高市早苗首相は12日の衆院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の内部文書「TM(トゥルーマザー=真の母)特別報告」の記述をもとに自身と教団の関係を巡り質問した中道改革連合の早稲田夕季氏に対し、苦言を呈した。「直接的に関係があるというような部分は一カ所もない。ちょっとあんまりだ」と述べた。
早稲田氏「32回、名前が出てくる」
早稲田氏はTM特別報告について「32回、首相の名前が出てくる。『期待をしている』という思いを込めての記述だ。『安倍(晋三)元首相がわれわれと近いという観点から見れば、高市氏が自民党総裁になることが天の最大の願いである』というようなことも書かれている」と紹介した。
また、首相が旧統一教会と関係が深いとされる「世界日報」のインタビュー取材に5回応じたことや、首相が代表を務める自民党支部の政治資金パーティー券を旧統一教会側が購入したとする一部報道にも言及し、旧統一教会との接点の有無を尋ねた。
首相は「自分の名誉にも関わることだから申し上げる。過去に旧統一教会の関係と知らずに取材を受けたことがあったのは事実だ。既に自民党にも追加の報告をしている」と述べた。パーティー券に関しては「そのような記録はない」と否定した。
TM特別報告に関しては「ずっと、日本の政界の様子や(自民の)総裁選の結果を報告する中で、私の名前も他の候補者の名前もたくさん出てくる。私も数えた。(私の名前は)32回、確かに出てきているが、私と何か直接的に関係があるというような部分は一カ所もないではないか。だから、これはちょっとあんまりだと思う」と述べた。
首相「直接的な関係について言及ない」
総裁選部分の記述については「最新状況というところで、立候補者(の名前)が全部出ている。岸田(文雄)さんだったり、私だったり、野田聖子さんだったり、河野太郎さんだったり、みんなの名前が出ている。『岸田さんや高市さんが総裁に選ばれることが天の望みだと思われる』ということで、岸田さんか高市さんならいいな、と思っていたかもしれない。『仮に高市氏が首相になれば史上初の女性首相になる』と(ある)。これ、なれなかった時の話だ」と説明した。
首相はまた、奈良県生まれの自身に関して「出身地はなぜか神奈川県になっている」と指摘。「『安倍首相が私たちと高市氏をつなげてくれることは間違いない』という願望みたいなものは書いてあるが、結局、つながりがないからつなげてくれるかもしれない、という願望は書いているが、直接的な関係について言及がないではないか」と強調した。
これに対し、早稲田氏は「TM特別報告のことを教えてほしいと申し上げたのではない。接点はなかったということでよいか、と(聞いた)。これだけ首相に対する期待の言葉が書かれている。それだけだ。関連団体ということも分からずにインタビューを受けたということを確認した。確認をされたから、私はこれで結構だ」と述べた。そのうえで「(旧統一教会の)被害者の救済に力を尽くしてほしい」と求めた。