「生成AIは正しく使えば大丈夫!」が成り立たないワケ
どうも、熊ノ翁です。
創作活動と生成AIについての話題に触れる際「生成AIは正しく使えば大丈夫!」なんて事を、データセット問題に何も言及せずに主張している物書きさん達を結構見かけまして。
そもそも何で色んなアーティストやクリエイター達が、ここまで生成AIを敵視するのか、理由をわかってない物書きの方がかなり多いようなので、今回はその辺りの事情について語っていきます。
アニメや漫画、映画や小説、音楽などの創作物が好きな方や、AIと創作活動についての諸問題にご興味ある方は、ぜひご一読いただけますと幸いです。
まず、現行の生成AIというのは、何かしらデータを読み込まなければ、絵も描けなければ文章も書けません。
だから、大量の絵や文章や音楽、映画や漫画やモデルの画像、ネットにUPされたあらゆる人物の写真といった物を読み込み、特殊処理して使用しています。
この、AIが出力する際に材料として使用するデータの事を「データセット」と呼ぶわけですね。
で、その読み込まれるデータが、じゃあ初音ミクのように特定のクリエイターやアーティスト(この場合、声優の藤田咲さん)と、モデルとして使う旨の盛り込まれた契約を結んでいるというのなら、権利者本人からの許可や意思表示があるので問題ないのですが。
OpenAIやGeminiを始めとした大手AIは、というか大半のAIは、使用するデータについて、ほぼ全てでそのような契約を権利者と結んでいません。
違法にアップロードされた漫画や音楽や映画等を、権利者である漫画家や音楽家や各種管理会社の許可なくデータとして喰わせているのが現状です。
過去には、事件や紛争に巻き込まれた女性や児童が強姦されている画像のような、事件性の高いデータがAIの生成材料に使われていたとして、問題になっていました。
↑日本経済新聞の記事より。
このデータセットに関しては、現在はクリーン版に修正して公開しているそうですが、そもそもこんなのは氷山の一角でしょう。
また、このデータセットを既に読み込み終えたAIから関連データを現状取り除くことが出来ているかというと、相当疑わしいです。
他にも、今を時めくAIのClaudeなんかは、開発元のAnthropic社が「AIのモデルとするために、古本を数百万冊購入し、裁断してPDAファイルに落とし込み、AIのデータセットとして、権利者に無断で読み込ませた後に廃棄していた」なんて、本好きガチギレ案件な事例もあります。
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ちなみに、世界で一番売れた小説なハリーポッターもこのAIデータセットの被害者で、著作者のJKローリングさんに無断で生成AIの材料にされています。
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わが国では、AIのデータセット使用に関しては「著作権法30条の4」により、技術開発や研究目的の場合は著作権法の範囲外で「著作権者の利益を不当に害しない限り」著作物の使用が認められています。
ですが、Google、OpenAI、Anthropic等といったAI開発企業がAI有料プランを乱発し、おもいくそマネタイズしまくっている現状で「著作権者の利益を不当に害していない」と見なすのは、流石に無理がありすぎます。
その無理が押し通され、数多のクリエイターやアーティスト達が泣き寝入りしているのが、今の日本の現状と言うわけですね。
そしてこれは、別に有名人に限った話でも無ければ、我々に無関係な話でもありません。
投稿小説サイトやこのTwitterを始めとSNSなんてものは、AI企業からするとAIに喰わせるためのエサの山なわけですから。
このように。
開発段階で既に権利問題を山ほど抱えているが故に、生成AIは「正しく使えば~」というのがそもそも不可能に近いツールとなっているわけです。
だからこそ、世界中のあらゆるクリエイターやアーティスト、そしてこれまで生み出されてきた作品のファン達が権利者の保護や知的財産の尊重を呼びかけ、強く反対をしているわけですね。
生成AIを使って創作活動をするのなら、自分が一体何を踏みつけているのかを理解した上で、使われた方が良いんじゃねえか思います。
以上。
最後までお読み頂き有難うございます。
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