「クソ中国人」と呼ばれた疑惑がある喜多壱也…現地紙「彼は日本人だ」。スペインには東アジア人を一括りに「中国人」と呼ぶ“負の習慣”が存在
レアル・ソシエダBに所属するDF喜多壱也が、7日の試合で人種差別被害に遭った疑惑が浮上している。 【画像】喜多壱也が人種差別被害に抗議の瞬間 ソシエダB対カステジョン(4-2)の94分、喜多はカステジョンのDFアルベルト・ヒメネスから「プート・チーノ(クソ中国人)」との人種差別の言葉を浴びせられた疑惑がある。これを受けた審判は、反レイシズムのプロトコルを発動して一時試合を中断した。 ソシエダBのジョン・アンソテギ監督は、この件について試合後にコメントしている。曰く、ソシエダBの選手たちが喜多に対する差別発言を耳にして、審判に中断を求めたとのこと。だが審判は聞いていなかったため、アルベルト・ヒメネスを退場処分にはできなかったようだ。 「私は見ていなかった。遠い位置での出来事だったからね。審判が私たちに伝えたところによれば、ソシエダの選手たちがキタに対する人種差別発言を聞き、プロトコルを発動したそうだ。だが審判は聞いていなかったために、退場にはできなかったという」 「もし人種差別があったとしたら、犯人を罰する必要がある。もう二度と起こらないようにね」 その一方でカステジョンのパブロ・エルナンデス監督は、ソシエダの選手たちの聞き間違いであることを願っている。 「今からアルベルトと話し、何が起こったのかを聞こうと思う。よくない出来事だ。私の選手にとってもキタにとっても、誤解であればいいと思っている」 なおスペインで今回の一件は、レアル・マドリーFWヴィニシウスがベンフィカFWジャンルカ・プレスティアーニから「モノ(猿)」との言葉を浴びせられた疑惑に続き、反レイシズムのプロトコルを発動された重要な出来事と取り扱われている。スペインのスポーツ新聞『マルカ』紙はなおかつ、アルベルト・ヒメネスが実際に「プート・チーノ」と口にしていたとして、喜多の国籍を間違えていることも指摘した。 「重要な事実として、キタは日本人であり、中国人ではない。ソシエダBに所属する選手は2005年9月16日に日本の京都で生まれているのだ」 なおスペインは中国人の在住者が多く、東アジア人について一括りに「チーノ(中国人)」と呼ぶような負の慣習が存在している。スペイン在住の日本人や韓国人の中には、そう呼ばれて、本来の国籍ではないために嫌悪感を覚える人たちもいる。 無論、相手が何人であれ、強烈な侮辱語である「プート」をつけて呼ぶようなことがあってはならない。