のきっかけについては、約6割にあたる504人が「友人や先輩、交際相手からの誘い」としていた。「ネット情報」(134人)、「音楽・芸能の影響」(101人)と続いた。
府警は、分析結果を踏まえ、生徒や学生を対象とした薬物乱用防止教室で、実際に大麻の使用を勧誘される場面を体験してもらう「ロールプレイング」を積極的に活用し始めた。
府警は大東市の大阪桐蔭中学・高校で1月下旬、約800人に対して講座を実施した。少年育成室の担当者が、誘われた場合の断り方について助言。「要らない」と明言するだけでなく、「用事がある」とやんわりと断り、その場を逃れる対処法も紹介した。
男性教諭(左)を相手に大麻の誘いを断る練習をする生徒(大東市で)
その上で、代表の生徒が勧誘の場面を疑似体験。男性教諭が「数学ができるようになる」と誘ったところ、高校1年の男子生徒(16)は「やめときますわ」ときっぱりと拒絶した。男子生徒は取材に「いざというときには、すぐに断るのは難しいかもしれない。普段から対処法を考えておきたい」と話した。
講座では「海外では合法」「危険性はない」などの頻繁に用いられる決まり文句についても解説。警察官が18歳未満の使用が無条件に認められている国がないことや、運動機能や感情の抑制に悪影響をもたらす危険性も説明した。
同室の担当者は「体験型の啓発を通じて自分事として捉えてもらい、薬物が身近で危険な存在だと実感してほしい」としている。
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