light
pixiv's Guidelines will be updated on March 18th, 2026.
View details
The Works "初恋にさよならを" includes tags such as "Fate/GrandOrder", "ぐだ子" and more.
初恋にさよならを/Novel by 月聖

初恋にさよならを

2,217 character(s)4 mins

ロード・エルメロイⅡ世←ぐだ子で「Fate/Accel Zero Order」ネタバレがあります。
はまらないと思っていたはずなのに、プレイしたら一気にエドぐだ沼に落ちてしまいました。ZEROコラボ、恐ろしい子・・・!!
ぐだ子はⅡ世に片思い中です、切なめになっております。

余談ですがうちのカルデアには軍師様も征服王もいません・・・いません!!(血涙)ガチャ引いたらケイネス先生×2とソラウさんと若神父とピックアップ終わったのに龍之介と玲霞さんが来ました。
嬉しいですがこれじゃない感が・・・。

1
white
horizontal

いつの日か話してくれた。
王は豪快で人の話をまるで聞かない、中途半端なマスターでは制御しきれない人物だという。
しかし彼の事を話すエルメロイの顔は非常にイキイキしていた。
懐かしむように、嬉しそうに話す彼の姿が非常に遠く感じられた。
当たり前のように自分に魔術やマスターの心得を教えてくれる彼が普段見せない一面。
彼にとってイスカンダルという人物がどれだけ大きい存在かあの時思い知らされた。
同時に分かってしまった。
自分がいくらエルメロイに想いを寄せても、彼には届かないということを・・・。


三人の王が語り合う飲み会に乱入し、英雄王を討った自分たち。
本来ならあり得ないイレギュラーな介入とはいえそれは全てこの特異点の異物を排除するための行動に過ぎない。
しかしそれは未来を知る自分たちには当たり前のように見えても、ここに存在する征服王にとっては気に入らない行動だった。
己の考えも何もかも否定されたエルメロイの顔は脳裏に焼き付いている。

彼は聖杯を手に入れるために行動したわけではない。
聖杯に隠された惨事を防ぐために必死になって思考を巡らせ、策をとうじてきた。
だが、いくらかの軍師の憑代と言えど彼とて人間なのだ。
待ち望んでいた王から精いっぱいの努力を否定されて、悲しまない人間なんていない。
傷つかない人間なんていない。
彼の姿をずっと目で追っていたからこそ、あの征服王の言葉は身勝手に感じられた。
自分の声など届かないだろう。
無意味だとわかっているものの、叫ばずにはいられなかった。
沸々と湧き上がる怒りに身を任せ、征服王イスカンダルへ怒鳴り声を上げた。

「何も知らないくせに!!
 先生がどんな思いで、何のためにここまで来たのか知らないくせに!!!
 臣下の気持ちも知らないで・・・何が王よ!!
 偉そうなこと言わないでよ!!先生を悪く言わないでよ!!!」

叫ぶ自分の姿をイスカンダルは静かにジッと見つめていた。
何を考えているのかわからないが、あの時の自分は冷静ではなかった。
直も怒鳴ろうとした自分を止めたのはエルメロイだった。
自分の肩を掴む彼の手は若干震えている。

「よせ。
 お前が叫んで考えを変えるほど、あいつはお人よしじゃない。」
「でも先生!!」
「いいから黙っていろッ。」

そう言って咎めるように鋭く睨んできた。
怒りだけでなく悲しみも混じるその目に何も言えなくなり、そのままイスカンダルたちの撤退を許すことになってしまった。

Comments

There is no comment yet
Potentially sensitive contents will not be featured in the list.
© pixiv
Popular illust tags
Popular novel tags