- サウジアラビアが紅海沿岸の砂漠地帯に建設を目指す未来都市「NEOM(ネオム)」 。その建設予定地を確保するために、サウジアラビアは"殺傷力"の使用を許可したと、亡命した大佐がBBCニュースに語った。
- この土地ではもともとハウェイタット族などが暮らしていた。報道によると、住民1人が当局によって殺害されたという。
- ラビ・アレネジ(Rabih Alenezi)大佐は2023年、イギリスに亡命した。
サウジアラビアはメガシティ「NEOM」への道を開くために殺傷力の使用を許可したと、亡命したサウジアラビアの大佐が語った。
2023年にイギリスに亡命したラビ・アレネジ大佐は、NEOMの一部である超高層ビル「ザ・ライン(The Line)」の建設予定地を確保するために、現地に住む人々を立ち退かせるよう命じられたとBBC Newsに語った。
この地域にはハウェイタット族が多く住んでいて、彼らが伝統的にそのメガシティの建設予定地に住んでいた。
2020年4月の命令では、この部族は「多くの反逆者」で構成されていて、「抵抗し続ける者は殺害されるべきで、立ち退かない者には殺傷力の使用を認める」とされていたとアレネジ大佐は語った。大佐は健康上の理由をでっち上げてなんとかこの任務を免れたとBBC Newsに語った(なお、BBC Newsは大佐の「殺傷力」に関するコメントを独自に確認することはできなかったとしている)。
サウジアラビアの活動家によれば、住民男性1人が後に当局によって殺害された。
サウジアラビアの国家安全保障庁は当時、この男性が治安部隊に発砲したと主張した。人権団体はこの主張に異議を唱えているとBBC Newsは報じている。
Business Insiderはサウジアラビア政府の広報担当にコメントを求めたが、回答は得られなかった。ザ・ラインの広報担当はコメントを控えた。
サウジアラビア政府は、プロジェクトを進めるためにこれまでに6000人以上が移動したと明らかにしているが、この数字はもっと大きいとの見方を示す人権団体もある。
国連特別報告者は2023年、プロジェクトに反対した男性3人が死刑を宣告されたと指摘した。国連の人権理事会から任命された独立の専門家である彼らは、男性たちが「あまりにも曖昧な」テロ対策法の下で有罪判決を受けたと主張した。
サウジアラビアは、その野心的な「ビジョン2030」に対する国民の批判を抑え込もうとしている。
2023年7月には、X(旧Twitter)でNEOMを批判したサウジアラビアの女性が禁固30年の判決を受けた。女性はこのプロジェクトのために住民が家を追われることに反対していた。