イグ・ノーベル賞、授賞式は米国から欧州に 「渡米、安全ではない」

サンフランシスコ=市野塊
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 人々を笑わせ、考えさせた研究に贈られるイグ・ノーベル賞の授賞式が今年、1991年の創設以来初めて、米国外で開催されることになった。主催団体が9日に発表した。トランプ政権が移民対策を強化し、入国ビザの発給も厳しくする中での米国開催は、リスクがあると判断したとみられる。

 イグ・ノーベル賞は、おもしろいのに埋もれてしまっている研究業績を知ってもらうために米科学誌が始め、今年で36回目となる。「イグ・ノーベル」はノーベル賞のパロディーとしての造語で、「不名誉な」といった意味を持たせている。

 授賞式はコロナ禍でオンラインだった時期を除き、米東海岸にあるハーバード大やマサチューセッツ工科大(MIT)、ボストン大で開いてきた。

 だが、発表によると、9月にある今年の授賞式はスイスのチューリヒで開かれ、その後も欧州を中心として実施されることになった。

 創設者のマーク・エイブラハムズ氏は「この1年で、ゲストのみなさんに渡米してもらうことは安全でなくなってしまった」と説明。「新たな受賞者や式典を取材する世界のジャーナリストたちに、今年も渡米をお願いすることは私たちの良心が許さない」と述べた。

 日本はイグ・ノーベル賞受賞の常連国でもあり、日本人研究者は19年連続でいずれかの部門で受賞している。

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この記事を書いた人
市野塊
サンフランシスコ支局
専門・関心分野
気候変動・環境、医療、テクノロジー

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