イラン最高指導者モジタバ師、攻撃初日に脚や顔にけが 情報筋

イランの最高指導者に新たに選ばれたモジタバ・ハメネイ師=2018年7月、イラン首都テヘラン/Mehdi Ghasemi/Wana News Agency/Reuters/File

イランの最高指導者に新たに選ばれたモジタバ・ハメネイ師=2018年7月、イラン首都テヘラン/Mehdi Ghasemi/Wana News Agency/Reuters/File

(CNN) イランの新たな最高指導者モジタバ・ハメネイ師(56)は米国とイスラエルによる軍事作戦が始まった初日に脚を骨折したほか軽傷を負った。情報筋がCNNに明らかにした。

情報筋によると、ハメネイ師は脚のけがに加え、左目の周囲を打撲し、顔に軽い切り傷を負った。

イスラエルの情報筋は先に、ハメネイ師が暗殺未遂で負傷したとCNNに明らかにしていた。ハメネイ師が負傷したとのうわさも、ここ数日広がっていた。

英紙ガーディアンによると、キプロス駐在のイラン大使アリレザ・サラリアン氏は11日、ハメネイ師について、父親で死亡したアリ・ハメネイ師や親族5人が死亡したのと同じ空爆で負傷したと明らかにした。

ハメネイ師はイランの最高指導者の地位に新たに就いたと発表されて以降、公の場に姿を見せず、発言もしていない。サラリアン氏によると、これはけがが理由だという。

サラリアン氏はガーディアン紙に対し、ハメネイ師が演説できるような状態ではないと思うと語った。

イランのペゼシュキアン大統領の息子ユセフ氏は11日、地元メディアに対し、ハメネイ師が負傷したと聞いているとした上で、「無事で、懸念はない」と述べた。

イラン国営メディアやプロパガンダ機関は、わずかに存在するハメネイ師の過去映像を積極的に使用し、映像が足りない部分はAI(人工知能)で補っている。

謎に包まれた聖職者

イランの「専門家会議」がハメネイ師を新たな最高指導者に選出したと発表した際、国営メディアは4分間の記録映像を公開し、その生涯を振り返った。質素な生い立ち、聖地コムでの神学研究、10代でのイラン・イラク戦争への従軍、そして「殉教した」父親の後継者という新たな役割などが描かれた。

ハメネイ師はイランで最も権力を持つ人物になる前は目立たない存在だったが、それでも父のアリ・ハメネイ師が数十年にわたる最高指導者としての在任中に築いた広大で影響力を持つネットワークの中心的な人物だった。2021年には、モジタバ・ハメネイ師を後継者として売り込むポスターを配る人々の写真がSNSに投稿されたこともある。

新たな最高指導者は高位の聖職者ではないものの、イスラム革命防衛隊(IRGC)や体制側の経済エリートと近い関係にある。専門家によれば、父親と同等かそれ以上の強硬派だとみているという。

ベイルートに拠点を置くカーネギー中東センター所長のマハ・ヤヒヤ氏は、ハメネイ師が最高指導者に正式決定する前、CNNに対し、そうした人事は米国とイスラエルに対し、軍事的圧力では「立場を変えさせることはできない」という政権側からのメッセージと受け止められる可能性があると語っていた。

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