センバツ高校野球 北照 13年ぶり「春」 夢舞台現実に「のびのびプレー」 /北海道
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30日に開かれた第98回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の選考委員会で、昨秋の道大会を制した北照(小樽市)の13年ぶり6回目の出場が決まった。選手たちは一足早く届いた春の便りを喜び、憧れの舞台での活躍を誓った。対戦相手は3月6日の組み合わせ抽選会で決まり、大会は同19日に阪神甲子園球場で開幕する。【森原彩子、横田信行、谷口拓未、高山純二】 【写真特集】センバツ2026出場の32校決定 各校の喜び ◇目標は8強超え 配信映像から出場校として北照の校名が呼ばれた瞬間、張り詰めていた選手たちの表情がふっと緩んだ。夢舞台に立てるという現実を確かめるように、徐々に拍手が広がった。 道大会を制した昨秋、各地区大会の覇者が集う明治神宮大会に出場した北照は、英明(香川)に1―2で惜敗した。主将の手代森煌斗(2年)が「多くの観客の前でも楽しく野球ができた。走塁が今後に向けた課題」と振り返るように、全国の強豪と渡り合えるという手応えと宿題を得て、冬場も練習に打ち込んできた。 センバツ出場は13年ぶり。上林弘樹監督は「本当に良かった」と胸をなでおろしつつ、「まずはのびのびと甲子園球場を楽しんでほしい。雪の中で毎日練習しているので、外で思い切ってプレーしてもらえたら」と目を細める。 前回出場した2013年は過去最高に並ぶ8強まで勝ち進んだ。目指すはその上だ。手代森が「一体感がチームの強み。ベスト4に到達して歴代の先輩の記録を上回りたい」と意気込めば、エースの島田爽介(2年)も「試合を作る気持ちで堂々と投げたい。必ず良い結果を持って帰ってくる」。新たな歴史を刻むため聖地に乗り込む。 ◇昨秋道大会振り返り 高い総合力と手堅さ光る 北照は昨年、高い総合力と手堅い試合運びで、13年ぶりに秋の覇者に返り咲いた。 原動力となったのは、道大会全4試合を一人で投げ抜いた主戦右腕・島田爽介(2年)だ。夏はベンチ外だったが、走り込みやウエートトレーニングでスタミナを付け、試合を重ねるごとに成長した。130キロ台の直球に五つの変化球を織り交ぜ、計34イニングを5失点。最速149キロの直球を誇る中谷嘉希(同)や横手投げを取り入れる尹悠人(同)らも控える。 上林弘樹監督が道大会の「陰の主役」と評した捕手の横堀倖世(同)は好リードが光り、大会を通じて計1失策の野手も堅守で投手陣をもり立てる。 打線は4試合で長打が5本と派手さはないが、計19を数えた犠打を絡め、巧みに流れを引き寄せる。長谷川世和(同)、畠山柊太(同)ら中軸は勝負強く、全試合で5番に座った畠山は決勝では先制適時打を放つなど、計9安打4打点と存在感を発揮した。 ◇春夏各5回 甲子園へ 北照 1901年に小樽商業学校として創立した私立校。08年創部の野球部は91年夏、甲子園に初出場。98年の第70回大会で初出場したセンバツでは、2010年と13年に8強入りした。これまでに春5回、夏5回甲子園の土を踏み、通算成績は5勝10敗。元ヤクルトの西田明央、中日の斎藤綱記、高橋幸佑ら多くのプロ野球選手を輩出している。スキー部も強豪で、長野冬季オリンピックのジャンプ金メダリストの船木和喜、アルペンスキーの皆川賢太郎も卒業生。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇昨秋の公式戦結果 小樽地区大会 2回戦 ○7―0小樽潮陵 3回戦 ○5―4倶知安 代表決定戦 ○3―1小樽双葉 道大会 2回戦 ○5―3北海 準々決勝 ○3―2駒大苫小牧 準決勝 ○7―0旭川実 決勝 ○2―0白樺学園 明治神宮大会 2回戦 ●1―2英明(香川)