精米5キロの生産・流通コストは2811円ですか、1976円ですか? 米穀機構が、精米5キロの生産流通コストを2811円と算定しました(参考資料[1])。 米穀機構は今後、指標作成団体への認定を求めて農水省に申請するそうです。 農相から認定されれば、正式に指標を作成する予定です。 https://www.jacom.or.jp/kome/news/2026/03/260309-87965.php その内容を見ましょう。 A:米穀機構案 (1)参考資料[2]から1.0~3.0ha小規模兼業農家の生産コスト(5キロ1,482円)を採用する (2)そのうちの労働費を1.4倍に増額する(参考資料[2]の労働時間をあえて無視した) その結果、集荷、卸売、小売のコストを加えて、生産・流通コストは精米5キロ2811円になる。 利益率20%とすると、スーパー販売価格には精米5キロ3510円が予想される。 はたして兼業農家が代表的農家だろうか。 大規模農家による耕地が全耕地に占める割合は、51.1%に到達した(添付図を参照)。 2015年 37.5% 2020年 44.3%(+6.8%) 2025年 51.1%(+6.8%) ちょうど中央値の50%を見ると、それは20~30ha大規模農家である。 20~30ha大規模農家を代表的農家として、B:別案を考えよう。 B:別案 (1)参考資料[2]から20~30ha大規模農家の生産コスト(5キロ919円)を採用する (2)そのうちの労働費に、農水省発表値をそのまま使用する その結果、集荷、卸売、小売のコストを加えて、生産・流通コストは精米5キロ1976円になる。 利益率20%とすると、スーパー販売価格には精米5キロ2470円が予想される。 米穀機構案の計算担当者は、スーパー販売価格での精米5キロ3500円を目標にしたのだろう。 この担当者は、操作しやすい玄米生産コストをあの手この手で必死に膨らませた。 だいぶん苦労したと思う。 さて、精米5キロの生産・流通コストは2811円ですか、1976円ですか? 参考資料 [1]米のコスト指標に関する検討結果(米穀機構) https://www.komenet.jp/pdf/CostCommittee_R704_result.pdf [2]令和6年産 米生産費(農水省発表、参考資料[1]では「令和7年3月時点」) https://www.maff.go.jp/j/tokei/kekka_gaiyou/noukei/nou_seisanhi/r6/kome.html [3]A:米穀機構案とB:別案の計算方法との比較 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12326055757 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10326083595