通勤・通学客へ増便、子育て世代に「割安感」…茨城の私鉄ダイヤ改定
茨城県内の私鉄各線で14日から実施されるダイヤ改定。沿線人口が増加傾向にある県南地域の路線では、通勤・通学客に照準を絞った増便や、子育て世代向けに運賃の割安感を高め、旅客需要を取り込む動きが出ている。(床並浩一) 関東鉄道(本社・土浦市)は、通勤・通学客が多い常総線の取手―水海道間で、取手駅発の下り列車を平日の朝夕に4本増便する。宅地開発が進む区間沿線の利用客に加え、沿線の私立小中学校や高校まで、接続する常磐線やつくばエクスプレス(TX)から乗り継ぐ制服姿の児童・生徒の利用も多いという。 増便の対象は午前6時台、9時台、午後3時台、5時台に取手駅を出発する下り線各1便。関鉄総務部の総務・企画担当は「コロナ禍で一時落ち込んだ需要が年々回復傾向にある。利用実態を考えて増便を決めた」と話す。 一方、平日の下り線で運行している快速のうち昼間の1本がなくなる。その結果、水海道―下館間で午前10時~午後2時台の列車の運行間隔はこれまでの約40分が約60分になるという。 物価高対策に加え、多額の設備投資や安全対策を理由に、平均12・2%の大幅値上げに踏み切るTXの運営会社は、大人向けの運賃を大幅に値上げする一方、子どもについてはIC運賃や通学定期運賃を現行のまま据え置くか、大きく値引きする。 運賃負担の軽減によるTX沿線の子育て世帯支援が目的で、子どもIC運賃は乗車距離が13キロまで据え置き、14キロ以降は200円均一に引き下げる。通学定期券も19キロ以降については1カ月定期など月単位で均一料金にする。運行会社は「子育て世帯の沿線定着は当社や沿線発展に重要」としている。(床並浩一)
朝日新聞社