松本洋平文科相は12日、国会内で報道陣の取材に応じ、既婚女性と不倫関係にあったとする「週刊文春」報道について事実を認めた上で、謝罪した。

「過去の出来事」とした上で「当時、妻には大変叱責(しっせき)された。話し合いをし、私の謝罪を受け入れてもらった」と説明。「大変厳しいお声があるのは重々承知しているが、重要な法案を抱えている時期でもあり、全力でこれからも頑張りたい」として、辞任は否定した。

週刊文春によると、松本氏は2020年ごろから女性と不倫関係にあったという。文春報道では、高市早苗首相が初めて立候補した2021年の自民党総裁選の際、相手女性に高市首相について「大っ嫌いなんだ」という趣旨の発言をしたとして、その音声が残っていると報じられた。

記者とのやりとりで、「どういう思いで(その言葉を)おっしゃったのか」と問われた松本氏は「率直に言って、この時のことをつまびらかに覚えているわけではありません。そういう環境があったかどうかについても、どういう発言があったかについても、私自身は記憶しているわけではありません」と述べるにとどめた。

その上で「当時、高市総理との間には議員同士という関係の中で、深い関係があったというわけではありません」と主張。「そういう意味では、今とは違う思いをそのときは抱いていたということはあるのかもしれません」とも述べた。

また文科相となり、高市内閣の一員となった現在の心境にも言及。「現時点の私の思いは、文部科学大臣として起用いただき、すぐおそばで高市総理の仕事ぶりを拝見している。問題を認識し、それを突破していくお姿を間近で拝見していて、本当に尊敬できる、この人に日本の国を引っ張っていっていただきたいという思いを、今、強く持っている。私自身、それをしっかりお支えしていくことができればという思いを持っている」と、当時との立場の違いを訴えた。

高市首相に、今回の文春報道に関してどんな言葉をかけられたのか、さらに、報じられている「大っ嫌い」発言に関して、何か言葉はあったのか問われると、松本氏は「私の過去の発言とされるものに対して、総理からの言及は、一切ありません」として、この日午前の衆院予算委員会が終了時、自ら高市首相に声をかけたと明かした。

「その際に、総理からおっしゃっていただいたのは、私の家族に対するいたわりの声をかけていただいた。そして『一生懸命、これまで以上に仕事を頑張るように』というお声をいただいた」と述べ、「私の件でいろいろとご迷惑をおかけしている。ひとことおわびを申し上げるつもりで、お話をさせていただいたところ、そういうお言葉をいただいたということです」と説明した。

高市首相はこの日の衆院予算委員会で、自身の任命責任について問われた際、「文科行政のスペシャリストとして就任をお願いした。仕事でしっかりと返してほしい」と述べ、松本氏の更迭を否定している。

松本文科相が取材対応 不倫や「高市さん大っ嫌い発言」の真偽など“文春砲”受け語る/一問一答